タイトルバー トップへ メールはこちらから
トップ>歌に願いを>第241回

CD Release

第241回 Smile!

はじめに

 明後日から3月になります。となると、進級や卒業、それから就職や進学、あるいは配転などで周囲を取り巻く人たちが大きく変わるという状況になる人も多いと思います。それまで一緒にいた人たちと離れるのは、どこかしら寂しくもなるものですが、それでも最後には笑顔で「またね。」と言えたら素敵なんじゃないか、と思います。
 実際に体のある場所は違っても、心の距離が近いならそうできるのかな…というのも思いつつ、今回は「Smile!」から何かしら書いてみようと思います。

笑顔の通う距離

 この曲の場合、そばにいる人とずっと笑顔を交し合って、励ましあって過ごしていこうねというのが願いになっています。だから、その相手の近くで気持ちを込めた笑顔を見せているわけでしょうね。もし相手がうつむいていても、その横で気分を明るくしてくれるような笑顔を見せようとしているあたり、曲調はぜんぜん違っても「君へ。。。」での気持ちに通じるようなものがあるんじゃないでしょうか。
 その一方で、遠くにいる誰かを思いながら浮かべる笑顔というのももちろんあって、まーちゃんだったら「聴かせてよ君の声」だったり「離れていても」だったりしますが、そうした時にはより人を思う暖かさが自分の中で意識されてくるようにも思います。「Smile!」や「君へ。。。」では受け取る側としてその暖かさを感じるのとは好対照ですね。
 その逆に、離れている人にも笑っていてほしいというのは人に共通の願いらしくて、「My best friend」やAice5の「Smile」なんていうあたりがあるでしょう。そして、その辺の想いが究極的に大きくなると、渡辺美里さんの「Smile」のように平和への祈りもどこかに感じさせるようなものが出てくるように思います。

両方向の笑顔

 そうして笑顔を交し合うことでまたその先への活力を生み出し、それが次の幸せや笑顔を読んでくる、というのがこの曲のメッセージでしょう。たとえ時に沈むことがあっても、となりの誰かの笑顔からまた自分の笑顔が生まれて、その先へ…という繰り返しでしょうか。堀江由衣さんが「笑顔の連鎖」で言うように、「元気をくれる、私も届けたい、幸運を呼ぶの」ということでしょうね。
 とは言うものの、自分も笑顔でいるためには、時には(……あるいはいつも?)「完ペキなスマイル」のように自分の中から笑顔になれるように意識付けをすることも必要なんでしょうね。やっぱり、見せてくれている笑顔の中に気遣わしげな何かを感じると、心苦しくもなるでしょうから。岡本真夜さんの「Smile」のように、いつも笑っていたら、素敵なことがきっとあるって信じてやってないといけないのかもしれません。まぁ、それでもどうしようもなかったら、時には思い切って頼っちゃった方がいいのかもしれないですけどね。
 だから、人の笑顔に釣り込まれて自分も自然と笑顔になってくる部分と、逆に自分の中で意識付けをして笑顔になっていく部分と、その両方を無理をしないで共存させられたら、より長い時間笑顔になっていけるのかもしれません。それがいつか、自分の周囲の笑顔にもつながっていったらいいな、と思います。

最後に

 と、「Smile!」から思ったことを2点書いてみました。実際のところは、笑顔でずっといるのも難しいところではありますけどね。私なんて、ライブ中でさえ自分がどれだけそうなれてるか疑ってたりもしますし(笑)。でも、そうありたいとまず願うところから、なんでしょうか。


 最近、ちょっと他の人の曲のタイトルでいいな、と思ったのがいくつかあったので、まーちゃんだったらその辺はどこになるかな、とかを次は見てみようと思っているところです。

Top | Past & Now | 作品紹介 | Data Files | 歌に願いを | Event Report
Photograph | まーちゃんラジオメモ | 管理人室 | 更新履歴 | Links | Contact
©2001-2025 by TyM