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CD Release

第252回 初めての1ページ

はじめに

 昨日はまーちゃんのライブで、私のように参加する人たちにとってはある意味お祭り的な日でした。その一方で、やはり今の季節、各地でお祭りだの花火大会だのという催し物には事欠きません。私はもうだいぶそうしたところから足は遠のいていますが、そうしたところを横目で見ると、やはり独特の雰囲気を感じて、少し気分も違ってきます。
 今回は、そんな夏のお祭りの日に初めてのデートを楽しんでいる「初めての1ページ」から連想して、何かしら書いてみようかなと思っています。

不安と安心

 実際の問題として、タイミング的なものもあるでしょうけど、最初のデートの行き先が夏祭りか花火大会で、そこにしっかり浴衣を着て行ってるあたり、けっこう気合入ってるなぁ…なんて感じにも思うんですけどね。とは言うものの、どんな場所で始めてのデートをするにしたところで、着ていくものに悩むのは女性には必ずあるんでしょうし、男の側としても、ある程度はあるでしょう。
 だから、それをちゃんと見て「似合うよ」って言ってもらえたり、あるいはそれで動きにくそうにしているのをちゃんと支えてくれるとか、そうした気配りがあると、「着てきてよかった」ってなるんでしょうか。そして、それが「この人でいいんだ」っていう安心感にもつながっていって、寄り添っている中で最初の1ページを記せたって気持ちを導くんでしょうね。
 もともと、一緒にそうした場所へ行こうと願っていたわけですから、好意はあるにしても、その場所でどういうふうに振る舞ってくれるかは結局のところ未知数で不安なんでしょう。その不安が解消された喜びと安心が、この先も一緒にっていうさらに暖かな願いをもたらしてくれていると思います。そこのところの気持ちの動き方が、この曲の最大の焦点なんでしょうね。

夏と言ったら

 さて、今の時節、別に花火は夏だけのものというわけではなく、冬にだって打ち上げるところは打ち上げてますし、浴衣だって別に夏にだけ着るってものじゃないでしょう。こと旅館の浴衣とかってことになればなおさらですしね。さらに、お祭りは年中どこかしらでやってます。それでもやっぱり、浴衣や花火、あるいはお祭りは夏の風物詩っていうイメージが強いんですね(ちなみに、この曲はまーちゃんの曲なので、海岸での夏祭りに浴衣ってなってますが、サザンだったら水着って言いそうな気もしますね。まぁ、そのあたりはそれぞれの個性ということでいいんでしょうけど"^_^")。
 だから、お祭りに浴衣、花火ってくればたいてい夏の夜のお話がパッと浮かんでくるんですけどね。まぁ、私もそれほど数を聴いているわけじゃないので、固定観念的な部分もあるとは思いますが。それでも、その中でも数が出てくるんですから、やっぱりそういうイメージはあるんだと思います。水樹奈々さんの「星空と月と花火の下」とか、渡辺美里さんの「夏だより」、黒薔薇保存会の「花火」などはすぐに出てきますし、変り種だとサザンオールスターズの「SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜」はカーニバルを冬に思い出してる曲ですが、明確にはなっていませんが、おそらくリオのカーニバルなのでそれ自体は夏ですし。
 もちろん、作ろうと思えば冬の祭の曲も作れるでしょうし、季節外れの花火をテーマにしてもいいんでしょうけど、すんなり聴く側に浸透するのはやっぱりみんなが共通の認識として持っている部分、ということでしょう。だから、発想する側もそこからまず考えていくんでしょうしね。ま、この曲に関しては最初に「夏の恋物語」という制約があったわけですが(笑)。

最後に

 と、「初めての1ページ」からの連想を書いてみました。まぁ、局中に出てくる安心感だとか暖かさ、ときめきの裏には、実は女の子の気苦労や体の苦労も見え隠れ…なんてところもありますけどね。それも含めていい夏の思い出なんだろうな、と思います。


 さて、次回は、ふと思ったので、1曲の中にある程度の時間の周期が過ぎていく曲を眺めてみようかな、というところです。ライブの時はともかくとして、このところは曲が続いていましたしね。

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