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CD Release

第238回 Pastel

はじめに

 1月に入り、冬もだいぶ本格化してきたようで、夜にはだいぶ冷えてくるのを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。そんな中、まーちゃんのライブもスタートしていまして、時にじんわりと、時にはより直接的に暖かさを伝えてきていましたし、タイトルどおりの甘い感じもけっこうふんだんだったんじゃないか、と思います。寒い時期なので、こうしたところでほっとしたりするのもいいでしょうか。
 今回は、そんなふうに気持ちは甘く…ということで、「Pastel」からの連想を書いてみようかな、と思っています。

虹の色は何の色?

 曲の冒頭から、虹のパステルで二人並んで…と、一気に幸せな場面を想像させるのがこの曲ですね。実際、その色とりどりの様子からか、あるいは追いかけても届かないからか、虹は幸せの前兆や象徴としてとらえられることも多いように思います。その辺は、こうした曲においてもそうそう変わらないようですね。
 例えば、まーちゃんのほかの曲では「虹の咲く場所」で夢や愛が色鮮やかに描かれる場所というように表現されていますし、メロキュアの「虹を見た」はそれこそ「シアワセナコト」の前兆でしょう。堀江由衣さんの「虹色☆サーチ」では理想や憧れの象徴のように思います。ちょっと面白いところだとサザンオールスターズの「瞳の中にレインボウ」がありますが、これは目に映る楽しげなきらめきって事でしょうかね。
 そんな風に、いろんな夢や理想などといったものの象徴として虹が描かれるわけですけど、結局のところ、そこに辿り着くには自分で動かないといけないんだよ…みたいなのはけっこうどこでも暗に言っているのかな、と。この曲の場合でも、虹のパステルを使って自分たちで描き出してるわけですしね。

ひとつとひとつで

 さて、この曲では夕べ見た夢や交わした会話を思い返しながら、大事な人を遠くから思っているという感じのシチュエーションになっています。なので、曲を聞いたあとには空から来る爽やかさと同時に、人を想う暖かさが残ってくるわけですね。そうした気持ちはいつだって快いものではあると思います。この曲の場合は、お互いに気持ちを確かめ合ったあとで、想うのと同時に想われている実感をどこかで感じながらなので、なおさらでしょうか。
 もちろん、人を想うことはそれ自体が素敵で暖かいことなので、まだ相手の気持ちを知らない「Sincerely」みたいな頃に不安も感じながらでも、あるいは「かたおもい」のように届かないことを知っていても、さらにあるいは「Starry Night」のように離れてしまったあとでも、やっぱり心地よさはどこかにあるんですけどね。
 とはいえ、この曲のように、ひとつとひとつが重なってふたつを大きく越える、そんな気持ちになれるって言う実感を持てるのは、やっぱりより大きく気持ちを動かしてくれますね。それがあるから、空全体が幸せ色に彩られ始めたり、あるいはその空想は空の裏側まで飛んでいったりするんでしょうし。もしかしたら、そういうのが人を想うことから生まれる力、なのかも知れません。

最後に

 という感じで「Pastel」から思ったことを書いてみました。この曲の爽快感は、もう少し季節が経ってからのほうが似合うんですが、聴いた後の気持ちの暖かさは、ある意味今回のSweet Winter Tourにも似合うんじゃないかとも思います。歌い手としてのまーちゃんの特徴的なところがうまく融合しているんじゃないでしょうか。


 次回なんですが、「プリズム」にしてみようと思います。窓から外を見るか、あるいはいろんな色の光を探してみるか、どうしましょうかね。

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