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CD Release

第205回 君は君のままで

はじめに

 まーちゃんのライブツアーも15日の横浜公演で終了しました。今回のツアーでは、その前に出たアルバムからそのほとんどの曲を歌いつくしています。そして、そのアルバムのコンセプトがコンセプトなので、やっぱりけっこう動き回るシーンが多いものでしたが、その中にあって、「君は君のままで」から始まるシーンはひとつ落ち着いた流れの、いい場面ではなかったでしょうか。
 今回は、その「君は君のままで」から思ったことを書いてみようと思います。

テンポとは裏腹にゆったりと

 アルバム「ファイト!!」はまーちゃんが度々言っていたように、「みんなを元気にしてあげられるようなアップテンポのナンバーが中心」となっているアルバムです。なので、「Yeah! Yeah! Yeah!」や「僕のパートナー」のような、力強く元気を叩き込むようなナンバーもあれば、「プリズム」のようにまーちゃんらしい爽やかさで重かった心を軽くしてくれるようなものもあります。そんな中で、この「君は君のままで」はまた違ったやり方で元気にしてくれる、そんなナンバーでしょうね。
 つまりは、安心感からくる元気なんですけど、そっとそばにいて、見守ってくれているということを実感できるような言葉やサウンドがもたらす安心感や暖かさが、深い所から元気を引き出してくれるようで、そうして受け取ったものはそうやすやすと失われないというような確かな気持ちさえもたらしてくれるように思います。
 実際のところ、テンポという点では決して遅くはなく、例えば「Smile!」の方が遅かったりするんですが、そのテンポをいい意味で感じさせず、逆にゆったりした気持ちにさせてくれるのがこの曲の魅力でしょうね。そして、そのゆったりさがアルバムの中でひとつアクセントとなっているから、入る曲のコンセプトがはっきりとしていながら、アルバム全体が単調なものとならずに済んでいるという点でも、より魅力的な曲となるんでしょうか。

冒頭で

 曲に入る時に、印象的なボーカル、あるいはコーラスから入ってくるというのはよくある手法でしょうけれど、やっぱり効果は大きいんでしょうね。実際、この曲が最初にラジオで流れた時、最初のフレーズでいろんな意味で安心して、アルバム全体にまで安心しましたからね(笑)。そんなふうに、曲のいいところをまず印象づられると、一気にその世界に引き込まれて、曲が好きになるということはありますか。
 そんなふうに、この曲の冒頭を聴きながら思い出したんですが、去年の「Always...Forever...」でも似たような入り方をしてたな、と。その時も、ボーカルに入るまでに「この曲はいいな」と思いました。それに、昔を思い出したら「約束の午後」の時は、最初のボーカルでまーちゃんとイズミカワソラさんの両方のらしさを存分に感じられて、思わず大爆笑してましたしね。その他、「くもりのちはれ」でも少しそんなところはありましたし。
 対人関係において、第一印象が大事であるのと同様に、曲においてもその最初のフレーズから受ける印象というのはその曲に対する気持ちを大きく左右するということがあって、それならより魅力を感じられるところを最初に持ってこられると、よりそこを強く伝えられて、その曲をより好きになってもらえるということでしょうか。
 ちなみに、さっき挙げた曲が全部イズミカワソラさんの作曲なんですが、私がまーちゃんの曲で、そうして印象付けられた曲の主なところを挙げただけです。それでソラさんのところに集中するっていうのは、彼女はこうしたところが得意なんでしょうか?

最後に

 と、「君は君のままで」から、若干わき道かもしれませんが、思ったところを2つ書いてみました。ともあれ、この曲は聴いててゆったりとした気持ちになれるので、多分、その音の中でたゆたうというのが、この曲で一番元気になれる方法なんじゃないか、と思います。時々、そうしているものいいものですよ、ということで。


 さて、次回は「ただいま。おかえり。」から、何かしら書いてみようかな、と思います。帰る場所…ってことになるんでしょうか。

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