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CD Release

第173回 あいのはな

はじめに

 昨日から5月連休という人もあり、だんだん春から初夏へと季節は移ってきています。そのため、桜はだいぶ北の方で咲くようになっていますが、これからはそれ以外にもいろいろな花が咲くようになってきます。だからこそ、TVの旅番組でも「花の名所巡り」なんていうことをやるわけですし。
 今回は、そうして咲いていく花の中にはもしかしたらこんなのもあるのかも…という事で、「あいのはな」から思ったことを書いてみたいと思います。

花の咲く場所

 結局のところ、この曲は相手を想う気持ちを花に託して、「ここで咲いてるよ」と気持ちを送っているというものです。なので、どこか物質的に存在していそうな場所ではなしに、自分の胸の中や記憶に残っている、あるいは残りそうなスタート地点で愛の花は咲いています。それが旅立っていく相手に「帰る場所はちゃんとあるから」というメッセージとなって伝わっていくんでしょう。
 こうした、「物質世界では存在しない場所で咲いている花」を題材にしたまーちゃんの曲ということになると、他には「ROSE ROSE」が浮かんできます。こちらでも自分の気持ちを花に託していますが、咲いているのが相手のそばにある、それでも誰にも見つからない場所になっています。相手のそばでいつも支えになっていたい、という気持ちの表れでしょうか。
 一方、どこかに目に見える形で咲いている花にも想う気持ちはもちろん託されることがあって、「コスモスガーデン」だと二人の愛の花がいつかずっと咲くように…という願いで、揺れるコスモスやその先の夕暮れの空を見ています。また、水樹奈々さんの「ひまわり」は愛の告白代わりに渡したひまわりの種を、相手が丘の上で咲かせてくれたことで、想いが届いたことを実感しています。
 どの場合にしても、自分の気持ちを咲いている花に託していますが、その花の咲いている場所は目で見える世界にも、目では見えない場所にもあります。また、それを見ているときの相手との距離もいろいろですが、共通しているのは、それを見ているときには相手のことを暖かな気持ちで想っている、ということでしょうね。だからこそ、こうしたいくつものパターンがどれも素敵に感じられるのではないでしょうか。

たとえ遠く離れていても

 まーちゃんの曲を聴いていると、この曲のように「遠く離れたところから君のことを想っているよ」というメッセージが印象的なものがけっこうありますね。「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」然り、「聴かせてよ君の声」然り、あるいは「君と大空へ」でもそんな雰囲気の場面はありますし、主体と客体が入れ替われば「ミルフィーユ」ですし。もちろん、まーちゃんは好きな人のそばにいてそれで心が満たされる、という曲だって歌いますが、より印象に残っているのは「遠くから〜」という曲のような気もします。
 まーちゃんもラジオやブログをやって長いので、そうしたツールを使って遠く離れた人とコミュニケーションをとることが多いでしょうし、それに対してまた何かリアクションを受け取ったり、ということも結構あるんでしょうね。そうしたことはまーちゃんもラジオやブログで何度も言葉にしてますが、その辺を聴いたり読んだりしていると、こうした場面での気持ちの通い合いというのも、まーちゃんは大事に思ってるんだな、というのが分かります。
 多分、その辺のまーちゃんの意識が反映されるから、この曲のように「遠くから君のことを想っているよ」という曲が、よりすんなりと気持ちに入ってくるんだろうな、というように思います。それに、レコーディングの時からまーちゃんもそうした気持ちを入れていきやすいのかもしれませんしね。

最後に

 「あいのはな」について、思ったことを書いてみました。ところで、ふとした疑問なんですが、多分このタイトルを聴いて、思い浮かぶ花はそれぞれの人で違うでしょうけど、まーちゃんはいったいどんな花を浮かべているんでしょうね。こっちは少し漠然としてなくもないんですが(苦笑)、まーちゃんは多分明白なイメージを持っているんじゃないでしょうか。機械があったら訊いてみてもいいかもしれないですね。


 さて、まーちゃんの12本目のアルバムが制作に入ってきました。そこでは「夏のアイテム」を織り込んで作っていきたいようですね。なので、次は夏のアイテムを歌った歌をいろいろと挙げてみようかな、と思っています。

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