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CD Release

第186回 am↔pm

はじめに

 もう秋分はとうの昔に過ぎて、後1ヵ月半もすれば冬至になります。昼と夜の長さのアンバランスはこれからさらに際立ってきますが、まぁ、現在において人が生活するうえで基準になるのは、時間を均等に割った時刻の方なので、それはあまり問題にならないでしょう。ただ、時刻で生活しているからこそ、時間をただの繰り返しに感じて、日々の変化により気がつきにくくなるのかも…というところが問題なんでしょうか。
 今回は、「am↔pm」から、思ったことを書いてみようと思っています。

普段気がつけないから

 日々がただの繰り返しという感覚になると、ちょっとした、あるいは大きな幸せに対して慣れきってしまって、それに気がつくことができなくなるというところはあるんでしょう。だから、朝起きるときに「今日も仕事だ〜」と憂鬱な気分になっていたり、帰りにも疲労感ばかりが募ってるということが起きるんだと思います。
 この曲だと、そんなあたりにスポットを当てていて、朝を迎えられることや、風を感じられることも幸せのうちなんじゃないかな…と言っています。そして、そうしたこと全てを総合して、その一日を愛して帰れたらいいよね…というのが最大のメッセージなんでしょう。日常の中で、そうした感性が摩滅している状態で聴くと、けっこうハッとしてきそうな言葉ですね。
 もちろん、嫌なことが起きる日だってあるでしょうけど、それでもどこかに幸せなことを見つけて、最後には「いい日だったな」と言えればいいですし、さらに究極的には、一番最後の日に「いい生活ができてたな」と言えれば、ささやかだけど(そうじゃないかも?)すごいことだな、と思います。岡崎律子さんの「I'm always close to you」で「I love my life」という言葉がかなりしっかり聴こえるのは、その4単語にそうしたことが全部こめられてるからかもしれません。

逆転の視点?

 さて、普通の感覚で言えば「今」が「未来」へつながっていくわけで、だからこそその「未来」のためにがんばって「今」を行きよう…というメッセージはよく聴けるものになっているんでしょう。まーちゃんだったら「未来へ」とか「place to be」とかがありますし、水樹奈々さんの「TRY AGAIN」とか、岡崎律子さんの「冬の陽」もそうですし、けっこうたくさん見つけられると思います。
 それが、この曲の場合は「憧れたい未来」からの「贈りものとしての今(時)」があるという表現になっていて、そこのところが新鮮に聴こえるんじゃないでしょうか。とは言うものの、最終的にメッセージとしては同じようなところに帰ってきて、「だから、今の幸せを確かめて、ちゃんと過ごしていこう」ってところになるんでしょうけど(苦笑)。
 ただ、単に「未来のために」と言ってみたところで、いろんなものがあるでしょうから、意気がくじけることもあると思います。それなら「憧れてる未来からの贈りものなんだから」とした方が、モチベーションの維持はしやすいのかもしれません。その辺を意図して、こうした歌詞になっているんでしょうか?

最後に

 というように、「am↔pm」について、思ったことを書いてみました。アルバム「so loving」には「Eternity〜ひとひらのlove song〜」や「love letter」、「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」のように、より親しまれている曲も収録されていますが、この曲もなかなか素敵な詞やサウンドで、アルバムの中に存在感をもっているように思うんですが、いかがでしょうか?


 さて、次回は「ずっと好きでした。」から書いてみたいと思います。ひとつ疑問なことがあるんだけど…それを書いてからイベントかなぁ?

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