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CD Release

第264回 23degrees

はじめに

 2月中旬にある大きなことと言えば、まずバレンタインでしょうね。いろんな店舗でセールをやっていたりしますし、もれ聞こえてくる会話にもそんな内容のものがありますので、当日のことに縁があるかないかはおいておくとしても、そこを多少なりとも意識するときはあります。かつては恋人たちのイベントという色合いが強かったこの日ですが、最近ではより幅広く、人と人とのつながりを感じる、そんな日になってきているような感もあります。
 そんなわけで今回は、そのころに作られた、暖かさを感じる「23degrees」から何かしら書けたらな、と思います。

暖かさの温度

 2004年のバレンタイン前に発売されたミニアルバム「23degrees。」を作る際、まーちゃんは23度という温度が体にも心にも、チョコレートにも優しい温度と言うことに発想を得ています。そして、その着想が一番端的に、あるいは明示的に示されているのがこの曲ということになるでしょう。人と人とのつながりの温度を23度ということにして、それは心地よい暖かさなんだよ、と言っているわけですね。
 この曲のように、離れていても気持ちがつながっているのを感じるから暖かいよ、という内容のものは、真ーちゃんのナンバーの中には数が多くて、「オレンジと観覧車」あたりから、最近では「離れていても」など、ちょっと探せばいろいろ出てきます。それだけ、真ーちゃんが遠くにいる人たちへも暖かい気持ちを送っている、と言うことでしょうね。ブログを見ていてもそうですけど。
 そんなまーちゃんではあるんですが、やはり離れていると寂しくなるときはあるはずでしょう。そうしたときは、普段暖かさを感じている分、よりその欠如による寒々しさを感じてしまうのかもしれないですね。それが例えば「あなたがいれば」の冒頭や「ひとりの夜」といったところに出てきてるんだと思います。

経験上体感的に

 さて、この曲ではそうした暖かさと心地よさを示すために、「23degrees」というタイトルをつけています。仕事上、温度を管理している人でなくても、日常である程度は気温を意識して過ごす時はあるので、23度の快さというものは感覚的につかむことができます。ほぼ冷たくもなく、熱くもなくちょうどいい感じ、といったところでしょうか。人によっては、若干熱く感じるかもしれませんが。
 そんなふうに、温度を提示することでその心理を感覚的につかませているのも時々ありますね。例えば、渡辺美里さんの「37.2℃(夢みるように うたいたい)」は恋をして少しぽーっとなっているような状況ですし、小清水亜美さんの「scene11」では気温が1度上昇している感じに、気持ちが少し華やいでいるようなところが描かれていますしね。
 とは言え、そうやって感覚的につかめるのは人が日常生活で経験できる温度に限られると言う事実もありますけどね。サザンオールスターズの「真夏の果実」に出てくる、「マイナス100度の太陽」ってどんな感じなんだろう、と言うのは、曲を初めて聴いた高校生のころからずっと時々気になっていることではあります。とは言え、切なかったり熱かったりが端的に分かる、そんな表現だとは思うんですけどね。

最後に

 というように「23degrees」から書いてみました。「暖かさ」をテーマに持ってきているミニアルバム「23degrees。」の中でも、そのじんわりとしみこんでくる暖かさという点では随一のものではないでしょうか。心地よく安らげる、そんな気持ちにさせてくれる曲なんだと思います。


 さて、次回は「Yeah! Yeah! Yeah!」から何か書いてみたいところです。今週末からリオのカーニバルですしね。

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