第210回　Shooting Star

はじめに

　前回書いたとおり、11月の半ば、18日早朝にはしし座流星群の活動が極大になるようです。AstroArtsというサイトの記事によると、ピークになる時間帯が早朝のため、いろんな意味で見るのは難しいところはあるでしょうけど、興味のある方は一度見てみるのもいいのではないでしょうか。ピーク時には最大で1時間に200個ほどという予測が出ているようですから、その頃だと1分見てれば3つは見られるという単純計算ですしね。願い事をするのには…いいんでしょうか?
　そんなわけで、今回は「Shooting Star」について、ちょっと書いてみようと思います。

一瞬の印象から

　普通、流れ星といってすぐに思い浮かぶのは、「消える前に3回願い事を唱えると叶う」というどこかロマンチックな言い伝えでしょうか。もちろん、それが歌詞のモチーフになることもあって、岡崎律子さんの「私の愛は小さいけれど」や堀江由衣さんの「YAHHO!!」でそうしたところが見られます。そうしたおまじないが生まれる背景には、多分ほんの一瞬しか見られないということがあって、だからこそなかなか難しいことができた時には…ということになるんでしょう。
　そんなふうに一瞬で消える流星ですが、その一方では夜の空に見えたときの輝きの強さとか、スピード感が印象に残るところもあって、そうしたところにスポットが当たっているのがこの曲なんじゃないかと思います。まぁ、見上げているのは流星だけじゃないんですが、そんなふうにどこまでも行こう、というのがここでの願いですね。
　その一方で、その光の印象が強いからこそ、それをできればずっと輝かせていたいと願うところも多分生まれてくるんでしょうか。この曲の最後の願いは、きっとそこに託して、自分たちもそんなふうにどこまでもいつまでも輝いていきたい、ということですしね。あるいは、堀江由衣さんの「Romantic Flight」も求めるものが見つかるまで、流星に乗ってどこまでも…ということですから。
　ほんの一瞬のものを永遠ﾆというのは、けっこう人が思うことなんでしょうけど、流れ星の場合は比喩なく一瞬なので、そうしたことをより願いたくなる、ということでしょうか。

ライブにて

　さて、この曲は発表当時にまーちゃんが「ライブで掛け合いができたらいいな」と言っていた記憶があります。そして、今年までのライブでのこの曲の光景を思い返すと、できているんじゃないかなと言ったところですか。多分、その時にまーちゃんが言っていた形とは違ってるんじゃないかとは思いますけどね。……休符部分に入れるんじゃなかったような気がするんですけど（笑）。ともあれ、まーちゃんだと、ステージと客席で歌って掛け合いができる曲があまりないような気がするんですが、それでもこれはそんな中のひとつではありますね。
　ところで、そんなふうにして掛け合いをする場面ですけど、どのくらいのところからやってっていいのかな、と。もちろん、まーちゃんがマイクを客席に向けてきたら遠慮も何もなしにやりますけどね。この曲の場合はけっこうそんな感じですか。その一方で、「Dear」のサビのラストみたいに、歌詞カードには書いてあるけど、まーちゃんが明らかに舞台上で歌ってないってところでは、正直な話、やりたいんですけどね。周りを見るとあまりやってないのかな…なんて思ったりもします。
　そうした掛け合いの場面があると、少なくとも私はライブでのテンションがかなり上がるので、いろいろとやっていってほしいところではありますけどね。ただ、まーちゃんだと多分まだないような気がしますが、長くて歌詞がちゃんとある掛け合いって言うのは難しいのかな、と。やっぱ、客席がみんな歌詞を覚えてるとは限らないですしね。そういうところは「Lala〜」みたいな感じのほうがいいんでしょうか?

最後に

　というわけで、「Shooting Star」から思ったことを2つ書きました。ライブでは、本当はサイリウムかなんかを持ってると気分が出そうな曲ではありますけどね。まーちゃんのライブだと、あまりサイリウムを見ないような気もします。ま、私も使ってませんが（笑）。ともあれ、光に関してとか、ライブとか、けっこう思うところは出てくる曲でしたでしょうか?

　さて、次回ですが、ちょっと寒くはなってきましたが、それでも秋の夜はまだまだ長く過ごせそうなので、「そっと」から、夜空を思い浮かべて見ましょうか、と言うところです。

＜おまけ＞
　ところで、岡崎律子さんの「流星群の日」という曲には、2001.11.18(sun)という日付が付されていますが、これはその年のしし座流星群の日でした。岡崎さんがこの日、外に出たのかは不分明ですが、そうした意味での記録でもあるこの曲、人とのつながりの暖かい感じがけっこういいんですよね。