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CD Release

第132回 ソラからのメロディ

はじめに

 イズミカワソラさんも、本当にいろんな人に曲を書いているんですが、その中で主になってくるのが、まーちゃん、堀江由衣さん、國府田マリ子さんの3人です。まぁ、堀江由衣さんに書くときはたいてい「雲子」という名前を使ってますけどね。
 で、聴いてて思うんですが、やっぱりそれぞれに特徴とかあるんですよね。現段階でそれぞれに書いた曲をリストアップした上で、その辺で気がついたことを書いてみようかな、なんて思います。

for 飯塚雅弓

Mini Album「Fly Ladybird Fly」:風のKiss
Album「so loving」:いつもの帰り道
Album「ひまわり」:くもりのちはれ、あなたがいれば、そよ風とカフェオレ、小さな私から
Single「やさしい右手」:約束の午後
Album「虹の咲く場所」:さよならの意味、デュエットでラララ
Single「聴かせてよ君の声」:おやすみ
Single「Pure♥」:STAGE
Album「SMILE×SMILE」:ドライブしようよ!
Mini Album「23degrees。」:23°C Story、チョコレートコスモス、23degrees、バレンタイン大作戦、君だけを‥、「またね。」
Album「∞Infinity∞」:I'm in the Pink、Power to Power、カレー日和
Album「mine」:Twinkle Wink、おはようとシャンプー、チャンス!!、メープルの空

 まーちゃんに書いたのを思い返してみると、印象として出てくるのは真摯さとかわいらしさの2つかな、と。それぞれの代表は「STAGE」と「デュエットでラララ」でしょうか。かわいらしさの方は、まーちゃんがポップな詞を書いたときにそうなってるのが多いような気がしますけどね。「ドライブしようよ!」とか「バレンタイン大作戦」なんてあたりだと思います。まぁ、まーちゃんが詞を書いたものじゃなくても、「約束の午後」だってそういう曲ですから。まーちゃんの中に…と言うか表に(笑)?…あるものが素直に曲に出てるのかな、と。
 その一方で、まーちゃんはいろんなことを真面目に受け止める人だから、「STAGE」はもとより、例えば「小さな私から」や「さよならの意味」あたりの、特にバラードナンバーでそうした生真面目さやひたむきさが表にでてきてるように感じます。それが恋愛のほうに向くと「君だけを‥」や「あなたがいれば」になりますか。別に、バラードじゃなくっても「いつもの帰り道」だって、得たものをしっかり認識しておこうって歌だから、こっちの範疇ですね。
 その両方をまとめて…ってのがあってもいいかもしれないけど…ちょっと見当たらないかな? 「風のKiss」とか「チョコレートコスモス」なんてそれに近いような気もするんですが。でも断言するにはちょっと…ってところですね。

for 國府田マリ子

Single「ハチミツ」:世界中のポスト
Single「心の矢印」:心の矢印、朝色のワッペン、駅までの道を
Album「そら」:(心の矢印)、トマト、ひなたぼっこ
Single「空の手のひら」:涙 雲の上に
Album「この空からきこえる」:この宇宙〜ソラ〜からきこえる
Album「音いろえんぴつ〜十二色〜」:いろとりどりの宇宙、Ta・ra・ra
Single「虹が呼んでる」:虹が呼んでる
Album「ビタミンぱんちっ!」:ブルー、愛も積もれば地球〜ほし〜になる

 …何ていうのかな、「突進力」って言うと言い過ぎなんだと思うけど、でも、進んでく力がけっこう強めに出てるって言う印象があるかも。「トマト」は嫌いなはずなのに、がんばって食べるから…だったり。「虹が呼んでる」もそうした面がよく出てますね。あるいはもうちょっと曲調としては穏やかになるけど、「朝色のワッペン」もそんな感じじゃないでしょうか? それが恋愛に向くと「心の矢印」になったり「涙 雲の上に」あたりになるんじゃないかと思います。「ブルー」もそうなんでしょうかね?
 その一方で、のんびりさんモードの時はけっこうほんとにのんびりさんで、「ひなたぼっこ」なんて、はたから見れば陽だまりで寝てるだけじゃん、という(苦笑)。いや、やることやったからいいって言えばいいんですけど。もうちょっと活動的にのんびりするなら「駅までの道を」自転車で走ってるとか、そんな感じになりますか。
 マリ姉のラジオとか聞かないから、その個性って知らないんですが、そうした、ある意味ちょっと幅の広めのところってあるんですかね?

for 堀江由衣

Album「水たまりに映るセカイ」:おはよう、着心地の悪い恋なんて、洗濯機の中から、スコールクロール、Happpy happy * rice shower-type yui-
Album「黒猫と月気球をめぐる冒険」:朝の声、この指とまれ、月の気球、どんなことだって、心のカギ、小さじ一杯の勇気
Single「キラリ☆宝物」:キラリ☆宝物
Album「sky」:ひまわりと飛行機雲
Album「楽園」:Baby, I love you!、波のまばたき
Album「嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険」:はじまりの唄、くじら光線、いつか、LET'S GO!!、口笛

 う〜ん…ある意味掴みどころがないかも…ってのが印象(苦笑)。ほっちゃんのスタンス的なものもあるんだと思いますけど。アルバムタイトルが示してますが、それぞれの曲が世界のひとつの場面みたいな感じがあって、視点とか、キャラとか変わってるような気がしないでもないんですよね。
 でも、まぁ比較になっちゃうんですが、例えばまーちゃんと比べてどっかほんわかしたところはあるような感じですかね? 「どんなことだって」みたいに前に進んでく曲もあるし、その一方で「くじら光線」みたいにけっこう真剣に物事を受け止める曲もありますけど、どこか印象がやわらかいような気がします。その「ほんわかしたところ」が極まると、「小さじ一杯の勇気」みたいな空想の世界になるのかもしれないですね。
 ラジオを聞いたり、インタビュー記事読んだりしてると、けっこうのんびり屋さんの面ってあるから、その辺が出てきやすいのかもしれないですね。もちろん、進むべきときには進めるのは「この指とまれ」とか「波のまばたき」聴けば分かりますけどね。

最後に

 他人に曲を提供するって、ある意味キャラクターソングと方法論が似てくるんだと思います。その人の見えてる一面を強調したり、あるいは普段は奥に潜んでるところを引き出してきたり、ですから。だから、同じ人が書く曲でも、相手によって違いが出てくるんでしょう。
 その一方で、リズム回しとか、メロディラインとか、ちょっとどこがどうとは言えないんですが、聞いてて雰囲気として「あぁ、ソラさんの曲だ」ってところは誰のを聞いててもありますね。しかも、ソラさんの場合ってかなり灰汁がある曲を書きますしね。まだ「雲子」=「イズミカワソラ」ってことを知らなかったときに、ほっちゃんの曲に馴染むのを感じてたのはそこが原因のひとつでしょうから。
 そうして、相手のらしさと自分のらしさを両方見せられるから、「曲を書いて」と求められるんでしょうね。


 次に更新するときにはおそらく夏の終わりが見えてきてる頃でしょう。時期的にちょうどいいので、「センチメンタル」からいくつか思ったことを書こうかな、と思います。

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