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CD Release

第249回 Strawberry Fantasy

はじめに

 夏至は過ぎたとはいえ、まだ梅雨の只中の日本では、曇り空のところが多い空模様です。それでも、時に雲間から見える青い空は気持ちを爽快にしてくれます。あるいは、雲が多い空だからこそ、青い空のありがたさが分かると、そんなところなのかもしれませんが。まぁ、始終晴だと今度は雲が恋しくなるところもあるんですけどね、もちろん。
 今回は、雲や青空を見上げながら、大切な何かに気がついていくような「Strawberry Fantasy」から何かしら書いてみようと思っています。

大きさと小ささと

 この曲では、どんな事情でかはともかく、空を見上げてそこに見た何かから元気や力を得るという感じになっています。その力の元は一体何なのか、ということですけどね。単純に空のすっきりとした青さと風のそよぐ感じから、ということもあるでしょうし、あるいは自分のことを思ってくれる誰かのことをふっと思い出したから、というときもあるんでしょうけど。
 その一方で、空の大きさと対比した時の自分の小ささというところからというのもあって、この曲だとそこが一番クローズアップされていますね。普通に考えたら、それを意識すると目標の遠さや大きさに圧倒されて立ちすくんでしまいそうなものですが。そうならないで、逆に目標がはっきりと意識できたり、少しでも距離を詰めたりというようになっているのがちょっと不思議なところじゃないか、と。
 「everyday」でもそうですが、空と比較したときには自分は小さなものだというのを意識しつつ、それでもうつむかないように歩いていこうとすることで、ある意味での反骨的なところが出るのかもしれないですし、あるいは、少しぐらいのことは空はしっかりと受け止めてくれるという安心感かもしれませんし、あるいは小さくても大きなものを感じられる、そしてその大きさを自分の気持ちで埋められる、というところからかもしれませんが。時にある気持ちの動きようでいて、言葉にするのが難しいところですね。

微笑みは花のように

 さて、曲の中でいちごの白い花と重なって見えるのは笑顔だったりもしますが。もしかしたら、重なって見えるというよりはなぞらえているといった方がいいのかもしれない表現になっていますけど。やっぱり、明るい表情は綺麗に咲いている花に雰囲気が重なりやすいということでしょうか。
 だからかどうか、そんな感じでの描写は時にあって、まーちゃんだったら「ひまわり」でもそうですし、岡崎律子さんの「笑顔にはかなわない」もありますし。そもそも、私の手持ちの中に「笑顔の花」というタイトルの曲が3つあったりもしますから。ちなみに、「ながされて藍蘭島」のキャラクターソング「ネギま!?」のキャラクターソング、そして折笠富美子さんの曲ですけどね。改めてそれぞれの歌詞を眺めてみると、この曲や「ひまわり」も含めて、どこか爽やかですっとしつつ、明るくて深い元気を秘めているような気がするんですね。
 そうしたところになぞらえることで、簡単には折れたり負けたりしない、タフな元気や明るさに包まれた笑顔というのを連想させて、より強く笑顔に込めた想いが伝えられるのかもしれないですね。そんな笑顔が日ごろからあったらいいんだろうな、と思います。

最後に

 と、「Strawberry Fantasy」から思ったことを書きました。「ストロベリーキャンドル」からの連想というところもある曲ですが、それよりはだいぶ智に脚をつけつつ、しっかり歩いていこうという雰囲気があるのは、まーちゃんの個性からくるところかな、と思いますね。空想しているところのある曲ではありつつ、そこに浸りすぎないのがまーちゃんらしいな、と思います。


 さて、次回は久しぶりの新曲となります、「TRUST〜君と歩く未来〜」を聴いて感じたことを書いてみようと思っています。ホント、どんな曲なんでしょうね。

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