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CD Release

第195回 HONEY BEE

はじめに

 3月といえば卒業や異動などで、人との別れということが多くなるシーズンになります。その一方で、そうした状況に付随しない別れというのも、当然発生しているわけでしょう。そちらはその人の決心、あるいは不可避な状況によるものなので、随時発生しうるわけですし。
 というような感じで、今回は「HONEY BEE」から思ったことを書いてみようと思います。

そのひと言へ

 さて、何と言ってもこの曲で印象的なのは最初でしょうね。実際、そのひと言のインパクトはまーちゃんの曲の中で一番じゃないでしょうか。おかげでまーちゃん自身、歌詞を見たときに戸惑っていたようですが、そこに至るまでの経緯とか、その時の感情とか、「どうしてそうなったの?」みたいな驚きを目一杯に感じさせるフレーズじゃないか、と思います。
 「歌詞を読むと、切ない強がりだって分かる」と当時のStrawberry Candleの会報で話してますが、切なさを感じるのは、大事に思っていたことに自分から別れを告げないといけないから、でしょうか。もちろん、曲中で言っているように、大事に思っていたことをもう感じられなくもなっているのも本当の事なんだとは思いますが。
 この曲の場合、自分の気持ちにスポットが当たっているので、相手がどういう気持ちでどういう行動をしているのかは分からないんですが、それでも、ここで自分から別れを告げた方がお互いにとっていい結果になるから、という選択なんでしょう。「別れたいなら そう言えばいいじゃない」という曲が岡本真夜さんにありますが、その曲で抱えてるような気持ちをずっと持ちっぱなしだと、お互いの精神衛生に良くないでしょうしね。いや、曲自体はいいんですけど(苦笑)。

そこでの勇気と誓い

 で、そうして選択した別れの先に、いつになるかは分からないながらも、また会える日がくることを信じてもいるというのが、この曲のもうひとつ大きな印象かな、と。結局、本当に喧嘩別れをしたら、また会おうという気持ちになんかならないわけですから、二人の関係に致命傷が生じる前に選択をする勇気の結果、でしょうか。
 そして、この曲の最後で誓いを交わしていますが、その内容は多分、二人の大切な時間はあったわけだから、そのことをしっかり覚えていつつ、また会った時にはお互い笑っていられてるようにしようね、ということじゃないかと思います。つまり、この段階ではその選択やそこまでのことについての後悔はそんなには感じてないんじゃないでしょうか。あるいは、後悔するより先のことを見ていこう、ということかもしれませんが。
 もちろん、まーちゃんが言うとおり、その場ではかなり強がって切なさを隠しているわけですが、そのおかげで、この別れの後に「ユニフォーム」みたいな感じで温かく思い出すこともあるのかなとか、もしかしたら「remember」や「きっと ずっと」のような再会のシーンがあるのかな、と言うように、別れの切なさの先のどこかから光が射しているような想像ができるんでしょうね。

最後に

 自ら選択する別れの瞬間の曲なので、その辺のことを書いてみました。まぁ、あまり経験がないので、実際にどのくらい正確に書けてるかはわかんないですけどね(苦笑)。
 ところで、この曲で印象的なのはもうひとつあって、最後のところで使ってる高音域ですね。普通、女声ヴォーカルを男性が歌うと音域が低くて苦戦する、ということになるんですが、この曲は逆ですからね。まーちゃんの素のキーの高さがうかがえる場面だったりします。「B.B.B」で福井プロデューサーが苦労してる場面も入ってますしね。


 さて、次はもう暖かくもなってきてますし、口笛吹きながら(?)出かけたくなるシーズンということで、「口笛でル・ラ・ラ」から何か想像してみようかな、と思います。長距離バスも最近は乗ってないですけどね。

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