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CD Release

第136回 10 LOVE

はじめに

 さて、まーちゃんの10本目のアルバム「10 LOVE」が発売されてから、2週間弱になります。どれくらい皆さんは曲に馴染んできたでしょうか? 私は、発売日から出勤・退勤時にヘビーローテーションにしてたので、かなり入ってきてるかな、というところでしょうか。
 今回は、このアルバムについて、そうやって聴いてきた中で思ったことを書いてみようかな、と思います。

穏やかさ

 作品紹介のほうでも書きましたが、今回のアルバムを聴いたあとに残るのは多分「穏やかさ」じゃないか、と思います。もちろん、全部の曲が穏やかなわけじゃなくて、「赤い靴のカウボーイ」みたいにパワフルな曲も入っていますが、トータルのイメージとしては、まーちゃんのアルバムの中でもかなり穏やかなほうかもね、と思います。
 ある意味、その最大の要因かもしれないのは「りょうおもい。」で、バッキングはさすがに宅見アレンジだけあって、かなりパワー溢れるものなんですよね。一方、その上に乗ってるまーちゃんのボーカルが、パワフルと言うよりは穏やかというか軽やかというか。で、今回、その2曲以外は伴奏もかなり落ち着いたものが多いから、結果、そういう印象になるんでしょう。
 1日にゲスト出演した「智一・美樹のラジオビッグバン」で言ってましたが、今回は特にテーマは決めないで曲を依頼して、その中から選考を重ねてアルバムができているんですが、そうした時にこうした穏やかなアルバムができたっていうのは、まーちゃんっていうシンガーの本質はそこにあるんじゃないか、というひとつの証左でしょう。
 また、前回「かたおもい」を改めて聞いて穏やかという印象を持ち、今回「10 LOVE」で共通する印象を受けたんですが、やっぱり最初のアルバムでも製作スタッフはまーちゃんの内側までちゃんと見てたってことでしょうね。「mine」や今回のアルバムを聞いてて、ある意味安心感があるのは、最初の頃に馴染んでたものをまた感じられてるからでしょうし。

深さ

 ただ、単にこのアルバムは穏やかなだけじゃなくて、同時に深さってのも聴いてて感じてます。「君と大空へ」とか、「Your Song」のような曲は、テーマとして何度も歌ってきたものですけど、「君といたmemory」や「DESINTY」といった、これまでに聴いたそうした曲と一番違っているのはそこだと思います。
 まーちゃんのブログを見てる人は知っていると思いますが、今回のアルバムのレコーディング中は、まーちゃんにとって気持ちかなり大変なことになってた頃で、そうした中で感じたことや改めて誓ったことを胸に秘めてレコーディングに臨んでました。そうした、曲の中の言葉としては現れないけれどまーちゃんの中には確かにある気持ちがボーカルを聞いてて伝わったように感じました。というか、最初に聴いた時にはそのことはまるっきり考えていなかった(苦笑)のに、「あれ? 何か深い」って感じて、じゃあどうしてか、と考えてみた時にそこに思い当たった…ってのが正確ですけどね。
 ただ、それだけじゃなくて、10年という時間をかけてボーカルの中に深みを作っていったっていうのも多分本当なんだと思います。他の人を引き合いに出しますが、渡辺美里さんがデビュー10年目になる95年に出したシングル「シンシアリー[Sincerely]」でやっぱり相当の深さを感じたんですが、もしかしたら、シンガーがそのボーカルの中に深みを作るのにはそのくらいの時間が必要なのかもしれませんね。だから、まーちゃんが「かたおもい」を作るときに、周りのスタッフは「10年」とか「二桁」ということを言ってたんじゃないでしょうか。

最後に

 今の段階で私がこのアルバムについて感じている主なことは大体こんなところですね。将来また5年とか10年ぐらい経った時に振り返ってみたら、このアルバムはひとつターニングポイントとして認識されるかもしれないな、なんてことをちょっと考えてみたりもします。主にボーカルの質の変化が見え出してきた…なんてあたりで。さて、この先はどんな歌を歌ってくんでしょうかね、まーちゃんは。


 さて、次回はライブの2週間前になりますので、恒例の「あんなことやこんなことがあったらいいな」を書いてみようかな、と思ってます。

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