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CD Release

第157回 アルバム「ミントと口笛」

はじめに

 8月の27日は、まーちゃんのファーストライブがあった日です。そのころ私はまーちゃんのラジオから一時離れていたので、当時の状況はわかんないんですが、もしかしたら、そこでアルバム「ミントと口笛」の曲はラジオなどすべてのメディアを通じて初めて披露したんでしょうか?
 今回は、そのアルバム「ミントと口笛」について、改めて聴いて思ったことを書いてみようかな、と思ってます。

意外と…

 実際にアルバムを通して聴いたのは久しぶりなんですが、意外と元気に明るいアルバムになってるんじゃないかな、と。このアルバムの曲だと、普段聴いてるのは「Babyblue」と「everyday」なので、そのあたりのイメージがついアルバム全体についても先行しちゃってたんだと思いますが。そのあたり、特に最初のほうの「ミントと口笛」や「ストロベリーキャンドル」が雰囲気として明るかったり元気だったりするので、その印象が強くなるんでしょう。
 一方、バラードにおいても悲しさに浸ってしまうというよりはこの先へ向かっていこうという色合いのものがほとんどですし、そうした雰囲気を一番感じさせそうな「センチメンタル」もサクソフォンやフルートを使った明るい目のサウンドになってますから、そうした意味でもやっぱり明るいものが多くなってきてる、ということですか。もちろん、サウンド的には穏やかになっているんですけどね。
 だから、興味があるのは当時リアルタイムで聴いた人が、このアルバムを最初に聴いた時にどんな感想を持ったのかな…ということですか。私もそうしてる人のはずなんですが…9年前ともなると記憶が曖昧ですね(苦笑)。ただ、当時から「Babyblue」や「everyday」を中心に聴いてましたから、その辺の明るさや元気さはどれだけ感じてたのかな、と思わないでもないです。

イメージの確立

 さて、このアルバムはまーちゃんの2本目になっていますが、前のアルバム「かたおもい」と比べた時に、どこか内容的に絞れてきてるな、という感じもします。「かたおもい」だと「いたいのとんでけ」のようなちょっとコミカルな曲があったり、「青い夕暮れ」みたいな悲嘆の色を強く感じさせるバラードがあったりして、今となってはそんなに多くは聴かないタイプの曲も含んだアルバムになっています。もちろん、「ロマンチックだね」のような今までよく歌ってるようなタイプの曲もありますし。
 そして、1年経って「ミントと口笛」が出るわけですが、例えば「DESTINY」や「一緒に歌おうよ」のような「一緒に歩いていこう」というナンバーだったり、バラードなら「大好きな君だから」みたいに「悲しいけど、でも前を」という感じの曲が中心になっていて、今に通じるまーちゃんのイメージがかなり明らかになってきたのがここでしょうね。
 そのあたりはサウンド面でも多分言えて、ひとつ例を出すと、まーちゃんのアルバムの場合、今度の「Crystal Days」でもそうしているように、ストリングスのサウンドを最初の導入に持ってくるパターンを多用していますが、それを最初にやってきたのはこのときですしね。
 ともあれ、すべてが初めてで必死についていっていた「かたおもい」の頃に比べて、一度経験したことで「ああしたい、こうしたい」が明確になって、それを言えるようになったことが、こうした、今に通じるイメージの確立、という部分につながっていったんじゃないかな、と思います。

最後に

 というわけで、アルバム「ミントと口笛」についてみてみました。専業のシンガーなら、最初から自分の「こうしたものを」が明確になってるんじゃないか、とは思いますが、まーちゃんの場合は最初は模索するところから始まってるので、2本目でイメージを突き詰める作業になった感じがします。そのあたりはたぶん他の声優さんにも言えるんじゃないでしょうか。例えば、水樹奈々さんもそんな気がしますし。
 ともあれ、最初がないと始まらないのはもちろんですが、ここで作った「DESTINY」や「ストロベリーキャンドル」といった曲が今への土台となっているように、やっぱりこのアルバムもまーちゃんの今までを振り返る上ではどうしても外せないアルバムなんですよね。


 さて、9月5日にまーちゃん11枚目のアルバム「クリスタルデイズ」が発売になります。ということで、次回はそのアルバムを最初に聴いた感想やそこから思ったことを書いていこうかな、と思っています。

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