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CD Release

第209回 虹の咲く場所

はじめに

 台風が過ぎた直後のある日の朝、出勤時の車の中から外を見ると、虹がかかっていました。それだけはっきりとした虹を見たのは何年ぶりだろう…というものだった上に、よく見たら、その手前にもうひとつ、二重になってかかっていました。出勤時にはあまり気分をすっきりとさせたくないところはあるんですが、それでも、どこか気持ちが浄化されていたところは感じます。
 そういうわけで、今回は「虹の咲く場所」から思ったことを書いていこうと思います。

その場所

 「虹の咲く場所」というタイトルのこの曲ですが。その意味するところは、曲中でも言っているように「自分の輝くことのできる場所」ということでしょう。まぁ、その輝きを虹に託しているというところでしょうか。あるいは、そこに辿り着くための道も虹に譬えている雰囲気もありますが。他の曲で言ったら、「A Place in the Sun〜陽のあたる場所〜」でしょうし、あるいは「プリズム」での「光のさす場所」といった表現でしょうか。他の人だったら、岡崎律子さんの「リセエンヌ」にある「透明な場所」だとか、ですね。
 あるいは、場所を直接さすんじゃない表現でも、似たようなものはあって、水樹奈々さんの「WINDOW OF HEART」に出てくるの白い地図の右上のあたりにはきっとそうした場所が描かれるんでしょうし。まぁ、まだどんな場所か鮮明には見えていないから、白地図なんですけどね、きっと。
 ただ、そこが見えているからといって、たやすく辿り着けるわけではないはずで、「Babyblue」でのように、もしかしたらガラスの向こうにあって、それを越える、あるいはうまく回り込む必要があるのかもしれませんしね。ゆうまおさんが「ジンジャーエール」で言っているように、思い通りの場所に辿り着くのは難しいことで、想像以上のパワーが必要なんでしょう。
 ただ、目指すところは分かっているから、そこに向かって歩いていくのはできると思うので、まずはやめない事、でしょうね。その中で迷ってしまったり、立ち止まらざるをえなくなったら、水樹奈々さんの「PERFECT SMILE」にあるように、もう一度空や自分を見つめてみればいいんでしょうか。

虹の前に

 気象には詳しくないので、虹がかかるのには正確にどういう状態が必要なのかは分かりませんが、空気中に相当量の水滴がないとだめでしょうから、多分ちょっとやそっとの雨だとかからないんでしょうし、雲がゆっくりと晴れていくようだとその間に空気中の水分が重力で下がっていくはずですから、それでもだめでしょうね。だから、けっこう激しく降って、一気に晴れるっていうのが必要なんじゃないか、と。
 それを知ってか知らずか、この曲の中にも雨の描写があります。目指すところがはっきりしていても、時には何かにぶち当たって沈み込んでしまったりすることもあるでしょうね。もしかしたら、そうした時にはいきなり無理に立て直そうとしないほうがいいのかな…と思わないでもないですか。雨に濡れた後に、よりすっきりとした青空が見えれば、その時間さえも大切なものだったと感じられるのかもしれないですし、より鮮やかな色の虹に見えるのかもしれないですしね。
 気持ちは多分、ある程度沈み込んでしまっていても、どこかのタイミングですっと晴れるという面もあるんでしょうし、その後にはより遠く高くへと飛び立てるんじゃないでしょうか。それなら、どうせ沈んでいるときには、立て直そうという気にもならないんでしょうし、無理はしなくてもいいのかな、と。まぁ、周りにそうした人がいるときには、沈み過ぎないように気をつけておく必要はあるでしょうけどね。

最後に

 というわけで、「虹の咲く場所」から思うことを書いてみました。この曲のタイトルを言ったとき、まーちゃんは「虹って咲くの?」なんてことを言われたみたいですが、その色の鮮やかさは確かに花に通じるところがあるのかもしれません。そうしたところの輝きを感じるのが、この曲の魅力のひとつかもしれません。


 先日は、まーちゃんがオリオン座流星群についてブログに少し書いていましたし、11月半ばにはしし座流星群が見られるようです。ということで、空模様からもうひとつ、「Shooting Star」で次回はいってみようと思います。

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