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CD Release

第131回 穏やかに揺れて浮き立って

はじめに

 7月4日のまーちゃんのブログで、本人は「シャッフルしてる曲は苦手」って明言してましたが(苦笑)、その割に、最近は「mine」の「おはようとシャンプー」や「Berry Berry Christmas☆」、「∞Infinity∞」の「カレー日和」なんかがあって、以前より増えてきてるんじゃないかな、って気もします。
 今回は、そうした曲をいくつか見てみようかな、と思ってます。

浮き立つ気持ちとせわしなさ

 上に挙げた曲を聞いたときに、気持ちが浮き立ってくるっていう人は多いんじゃないでしょうか。リズム自体がかろやかに揺れているので、それに釣られてうきうきしてくるってあたりだと思います。まーちゃん以外のそうした曲だと、堀江由衣さんの「小さじ一杯の勇気」だとか、DAUGHTERの「FIND IT」なんかがありますか。
 できる人は試してみると分かると思いますが、例えば「とびたつ季節」や「聴かせてよ君の声」、「Pure♥」といったあたりをシャッフルさせて歌ってると、もとの曲よりもそうした弾むような気分の浮き立ち方ってのが出てくるんですよ。「Pure♥」はもともと気持ちが弾む曲ですけど、それともまたちょっと違った感じですね。それがけっこう楽しいんで、私は時々そんな風にして口ずさんだりもしてます。
 一方、かなりアップテンポな曲になってくると、またそれによる効果が違ってくるわけで。まーちゃんはそもそも速い曲をあまり歌わないんで例がないんですが、サザンに「東京シャッフル」っていう、そのものずばりなタイトルの曲があります。これなんかは、聞いてるとけっこうせわしない感じで、でも悪い意味でのせわしなさじゃなくて、それが魅力になってますね。もともと速くてリズムが細かい曲はせわしないものですが、それがより鮮明になるようなところはあるんじゃないかと。

真摯さと穏やかさ

 さて、バラードにもシャッフルしている曲というのはあるわけで。そもそも、まーちゃんは最初にそういう曲、つまりは「かたおもい」を歌ったわけです。あとは「センチメンタル」がこの中に入りますか。どっちも、聞いた後に穏やかさが残る曲ですよね。それがバラードをシャッフルさせる効果なんじゃないかな、と思います。シャッフルしている曲を普通のリズムに戻すのは難しくて、私にはなかなかできないんですが、もし「かたおもい」をそうしたらちょっと色が暗くなっちゃうのかもしれません。
 そうした比較ってことだと、岡崎律子さんが「4月の雪」をそれぞれのリズムで歌っています。アルバム「A HAPPY LIFE」に入っているのはシャッフルしていないほうで、こちらは真摯さが印象的。それ以外の、例えばアルバム「Ritzberry Fields」に収録されている、シャッフルしているものはより穏やかに聞こえてきます。だから、それに合うようにちゃんとアレンジも変えてあるんですよ。
 シャッフルしてるバラードってことだと、初期のサザンの得意技で、シングルでは「涙のアベニュー」と「忘れじのレイド・バック」ぐらいですけど、アルバム見ると色々出てきますからね。「恋はお熱く」とか、「朝方ムーンライト」、「NEVER FALL IN LOVE AGAIN」、あと他にもいろいろと。こうしたリズム運びって、たぶんジャズ系に多いんですよ。で、最初のサザンってその影響を受けてたところもあるから、多くなってるんじゃないか、と。
 …話がそれましたね。他は…渡辺美里さんの「バースデイ」とか、イズミカワソラさんの「あしあと」あたりかな。まぁ、もちろん、探せばいくらでも出てくるとは思いますけどね。

最後に

 だから、どうにせよリズムがシャッフルしてる曲は、気持ちを心地よく揺らしてくれるのかな、と。そのあたりがこうした曲の魅力なんでしょう。もともと、ひとつのものを4つに分けるのは完ペキにできても、3つに分けるのはどうやったって誤差が出てる作業なんですよ。シャッフルっていうのは、たいてい音の長さを2:1で分けるので、そこからこうした揺らぎの気持ちよさが出てくるんですかね?


 さて、まーちゃんにとって欠かせないスタッフになっているイズミカワソラさんですが、他の人にも曲を提供しています。今度は、その辺を見てみようかな、と思ってます。

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