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CD Release

第201回 AERIS

はじめに

 今日は幸い、私のいるところは涼しくて過ごしやすくなっていますが、今年は梅雨といっても空梅雨なので、暑い日も多く、今から体力を消費しているような感じです。そんな暑い日でも、時に爽やかな風が吹いたりすると、一瞬だけは熱さを忘れることが出来て、気持ちがいいですね。
 今回は、そんな風の感じも聴こえてくるアルバム「AERIS」から、思ったことを書いてみようか、と思っています。

空気感

 このアルバムのタイトルはラテン語で「空気」を意味する「aeris」の読みを、本来の「アーエーリス」からより日本人にとって直感的に分かるような「エアリス」に変えているわけですが、そのタイトルが示すとおり、全編を聴いたあとにはどこか爽やかな感じが残るのが特徴だと思います。
 もちろん、そうした雰囲気の曲がけっこうアルバム中に多くて、例えば「My happy day」だとか「My wish」、あるいは「Pastel」に「Steal on Sunday」あたりですけど、それだけではなくて、もっといろんな空気の感じもしっかり感じられるんですね。どこかとどこかを同じように繋いでるということだったら「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」になりますし、「あこがれ」や「LET'S!!」だとどこかには嵐をもたらすものでもあるということを感じさせます。
 それでも、やっぱり最後には爽やかな感じに包まれるっていうのは、もしかしたら、都会人のまーちゃんがずっと感じている風や空気への憧れが表面に出てきているのかな、と思います。街中で過ごしているとそうした空気をなかなか感じることが難しいですし、だからこそ、それを感じたいと願ったり、感じたときの開放感が大きくなるんでしょうから。そして、それが親近感を持ってとらえられるのは、受け手であるこちらにもそうした憧れはありますし、曲の中にあるいろんな日常的な場面で感じたいというところに共感しているところがあるんでしょうね。

当時と今と

 さて、このアルバムが出たばかりの頃を思い出すと、いつも真っ先に「LET'S!!」を聴いて驚いた記憶が甦るんですけどね。シングル「My wish」まででこういう力強いビートの効いたような曲って記憶になくって、まーちゃんって言ったら爽やかさとか穏やかさっていうイメージでいたから、「こういうのも歌えたんだ」って思いましたね。それが、今になってみたら、「I'm in the Pink」あたりを先頭に「恋の色」とか「Love Knot」、「赤い靴のカウボーイ」などいろいろ出てきますし、今度のアルバムだと何曲あるんだ…っていう感じらしいですしね。「かたおもい」から「AERIS」の頃に比べると、今はけっこう元気な面が前面に出てきてるまーちゃんだと思いますが、その端緒はここなのかな、とも思います。
 その一方で、変わらないものもあって、「AERIS」は「Introduction for you」のストリングスから始まっていますが、「ファイト!!」でも冒頭のメロディはストリングスから始まりますし、これで「10 LOVE」から4年連続そうしたスタートになっています。まーちゃんも、その辺は狙ってやっているようですしね。こうしたサウンドへのこだわりは、まーちゃんはそうそう変わらないと思いますし、こっちもある意味それで安心するところもありますしね。だから、そこはこれからも、とも思います。
 その一方で、前回書いたように前奏、あるいは間奏でギターが目いっぱい歌ってる、それでいて静かなバラードはまーちゃんだとそんなに思いつかないんですね。「あなたが生まれた日」がその数少ない例なんですが、パッと思いつくのだと「ミルフィーユ」とか「コスモスガーデン」あたりかな、と思いつつ、それよりもうちょっと静かな方だとね…と。そうしたメロディって、ストリングスとは違った壮大さが出るから、それはそれでいいでしょうし、どこかでやってみてほしいな、とも思いますね。
 そんなふうに、今聴くと、サウンドでも当時から受け継がれているもの、どこか変わってきたもの、あるいは通算であまり見ないものってありますね。やっぱり、9年の時間は短くはないってことでしょうか。

最後に

 と、かなり久しぶりに「AERIS」を通して聴いて感じたことを書いてみました。なんか、今、「Pastel」を自転車に乗って聴いたときに見た光景なんかも思い出しましたけどね。その時も青い空だったかなぁ…と。そんな爽快な印象がやっぱり強いアルバムでした。まぁ、書いたことはどちらかと言えばサウンド面が多いですけど(苦笑)。
 と、これでこちらでアルバムは全部書いたことになりますね。時間はかかりましたが、何かすっきりしたようなところもありますか。でも、また何か違った印象が出てくるかもしれませんし、タイミングを見て「ひまわり」あたりから聴き返すのも面白いのかな、とも思いますけど、それはまたいずれ考えましょうか。


 さて、「ファイト!! with MAYU☆夏SELECTION」の発売は15日で、その前にこちらの更新があります。その後の諸日程もあるので、次回がライブについてのことになります。さて、どんなふうになるのやら、ですね。

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