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CD Release

第231回 デュエットでラララ

はじめに

 今年ぐらいの酷暑では、どこにいてもぐったりしてしまうかもしれませんが、本来はけっこうはしゃいでお出かけもしやすい夏の季節も、さすがに9月末という時期になって過ぎ去った様子もありますね。そうなると、今度は家などでのんびり過ごすというのも心地よい秋がやってきます。まぁ、もちろん気持ちいい気候の下に出て行くのも魅力的なんですが(笑)。
 今回は、好きな人と家で二人でのんびり過ごすワンシーンを描いた「デュエットでラララ」から、2点ほど書いてみようと思います。

日常感

 まーちゃんはイズミカワソラさんにはたくさん曲を提供してもらっているので、それこそいろんなタイプの曲があります。「Yeah! Yeah! Yeah!」のようにお祭り気分で押していくようなものもありますし、「STAGE」のように真摯に自分の内面に向けて問いかけていくようなものもあります。そんな中で、大事な誰かとの日常の一こまからの暖かさや励みを描いている曲が、ひとつの大きな側面としてあるように思います。
 まーちゃんが詞をつけたものでもはけっこうありますが、ソラさんが詞も提供しているものの中で、そうしたものの率が多いのが、改めて全体を眺めると感じます。この曲以外だと「そよ風とカフェオレ」だとか「ミルフィーユ」、「君は君のままで」といったあたりがそうでしょうね。それぞれに違う雰囲気を持ちつつも、そうしたところは共通項として認められるんじゃないでしょうか。
 歌い手としてのまーちゃんは、自身のコンセプトとして「日常的なことを歌っていきたい」ということも持っていますが、ソラさんがそうしたところを踏まえて書いているところもあるでしょうし、あとはブログなどで垣間見えるまーちゃんのどこかゆったりともした暖かい側面が、ソラさんの中からこうした詞や曲の世界を引き出しているところもあるでしょうね。だから、こうした曲を聴くと自然な感じにこっちも暖かくなってくるんじゃないかな、と思います。

なんとなく…

 そんな風に、ゆったりとしながらもどこかが暖かくなってくるこの曲ですけど、詞で表現されている状況を想像してみると、ほんの少しだけHなような気もしないじゃないですね(笑)。多分、こうした表現はまーちゃんからは出てこないんじゃないかと、曲を最初に聴いたときに思いました。実際、他にこうした状況や動きが示されてる曲って、パッとは思いつかないですしね。
 一方で、詞を書いているイズミカワソラさんは、けっこうHなんじゃないの、という曲も歌えるんですね。「あなたの○○○」は、どこまで想像したらいいの、とこっちが戸惑うわけですけど、「500の朝」あたりも若干そんな雰囲気はありますし。実際、「イズミカワソラのソラジオ」でのトークを聴いてても、まーちゃんだったらあっさり流しそうな話題でも、一緒になって笑ってますしね。まぁ、それぞれの個性、ということですけど。
 そんな二人の性格が合わさって、こうした「そこはかとなくHな気もするけど、日常的にのんびりとほんわかと暖かい曲」ができてきたんでしょう。そうした結果生まれてきたものを、まーちゃんがどうやって歌うかが面白いところで、やっぱり暖かいところが前面に出てるんだと思います。こんな風な化学反応が起きてくるのが、誰か他の人に詞や曲の提供を依頼した時のいいところでしょうね。時に、こうして驚きつつでも楽しい曲も生まれてくるので、アルバム1本につき何曲かは詞を提供してもらっててもいいよね、と思います。

最後に

 とまぁ、この曲からイズミカワソラさんのほうに話が進んでいきましたが。あと、この曲の特徴といったらサウンドでしょうね。まーちゃんはあまりブラスや「ダバダ〜」コーラスは使わないので、そんなところもあいまって、全体がまーちゃんの曲としては珍しい世界を生んでいるようにも思います。それも聴いていて楽しいんですけどね。


 さて、次回なんですが、「moonless」でいってみようと思います。秋は月が綺麗なんですが、あえて逆方向にということで(笑)。

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