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CD Release

第240回 恋のRibbon

はじめに

 この回がアップされた翌日は2月14日、バレンタインデーですね。実際に、この日に思い続けた人に告白しようという人、あるいはしたことがあるという人がどれくらいいるのかは分かりませんが、クリスマスあたりと並んで、いいタイミングのひとつであることは確かでしょうね。
 今回はそういう時期なので、自分の気持ちにリボンをかけて…という「恋のRibbon」から何かしら書いていこうと思います。

ためらいからなのかな?

 誰かを想う気持ちに気がついたとして、そこからすぐ告白とかモーションに直結するとは限らないのが人の気持ちでしょうね。全体としては好きな人へまっしぐらな印象のあるこの曲ですが、それでも冒頭の部分で気のないフリをしてたんだというようなことも言っています。そういうことをついしちゃうのが心の面白いところともいえばそうなんでしょうけど、当人にしてみれば苦い部分もあったりするんでしょうね。
 神田朱未さんが「Chance of Love」の歌詞のライナーにひと言書いていますが、そうやって自分の気持ちを表に出すのが怖いっていうのも一因なんでしょうね。まーちゃん自身も、「明日晴れたなら」で表現していますが、そうした行動の後に確実に何かが変わり、もしかしたら壊れてしまうかもしれないことに対する恐怖なんでしょう。
 その辺の怖さで動けないことに気がついているのは堀江由衣さんの「silky heart」でも多分同様でしょう。とはいえ、そこからぬけ出す、つまりは何らかの行動を起こして気持ちを伝えないことには自分の弱さだけが拡大すると分かって、きっと伝えようという意思を持った、というところですね。その辺はこの曲でもある程度共通しているのかな、とも思います。まぁ、はっきりと表現されているわけじゃないので、あくまで推測ですが。

動き出したら

 そんなふうにして動き出した気持ちにはもう歯止めがかからないらしくて、どんどん気持ちを伝えようとしてるこの曲ですが。まーちゃんはラジオなんかで「好きな人に対しては積極的になれないタイプ」と時々話していたので、この辺は自分の願望もあるのかなと思います。それだから、例えば他に「バレンタイン大作戦」とか「Pure♥」、「恋の色」あたりのストレートに伝えてくる曲の印象が強くもなるのかな、というところでしょうか。
 ともあれ、そうしたブレーキのかからない気持ちは、今まで押さえつけてきたものの反動って言うところもあるのかもしれないですね。それを伝えようとまず決めるところが、ひとつの大きな決心でしょうから、それだけのことをしたらもう止まりたくないということでしょうか。決める前の気持ちの揺れ動きが「明日晴れたなら」で、決めた直後のは堀江由衣さんの「Love Countdown」やまーちゃんの「ふゆがきて」で表現されてますが、ホント、その後はひたすらまっすぐっていう感じですから。
 そうしたことがあったからなのか、曲調からもサビの部分の歌詞からもそうですが、けっこうストレートに力強くきていますので、その気持ちを受け取るのはある意味で大変でしょうけど、ただそれが結局のところ心地いいのは、あふれる気持ちのひたむきでまっすぐな暖かさからくるのかな、とも思います。この辺、さっき挙げたまーちゃんの3曲でもそうなんですけどね。

最後に

 と、「恋のRibbon」から思ったことを書いてみました。もちろん、ストレートな気持ちの暖かさと力強さっていうのが主眼の曲ですけど、その裏にほんのちょっとみえるためらいみたいな気持ちもあったから、そうしたところがより引き立って、魅力的に感じるのかもしれませんね。単に押せ押せなだけじゃないぞ、と。


 次回は「Smile!」で何か書いてみようかな、と思います。いろんなものを集められたらなと思いつつ、ですね。

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