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CD Release

第256回 月と帰り道

はじめに

 今日はちょうど十三夜ですが、少しはっきりしない天気なので、タイミングよく月が見られるかどうかは微妙なところでしょうか。もちろん、見られるときをじっと待つのも、それはそれで風情があるんですが、だんだん寒くなってきているこの時期ですので、気をつけないと風邪をひきますしね。その辺りはそれぞれ体調をみきわめてやっていけばいいんでしょうけど。
 さて、今回はそんなわけで「月と帰り道」から何か書けたらいいな、と思っています。曲の季節は夏なんですが、まぁいいでしょう。

帰り道に

 この曲は帰り道に月を見上げながら将来のことをいろいろと話している、と言ったシチュエーションです。その状況や雰囲気が、一般的には学生の頃を思い起こさせるのかな、というような気もします。まだ、日々の生活に追われて疲れてしまうようなこともなく、明日は何があるだろうと純粋に楽しみにしていられるという感じでしょうか。もちろん、学生だって疲れる日は疲れますが、より明日が多くあるのも事実ですしね。その辺の希望の感覚が、この曲の一番の特色なんだと思います。
 帰り道を歌った歌だと、例えばDAUGHTERの「此所から」や水樹奈々さんの「LOOKING ON THE MOON」みたいにどこか憂鬱に捉われながら歩いていくとか、桑田佳祐さんの「銀河の星屑」のように、その途中でどこか現実逃避的なことに出くわすとか、そんなふうに、あまり陽気とはいえない雰囲気の曲の印象の方が強いんですけどね。日々の生活に追われるようになっちゃうと、そちらの方により共感が出てくるということなのかもしれないですが。
 逆に言うと、そうした気持ちについ共感を覚えてしまう日々だからこそ、「月と帰り道」で歌われているような頃に想いを馳せることも必要なんでしょうね。神経をすり減らすだけすり減らしても、先にいいことはありませんしね。だから、それぞれの曲でもどこかで気持ちを明るくしたり奮い立たせたりしているんでしょうし。そこを前面に押し出しているのが、この曲なのかもしれません。曲中、凹んだことへの記憶がないわけじゃないですからね。

Restarting

 この間の夏のライブの時、ある意味ではリスタートになるものだったので、その最初の曲に何がくるんだろうか、というのはけっこう気になるところでした。私は「DESTINY」とか「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」といったあたりじゃないかとおぼろげに思っていたんですが、実際に始まってみたらこの曲で、けっこう驚くのと同時に納得していたというのが正直なところです。
 驚くのは単純で、ライブでそれほど多い回数歌っているわけじゃないですからね。この間の「STRAWBERRY TRUST SUMMER 2011」の前の段階で6回だけです。曲が発表になってからのライブ数は25回あるので、多いとはいえないでしょう。一方、納得していたのは、案外この曲もまーちゃんには大事なのかなって思う節があって、例えば「MAYU★夏SELECTION」に収録していたり、08年の「STRABERRY STAR TOUR」でもライブのスタートをこの曲にしていたって言うこともありますから。
 曲に込められたメッセージがまーちゃんのライブにおいて使いやすいものであるということもあるでしょうけど、そんな感じで大事なポイントに登場するのが多かったので、この間のライブで驚きつつ納得してたというところなんでしょう。なんか、これ以降もこの曲は節目節目で登場しそうな気もします。ライブだけではなしに、ですね。

最後に

 と、「月と帰り道」から思ったこと、思い出したことを書いてみました。以前書いたことがありますが、月や星はある種の超越者なので、その下での想いはすべて見ているのかもしれないですね。そして、そこで誓ったことや願いを照らしている、ということでしょうか。夜空を見るとどこかすっきりするのは、その辺の気持ちの動きもあるのかもしれません。


 さて、次は「もしも……」から何か書きたいと思います。秋晴れの空の頃になってくるでしょうしね。そこに空想を拡げるのもいいんじゃないか、と。

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