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CD Release

第250回 TRUST〜君と歩く未来〜

はじめに

 先日、配信シングルという形ではありますが、アルバム「君へ。。。」以来になるまーちゃんの新曲「TRUST〜君と歩く未来〜」が発売されました。大雑把に言って、1年半ぐらい間が空いたということになりますね。その間、CDを聴いたりライブに行ったりしながら、心待ちにしていた人も多いんじゃないでしょうか。その一方で、あるいはだからこそ、1曲だけの発表というのが少し寂しくも感じるんですが、まぁその辺はこれからの楽しみにとっておけばいいのかもしれません。
 ともあれ、今回はその「TRUST〜君と歩く未来〜」から何かしら書いてみようと思っています。

今までには…

 この曲については、作曲したイズミカワソラさんがツイッターで「今までにない感じの曲」というようなことを言ってましたし、実際に耳にして、私もちょっと感じたことがないような色じゃないかと思いました。要するに、詞や曲の中に感じる影の部分がけっこう濃いんですね。
 例えば「青い夕暮れ」のようなラブバラードで、気持ちが影の方に支配されているというのはいくつかありますが、こういう応援歌とでも言うような曲でそうしたものはパッと思いつかないんですね。まーちゃんの場合、基本的には目指す場所はクリアに見えていて、そこに向かってただひたすらにというのが多くて、それはこの曲においても変わってないんですが、これだけ最初に動けないでいるように聴こえるというのが滅多にないんじゃないかと思います。
 そうなった背景にはやっぱり曲を作った時期というものもあるんだろうな、と思います。正月23日のライブの時に、自分にも周りにもショックがあって、それをしっかりと受け止めなおして進もうとした矢先の震災と、いろいろと考えることも気持ちが沈むことも多い時期を超えて生まれた曲ですから、越えるまでの部分も反映されると、どうしても影の色もかなり見えてしまう、ということでしょう。
 ただ、そうしたことをちゃんと受け止めた上で、しっかりとまた目指す場所に向けて歩いていこうという曲なので、そこに込められたメッセージは、今までのものに比べてより力強く響いてきてるように思います。それは、それでも前へという意志の強さから来ているものなんでしょうね。

もう一度取り戻すのは

 先ほども書いたとおり、この曲は3月の震災を通じて改めて考えたこと、感じたことを踏まえて作られています。その際に、まーちゃん自身もファンクラブの会報で話していたように、世の終わりを感じた一瞬が確実にあったようです。また、現実として4ヶ月経つ今でも以前進まない復旧や復興の状況には、多くの人が苛立ちを募らせているでしょう。
 そんな中で、多分それぞれが何をしなければいけないかを多かれ少なかれ考えて、それぞれなりの答えを出して、今やっているところなんでしょうけど、まーちゃんは「今しか描けない、今伝えたいことを記しておきたい」ということでこの曲を作っています。それが少しでも響いて、明日への活力になれば、そしていつか輝いていた場所へ辿り着けるなら、というところでしょう。
 そして、ここにはそのためにもう一度笑顔で歩いていけるように…という願いも多分入っていて、もしかしたら、一番取り戻さないといけないのはそこかもなどと思ったりもします。チーム・アミューズ!!も「Let's try again」でそこを取り戻せって言ってるわけですし。今はまだその記憶は消せませんし、消してはいけないのかもしれませんが、それでも笑顔を見せていくことが、活力の第一歩になるから、でしょうか。そうしているうちに、いつかかつて見ていたその先まで行けたらいいな、ということになりますか。

最後に

 「TRUST〜君と歩く未来〜」から思ったことを二つ書きました。こうした曲は時に世相を映しますけど、日常を歌うまーちゃんにしては珍しいぐらいに、今回は世の中のことも映しつつ、自分の気持ちも、といった感じになっていると思います。なんとなく、再スタートとしていい曲になったんじゃないか、とも思います。


 さて、いつもの流れでしょうけれど、新曲が出たら次はライブですね(笑)。8月に開催される「Strawberry Trust Tour 2011〜君と歩く未来〜」について、事前に思うことを書いてみようかと。

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