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CD Release

第207回 僕のパートナー

はじめに

 まーちゃんの14枚目のアルバム「君へ。。。」が12月16日発売ということになり、これから、こちらの時計もそこを目指して進んでいくことになりそうです。その一方で、まだアルバム「ファイト!!」が出てからはまだ2ヶ月強なので、こちらの曲もまだまだいろんなことを感じるのはこれからではないでしょうか。
 今回は、そのアルバム「ファイト!!」のラストナンバー、「僕のパートナー」から、連想していったことを書いてみようと思っています。

一人称が違うと

 さて、この曲はタイトルにもあるとおり、「僕」という一人称を使っています。まーちゃんの曲はアルバム「ファイト!!」までで160曲を越えていますが、その中でこの一人称は「Love Knot」とこの曲だけなので、かなり珍しい部類に入るといえるでしょう。その要因のひとつには、まーちゃんのスタンスも多分あって、日常的なことを歌っていくとすると、どうしても自分の目線でやったほうが歌いやすい、ということだと思います。
 そんなふうに、歌う側でのとらえ方の違いというのも多分あるんだと思いますが、聴く側でもとらえ方に違いというものがもちろん出てきます。私は男なので、普段、まーちゃんのほとんどの曲を聴くときには、「まーちゃんからのメッセージ」という聴き方になりますが、「Love Knot」やこの曲については、曲に自分を投影させて聴くような感じになりますね。言葉を変えていうと、より曲の世界に近い気持ちで聴ける、ということでしょうか。これは、きっと女性なら逆になって、普段は自分を投影させつつ聴いて、この曲などは、自分の願望の中にある誰かからのメッセージ、と言うところにもなるんでしょう。その辺の受け止め方の違いがあるから、まーちゃんが「ラブソングを女の子に聴いてほしい」って時々言うわけでしょうし。
 まーちゃんの曲だとまだ例がこのふたつしかないので、他の人でそうしたのを探すと、堀江由衣さんですね。自分の名前で歌っているときと、黒薔薇保存会で歌っているときと、けっこう曲の世界やメッセージに対する感じ方が違ってきます。普段聴いているときは、誰が作詞したにしろ、彼女のイメージを意識しますが(この辺は、まーちゃんに対しての作詞でもそうでしょうね)、黒薔薇のときは作詞のMA様が自分の世界を出しているので、一人称も「僕」を使うことが多くなりますし、それにより男性に親近感の持てるものになっています。興味がある方は、一度聴いてみるといいかもしれないですね。

きっかけひとつで

 さて、先ほども書いたとおり、まーちゃんの曲の中で一人称に「僕」という言葉を使っているものは2曲ですが、そのふたつを去年と今年に発表しています。「Love Knot」の時に、まーちゃんは「ずっと『僕』という言葉を使って歌ってみたかった」と言っていましたが、去年にようやく挑戦することができ、そうしたら何かしら、しっかりとできるというような確信ができたんじゃないでしょうか。だから、今年になってまたこの曲でそうしたことをしているんだと思います。
 まーちゃんも歌ってきて長いですが、何かしらのきっかけがあって、それ以降…と私が感じたことは以前にもあって、一番記憶に残っているのは「ROSE ROSE」につながる流れですね。まーちゃんのクリアな高音がひとつ魅力なのは、私は度々書いていますが、途中、あまりその辺が目立たなくなっていたような時期があるように思うんですよね。それが、「君想う空に願う」を契機にまた聴けるようになった感じがあります。そして、翌年の「HONEY BEE」を経て、シンプルにクリアな高音を聴ける「ROSE ROSE」へとつながって言ったんじゃないか…というように思っています。
 そうしたことで今後の楽しみといったら、ライブにありまして、今年の夏、「Babyblue」を歌いましたが、MCで「怖かったりして歌ってこなかった曲もあるけど、これからはそうしたのも歌っていきたい」と言っていました。なので、今後のライブではより幅の広がった選曲を楽しめるようになるんじゃないか、と思いますし、実際そうなったのを聴けたら嬉しいですね。

最後に

 「僕のパートナー」からふたつ、思ったことを書いてみました。この曲の場合、まーちゃんにはなかった雰囲気である一方で、イズミカワソラさんをイメージすると、どこか懐かしかったりもする曲なので、私はその両方を同時に感じながら聴いたりもしていました。
 ともあれ、まーちゃんの曲だと珍しい部類に入る曲ですが、これはこれで楽しく聴けたり、ライブで一緒にやっていけたりするようなものなので、うまいこと育っていったらいいんじゃないか、と思います。


 さて、次回ですが、秋の長い夜、子守唄を聴きながら…というのもたまにはいいんじゃないでしょうか。そういうことで、「おやすみ」でいってみたいと思います。

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