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第155回 MELODY
はじめに
私のところでは、梅雨明け前の曇り空って感じの天気が続いている日々なんですが、そんな中でももうひまわりだとか、コスモスだとかの花が咲き出していて、「季節はこんなんでいいのかな…?」なんて思いながら出勤したり帰ってきたりしてます。とはいうものの、ひまわりの咲く季節になったんだな…っていう気持ちにもなりますけどね。で、まーちゃんのアルバム「ひまわり」が出てから、ひまわりを見るとなんとなくそっちに意識が少し持ってかれてるような気もしないじゃないです。
そんなわけで、今回はそのアルバムのトップナンバーになっている「MELODY」から、2つほど書いてみようかな…なんて思ってます。
リスタート
以前「未来へ」の時にちょっと触れましたが、タイミング的にはアルバム「ひまわり」はそれまでの活動に「berry best」で一度区切りをつけた後の最初のアルバムになっています。そして、そのトップナンバーがこの「MELODY」なんですが、「これからも歌い続けていこう」っていう、強い決意が前面に出た曲です。まーちゃんがアルバムの製作当初から、こうした曲を入れたいと思っていたのかどうかはともかく、やっぱりタイミングがタイミングですから、その決意はなおさら強いものとなって、印象に残ってきてます。
まだまーちゃんは2回しかこうした区切りを経ていませんが、その2回目となっている「未来へ」でも「今までの想い出を胸に、迷わないで歩いていこう」って言っていますから、こうしたときにはしっかりと自分の意思をもう一度ちゃんと固めて、その先へと進んでいこうとしてるんじゃないかな、と思います。もちろん、実際にレコーディング順が一番最初になってるかどうかは分かりませんが、こちらに見える形での一番始めに、こうした曲をもってきて、周りに知らせることでさらに強い決意にする…という目的もあるのかもしれません。
そして、今年のまーちゃんは今までにないくらい大きな区切りを迎えた後になってます。何せ、当初からの目的だった「10年、10枚」をクリアして、その後最初の年であり、今はその最初のアルバムの製作の真っ最中ですから。だから、そのアルバム「クリスタルデイズ」を思うとき、「またこうした曲が入るのかな?」っていうのは興味になってくる点の一つです。そして、そうする可能性はけっこう大きいようにも思いますし、そうなった時にはまたその点が相当強く印象に残る曲になってるのかな…と。
メロディの生まれるところと向かう先
さて、実際、「メロディ」ってつくタイトルの曲はとても多くて、パセラのカラオケ曲検索で検索をかけると252曲かかってきます。カラオケの検索ですから、同一曲の重複もありますが、それにしたって多い数ですね。もちろん、その全部を聴けるわけもなくて、それどころかごく一部しか聴いてないんですが、大雑把な言い方をすると、メロディの生まれるところが自分の中か外か、そしてその向かう先が自分の中か外か、で分類できそうだな、という気がします。
まず、林原めぐみさんの「MELODY」なら「外−外」であり、かすかに「外−中」の雰囲気もあるかな、と。切ない気持ちのままあるいてたら、時に街の景色や音に昔のことを思い出させられて…って曲ですから。基本的にはバックグラウンドでのメロディなので、それほど気にはならないのかもしれないけど、突き刺さってくる時には強く痛いって感じでしょうね。
「外−中」のパターンは渡辺美里さんの「メロディ」。と言いつつ、「中−外」でも同時にありますが。「君だけが僕のメロディ」って言い切っちゃってますからね。メロディの元と届けたい先がこの場合は同じですから、自分の弱さも自覚しつつ、でもそのために強くなるってことも言いつつ…ですね。この二つの共存パターンに、もう少し双方向性ってのが入ってくると、たぶん藤井フミヤさんの「Melody」になるんじゃないかな、と思います。二人でひとつのメロディを…ですから、かなり優しさに溢れた曲になってます。
「中−外」が主体だとサザンオールスターズの「Melody(メロディ)」じゃないでしょうか。切なさを曲に託して…って感じで、このタイトルでラブバラードを書くんならこうなるかな…っていうような曲じゃないかと思います。その一方で、このパターンで恋する気持ちをムーディに歌い上げると、まーちゃんの「恋のmelody」みたいな温かみのある曲に仕上がるんじゃないでしょうか。あと、後藤邑子さんの「メロディ」もここなんじゃないでしょうかね?
で、今回の「MELODY」は基本的には「中−中」でしょうね。もちろん、「あなたに届けたい」っていっているように、「中−外」の雰囲気もあるんですけど。このパターン、他の曲だと國府田マリ子さんの「魔法メロディ」なんかもそうですが、自分の気持ちを知ったり、決意を固めたり、そんなものになるのかなと思います。岡崎律子さんの「メロディー」も多分そうした範疇に入るでしょうしね。
もちろん、歌ってるメロディがどんなものなのか、ってことにも左右されるでしょうけど、何とはなしにそれぞれにパターンがあるのかな、という気はします。
最後に
と、「MELODY」から2つほど書いてみました。前回「選んだのは気分で」と書いてはいますが、今度のアルバムの最初の曲とつながるかな…っていう予感が少ししたからというのも、理由としてはあります。それがどうなるかは、「クリスタルデイズ」の発表待ちなんですけどね。さて、どうなるでしょうか。
さて、次は最近恒例、カラオケシリーズの4回目。今度は7〜8月の頭に入った3曲のことも書けそうですね。
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