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CD Release

第176回 青空スクールデイズ

はじめに

 正直な話、ここ何年かは梅雨入りが遅かったので、今日ぐらいの段階ではまだ梅雨入り前だろうと思ってたんですよね。それが、今年はすでに関東は梅雨に入ってしまっていて、なかなか天気の予測は難しいな、というところですか。でも、曇り空の時には晴れた空を思うと少し元気になれるのかもしれませんし。
 今回は、「青空スクールデイズ」から、いくつか書いてみようかなと思っています。

青空を見上げて

 この曲では、青空を見上げて学生の頃を思い出し、暖かくどこかすっきりとした気持ちになってます。まぁ、実際に青空を見ると元気になったり、気持ちがすっとするのは自然なことでしょうね。ついでに言うと、この曲の場合は雨上がりの青空を見ているので、より気持ちも晴れるところはあるのかもしれません。
 多分、この曲では雨が上がって気持ちがすっきりとしだした時に空を見ているので、それがより空の色で増幅されているんでしょうけど、実際に空を見るその瞬間の気持ちはそうした時ばかりじゃないでしょうね。例えば、岡崎律子さんの「青空」や小森まなみさんの「青空のパッセージ」だと、ずっと悩みや辛さを抱えた時にふと青い空を見ていますし、渡辺美里さんの「青空」ではそこにいてくれる人への気持ちを感じながら空を見ているんでしょうし。
 そんなふうに、シチュエーションや気持ちに違いはあっても、空を見上げた後には気持ちがどこか晴れて、自分にとっての大切な何かに気がついているように思います。「青空スクールデイズ」では思い出した頃の自分に誇れるように、という意志ですし、「青空のパッセージ」や美里さんの「青空」ではいてくれる誰かのこと、岡崎さんの「青空」では自分の心のしなやかな強さを、それぞれ認識しています。青い空にはそうした何かをより鮮明に気持ちの中に浮き立たせてくれる効果があるのかもしれません。

あの頃の記憶に向き合って

 さて、この曲は学生だった頃の恋心を思い出して、暖かい気持ちになっているわけですが。「ユニフォーム」でも、学生の頃を思いだして、そういう気持ちになっているように、まーちゃんの曲で遠く離れた頃の記憶を思い出して、寂しくなっている…というのはちょっと思いつかなかったりします。まぁ、実際の話、まーちゃんがブログに学生の頃の友達のことを書くときは、楽しいというか、暖かい気持ちになって書いているので、それはまーちゃんのそうした面の反映なのかもしれません。
 とは言うものの、学生時代の友人とは、一番親しい人とはともかくということになりますが、普通時間が経ってしまえばだんだん会わなく、連絡も取らなくなってしまうものですから、その間にどんなことが起きているのかは分からなくて、それは追憶の寂しさを呼び起こすことにもなります。まぁ、この曲でもそうしたところがまったくないわけじゃないですけどね。
 ただ、そうした時間を過ごしていくうちに、本当に会えなくなることを思い知らされると、時に追憶は寂しさのほうをより大きく思い出させることがあって、その辺が例えばサザンオールスターズの「夕陽に別れを告げて」での瞳の奥の涙につながるんでしょう。それでも、どうせなら思い出したときには笑っているほうがいいに決まってますから、寂しさに負けないようにということはどこかで思っていないと…ですね。

最後に

 と、「青空スクールデイズ」から思ったことを書いてみました。青い空から元気をもらえるのは、多分生物の自然な気持ちなんでしょうけど、その青空は時に現実のものじゃなくてもいい…というところなんでしょうか、この曲では。実際、元気に慣れるならその元を必要以上に気にすることもないでしょうしね。


 さて、次回は「さよならの意味」でいってみたいと思います。この季節ですし、時に涙雨もいいのかもしれませんしね。

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