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CD Release

第172回 赤い靴のカウボーイ

はじめに

 もう、4月も半ばに入って、桜も終わるところは終わってきました。春から初夏へと、次第次第に時期は移っていっています。最近は天気の変わり方が早くて、服装とかの対応は大変であるにせよ、外で活動的にいってみるのもいい季節になってきたんじゃないでしょうか。
 なので、今回はそんな季節に合うのかも…ということで、活発に雰囲気をふんだんに押し出している「赤い靴のカウボーイ」から、2つほど思ったことを書いてみようかな、と思っています。

君さえいれば

 「あなたがいれば他に何もいらない」ってのは、こうしたポピュラーナンバーでかなり聞く事ができる言葉なので、そうした表現があること自体には別に驚くこともないんですけどね。もちろん、そうしたことを言う曲調はさまざまですけどね。まーちゃんだと「ミルフィーユ」や「願い」といったあたりがその辺の曲になってきますか。
 ただ、まーちゃんの曲の中では、「赤い靴のカウボーイ」でのそうした表現はふるってるな…っていうところになります。「願い」にしても「ミルフィーユ」にしても、言葉としての表現はけっこう穏やかな、「それだけでいい」とか「たった一つの」といったあたりになりますが、この曲の場合は「後はいらない」と、かなり強い表現で言ってるのが新鮮なところじゃないかと思います。
 こうしたテーマの曲に限ったことじゃなく、まーちゃんの作詞だと表現的には穏やかに、でも芯には強い気持ちがあるって言うのが多いんじゃないでしょうか。この曲の作詞はイズミカワソラさんですが、まーちゃんがあまり自分からは表に出さないきついというか強い表現で、より「それだけでいい」という気持ちを明確にしてるのがやっぱり新鮮じゃないかな…と思います。

自分で書いていないから

 で、そんなイズミカワソラさん作詞のこの曲ですけど、そもそもの始めっから、まーちゃんの作詞には出てこないような表現をしてますからね。パッと思い返した感じ、まーちゃんっていろんなところで話してる時でも、「嫌い」って言葉は使ってないように思います。それが意識してのことかどうかは分かりませんが、そんなまーちゃんの曲で「嫌い」って言葉を見た記憶がないって言うのもむろんのことじゃないかな、と。まぁ、普通こうした曲で聞くような言葉じゃないのかもしれませんが。
 そんなふうに自分で作詞していない曲を歌うと、自分からでは出てこないような表現が出てくるから、そこがレコーディングのときの戸惑いだったり、あるいは聴いた時の面白さになるんだと思います。まーちゃんについては、最初の頃は自分でほとんど作詞をしてないので、ともかくということになりますが、作詞量が増えてきたアルバム「ひまわり」以降で見ると、「デュエットでラララ」や「HONEY BEE」、あるいは「Happy Smile♪」といったあたりで、そうした楽しさがあるように思います。
 で、特にこの曲が収録されているアルバム「10 LOVE」では「HONEY BEE」や「Happy Smile♪」を含めて、いろんな人の作詞曲が入っているので、そうした意味での表現や世界の広がりというのがより前面に出てきているんじゃないでしょうか。そして、このアルバムの魅力はそこから生まれているんだと思います。

最後に

 「赤い靴のカウボーイ」から始まって、最後にはアルバム「10 LOVE」の話になりました。この曲みたいに「好きなものは好き、嫌いなものは嫌い」ってのをはっきり言ってると、実生活では衝突が多くなるでしょうけど(笑)、曲だとなんかすっきりした感じにも聴こえますね。もちろん、曲調にもよりますが、その辺から来るのが、この曲の魅力ではないでしょうか。


 さて、次回は花咲く季節もしっかりと始まってきてますしね。「あいのはな」でいってみようかな、と思っています。

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