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CD Release

第130回 あの日のlove letter

はじめに

 出会って別れて…は人生につきものでしょう。そういうことを一番思い知らされるのは多分3月なんでしょうが、それ以外のときにもいつだってそうしたことは起こりうるわけで。そして、その出会いから別れ、さらにその後に何かが残ることもきっと多いんでしょうね。
 今回は、そうしたことを歌っている「あの日のlove letter」から、2つほど考えをさまよわせてみようかな、と思っています。

変わる気持ち、変わらない気持ち

 曲中で「7年」という時間を明示してますが、それだけ時間があれば、直後の鋭い痛みは和らいで、感謝とか暖かさが残ってる…っていうのがこの曲の場合ですか。実際、そうなっていく過程を曲で追いかけてみるのも面白いかも…って前にやりましたね、これ(苦笑)。あの時は「恋の色」から入って、「大好きな君だから」、「love letter」、「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」、「My wish」ってなってたわけですが。
 今回、少し考えてたのはまーちゃんと水樹奈々さんの両方を使ったので「大好きな君だから」から入って、「大好きな君へ」〜「星空と月と花火の下」、そして「あの日のlove letter」ってなるパターン。「涙は見せたくない」って言う別れのシーンから、まだまだふとした弾みで思い出す頃を経て、やっと大丈夫になって、今は自分は自分の幸せを…ってなってくわけですね。
 とまあ、ちゃんと自分で受け止めてしっかりと越えていければ、別れの痛みは和らぐ一方、持ち続けてないといけないものもあるわけで、それは、まーちゃんも多分意識して歌詞の中に「love letter」と似た表現を取り入れてるんでしょう。自分以外の誰かを愛することが、思うことができる誇り、ですね。それを自信として、あるいは力として持っていたからこそ、新しい場所に生まれた想いを築き上げていこうと思えるんじゃないでしょうか。

続編

 さて、この曲はまーちゃんが大津美紀さんから送られてきたデモを聴いた時に「あ、『love letter』の続きだな」って思ったようです。あるいは、「Strawberry Fantasy」は「ストロベリーキャンドル」の続きとして書いていたり、まーちゃんはそうした考えをすることがけっこうあるんですかね。私の場合はゲームならともかく、こうした曲だとか、あるいは小説なんかだとあまりその後日譚の想像っていうのはしないんですが。
 多分、私の場合は、こうした歌に描かれたシーンは固定されてもう動きようのない写真のようなものだと思ってて、まーちゃんの場合は前も後も存在する現実の抜粋みたいな受け取り方なんでしょうか? だから、まーちゃんはそうしたところに触れれば、「あ、あれの続きだ」って反応するんじゃないか、と。デモテープなんてのを聴いたことがないから分かりませんが、私には多分そうした発想はないですね。まぁ、「love letter」の場合は当時それを消化できてたかな…なんて想いがあったのも、続きをどこかで求めてる一因だったとは思いますけど。
 まーちゃんが「この曲の続きを聴きたいっていうことも言われてて…」なんて話を前にラジオとかでしたこともありますけど、受け手の側でそうした発想があるのってどのくらい普通のことなんでしょうね。ある曲を聴いた時にふっと思いつくんですかね? そういう経験がないんで分からないんですが。
 だから、私が続編を希望する曲って言われてもなかなか…。上に書いたみたいに、存在する曲の中から見つけちゃうほうだから、ちょっと考えるのが難しいんですが…。「Babyblue」なんてどうですかね? ガラスの向こうの未来に辿り着いた時の気持ちっていうような部分を。

最後に

 とまぁ、こんなことをちょっと考えてもみました。なんていうか…私は存在するものの中から話が繋がるものを選んでるわけですけど、まーちゃんはまっさらな状態で聴いた印象で物語の続きへ辿り着いてそれを描くんだから、やっぱ考えが柔軟なんでしょうか?


 さて、この間まーちゃんはブログで「シャッフルの曲」を製作中と書いてました。次は、そうした曲から好きなのをいくつか挙げてみようかな、と思ってます。

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