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CD Release

第191回 M

はじめに

 2001年以降、毎年1月3日にはまーちゃんのライブがありますが、今年までに2度そのタイミングでの発売物があったりもしました。今年は昨夏のライブのDVD「SS☆S08 Iizuka mayumi Strawberry Summer Stories 2008」ですが、2005年にはまーちゃんが全曲作詞・作曲したミニアルバム「プレゼント」が発売されています。何と言うか、その日に発売だとどこかちょっと感慨が普段とは違うような気もします。
 今回は、そのミニアルバム「プレゼント」に収録されている「M」について、2つほど思っていることを書こうかな、というところです。

二人はすぐ傍で、離れていても傍で

 この曲の場合、詞を読むときっと誰かが隣にいて、その人への想いを込めた目で見つめていたり、一緒に夜空を見上げていたり、ということになるんでしょう。まぁ、「Polaris」あたりとシーンとしては重なる感じでしょうか? ただ、その想いを言葉で表現しつつ、まだその奥にさらに大きな想いを感じさせるところがあるので、聴くタイミングなどによってはひとりでその相手のことを想いつつ、というような感じ方にもなるのかもしれません。ただ、そういう感じ方でもけっこうしっくりきちゃうところはありますけどね。私は第一印象はそっちでしたし。
 ただ、二人傍にいるような状況でありつつ、サウンドとか気持ちとかの大きさがあるから、周りの広い世界も含まれてるような感じもするんですよね。だから、それまでにあった「星空にお祈り」だとか「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」のように「離れたところで夜空を見上げながら、気持ちは傍で想ってるよ」みたいな気持ちも含まれるように感じて、それが第一印象につながったんでしょうか。  ただ、こうしたところでの感じ方の違いはあっても、曲で肝心なところ、この場合は「出逢えた人とずっと一緒に歩いていきたい」ということやその気持ちの大きさはきちんと伝わっているので、それは曲に対するイメージの揺れも楽しめるというか、そんな範囲の中でのことなのかもしれません。その一方で、まーちゃんのイメージをできるだけそのまま感じ取りたいっていうのも本当ですが。

珍しく…

 さて、世の中にはいろんな曲があって、ある程度それぞれにタイトルがついているわけですが、たいていは曲の中でキーになってくる言葉やフレーズを持ってきてるのがパターンでしょうね。この曲が収録されているミニアルバム「プレゼント」でも他の4曲は全てそうしたものになってますし、まーちゃんはもともとその傾向がけっこう強いようにも感じています。また、まーちゃんのタイトリングっていうのは基本的に分かりやすくて、日本語で意味がすっと入ってくるものも多いですし、英語を使うにしても、耳慣れない言葉は使わないというのは、ひとつ魅力に感じてる部分ですね。
 そんな中で、ただ一文字、それも曲中に出てこない「M」という文字をタイトルにしたというところでも、この曲はまーちゃんの曲の中で目立つんですよね。まーちゃん自身は「好きなように解釈してほしい」というようなことを言っていますが、それこそ、各個人によっていろいろな受け取り方ができて、それがかなりの範囲で許容されうるのがこの場合の魅力でしょうか。
 私は第一印象で「Monologue」だと感じていましたが、それは上に書いたようなところからですね。アンケートをとったことはないですが、他に思いつきそうなのは「Message」や「Means」といったあたりでしょうか。きっと、曲の中から感じ取ったことであれば、それぞれが正解なんでしょうね。意味をとるのは難しいですけど、これも面白いところではあります。

最後に

 というような感じで、思っていることを書いてみました。この曲でミニアルバム「プレゼント」は締めくくられているわけですけど、その場所に持ってくるのにふさわしく、スケールの大きな気持ちと曲なんじゃないかと思います。そして、まーちゃんがいつもこっちに送ってくるものは…という問いに対する答えですよね。時々、そっと聴いてみるのもいいんじゃないでしょうか。


 さて、次回は……自分で振り返ってみて意外だったんですが、まだ「バレンタイン大作戦」をやってなかったんですね(笑)。なんでなんだろう…と思いつつ、それでいってみようと思います。

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