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CD Release

第147回 いつもの帰り道

はじめに

 3月も末になって、いろいろなことが変わることが明らかになり、その準備におおわらわ…という人もいると思います。実際、年度代わりで終わりと始まりの時期ですし。昨日だか一昨日だか、通勤途中に着物姿の大学生を見かけましたが、まぁこの時期の風物詩と言ってもいいんじゃないでしょうか。
 今回は、そこに立ったときの曲から「いつもの帰り道」でいってみたいと思います。

新しい始まりへ

 この曲の場合、サウンド的にはかなりポップで軽快なものになってるから和らいでる感はありますが、実際に詞に書いてあることはけっこう不安とか憂鬱が一杯な心情だったりします。それはまぁ、日常の上でだってそうしたものはありますけど、こういう「新しいこと」へ向かっていく時にはどうしたってそんな気持ちは吹き出してくるものでしょうね。だから多分、「Crystal Letter」の冒頭のように「旅立ちは怖くない」なんて言っても、それは自分に言い聞かせてるところと強がりとで言葉の7割ぐらいはできてるんだと思います。
 それでも、今までいたところから離れて新しく始めることが決まっている以上、気持ちはしっかり持って進みださないといけないんですが。そのあたりがどれくらいできるかってのは、ある程度は、どの程度自発的に決めているのか…っていうところも絡んでくるのかな、と。「三月白書」みたいに自分で決めてるとかなり何があってもしっかりって気持ちも持ちやすいんでしょうけどね。まぁ、そういう情況ではなかったとしても、立ち止まってると後ろから蹴飛ばされることもあるので(笑)、結局気持ちは強く持たないとダメですね。
 で、そのためにどうするか…なんですが、この曲みたいに支えになってくれる場所や人をしっかり刻んどくってのもひとつの方法でしょうし、「新しい生活」でやっているように、これからやっていきたいことや頑張った後のご褒美のことを思い浮かべながらっていうのもあるでしょうね。
 とにかく、新しい場所へ踏み出す時に、怖さでふと立ち止まってたとしても、いずれは先へ進まないといけない以上、何らかの方法で気持ちをしっかりと持っていかないといけないんですよね。そのためにどういう方法をとるかはそれぞれでしょうけど。

あの日

 この曲の中で、不安になったときに「あの日」のことを思い出したり、そこに戻ったりして、勇気や元気を取り戻そうっていうフレーズがあります。でも、それをする資格があるのは、多分普段を頑張っている人たちだけじゃないかな、と。曲中でもまず「がんばってみる」って言ってますしね。と言うか、「青空スクールデイズ」の中で、「あの日の私たちに負けないように」って言っているように、そのぐらいの日々は送ってないと、自分に対して引け目が出て戻るに戻れないんですが。だから、普段は「Justice to Believe」みたいに懐かしむだけのことならいらないって言うぐらいに、タフに気持ちを持っていかないといけないんでしょうね。
 そして、そこにいつまでもいちゃいけないってのももちろんのことで、元気とか勇気を貰ったらまた日常に戻って歩き出さないといけないですね。「So depecher」の場合はあまり自発的でもない感じで追い返されてますが…。まぁ、この曲はどことなくファンタジックに迷い込んだ雰囲気なんですが。もうちょっと普通のパターンだと「いつでも微笑みを」みたいにいろんなことを思い出して、最後には笑えるようになってそれを終わらせるって感じでいければいいな、と。
 戻れるところがあるのはいいけど、そこに頼りすぎちゃいけないよね…ってことですか。

最後に

 というわけで、「いつもの帰り道」から2点、見てみました。それにしても、「so loving」は夏頃に出たアルバムなんですが、この曲や「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」、「がんばって!」みたいな、この時期に似合う曲が多いのはなぜなんでしょうね(笑)。アルバムを作り始める段階から狙ってたんでしょうか? 本人に聞いてみないとわかんないことですけどね。


 次回は「remember」でいってみようかな…と思ってます。ある意味、そこへ戻った時の気持ち…ってな感じですね。

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