タイトルバー トップへ メールはこちらから
トップ>歌に願いを>第153回

CD Release

第153回 お・し・え・て

はじめに

 先日、まーちゃんのブログでアルバムコンセプトなどの話が載っていました。どうやら、発送のもとはラインストーンのようで、その光の中に感じた景色や想いを歌にしていけたらな…ということでした。もちろん、まーちゃんの基本コンセプトである日常間も入れていきたいみたいですけど。これを読んだ時に「虹の咲く場所」の発展形かな…なんてことを思ってました。あの時は、虹の7つの色から受けるイメージを基調に曲を作ってましたし。
 さて、その「虹の咲く場所」の中に入っている「お・し・え・て」から、今回は2つほど書いてみようと思っています。まぁ、これは特に色ということじゃなかった曲なんですけどね。

心はいつだって複雑なはずで

 この曲を最初に聴いたとき、「まーちゃんの曲の中で最上級のラブソングじゃないの?」って思ったのは、作品紹介にも書いたとおりですし、実は今も評価はそんなに変えてません。相手がいるからこその自分を自覚する一方で、そうでないほうがいいんじゃないかと感じる時もあり、その人のためにいる自分だと思う一方で、その人がいないと動けない自分も知ってて…と、描写されてる心理がすごく複雑なんですよね。この曲の場合、二人でそばにいる時間がある状況ですから、その場面でこうした複雑な心を描いた曲ってあったかな…と。
 これが二人がもうそばにいないとか、別れを選択する場面だったら「好きだけど、お互いのためだから」っていうような曲は多くて、まーちゃんだったら「君だけを‥」がありますし、水樹奈々さんの「Late Summer Tale」、岡崎律子さんの「メロディー」…まぁ、他にもたぶんいろいろと出てくるとは思いますが、二人がそばにいる場面だと、たいていは「幸せだよ」とか「この気持ちがずっと続きますように…」っていうような曲になりますから、なかなかその陰にある不安というかおぼつかなさまで描写してる曲はないですよね。
 手持ちでそうした曲を探してみても、堀江由衣さんの「Insistence」とか岡崎律子さんの「明日に向かって」あたりが少し近いかなっていうぐらいで、これだけ全編で描写してるのってやっぱりちょっと見当たらないですね。多分、最初に聴いたときにそれを直感したから、ある意味での衝撃を受けたんだと思います。

デジャ・ヴュ(既視感)

 この曲にも、昔に出会ってたのかもしれないというフレーズがあります。現実の生活の中でも、「こんな場面あったような…」って感じで、デジャ・ヴュを覚えることもありますが、それがどういう心理的要因で起こるのかはともかく、こうした曲の中だとそんな気持ちを感じてるものが時にあって、その中で一番最初にパッと思いつくのが水樹奈々さんの「TRANSMIGRATION」でしょうね。なんせ、曲の基調がそのフラッシュバックで構成されてるわけですし。
 で、それが本当のことかどうかはともかく、その気持ちは意思やら何やらを強く持つひとつの要因になるのかな、と。「お・し・え・て」だと揺れる気持ちがこの時は「あなたのため」とかなり確信した言葉で言ってますし、Aice5の「Smile」も初めて会ったのに懐かしさを覚えた相手に、「一人じゃないから」って言ってます。で、「TRANSMIGRATION」だとその愛ゆえに奈落に落ちていくってところまで言い切っちゃってますからね。
 こうした気持ちの持ち方は、人によってはあまりよくない感じを受けることもあるんじゃないかとも思いますけどね。ただ、この場合大事なのは当の本人の気持ちでしょうから、それがきちんとプラス方向に働いている限りは、横からいろいろ言うようなことじゃないんじゃないか、と。逆に、ある種のロマンさえ感じるようなところがあると思うんですが、いかがでしょうか?

最後に

 とまぁ、2点見てみましたが、いかがだったでしょうか? この曲の場合、かなりいろんな気持ちが描写されているので、切り口は多分いろいろあるんじゃないか、と思うんですけどね。今回はこんなところでやってみました。それにしても、本当にこの曲は聴くタイミングでいろんなところに共感を覚えられるんじゃないかと思います。ほんと、いい曲だと思います。


 さて、次回はカラオケシリーズの第3回目ですね。本当は「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」あたりもやりたいんですが、日程の都合上それはその次回し、ということで。そうでなくとも今年入ったのがまだいろいろありますしね。

Top | Past & Now | 作品紹介 | Data Files | 歌に願いを | Event Report
Photograph | まーちゃんラジオメモ | 管理人室 | 更新履歴 | Links | Contact
©2001-2025 by TyM