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CD Release

第119回 メープルの空

はじめに

 冬至が過ぎてしばらく経つので、最近は帰るころの空を見て「あ、まだ明るい」なんて思うようにもなってきました。そして、それと同時に「メープルシロップってこんな色だったっけ?」なんて思い出すのは、明らかにこの曲の影響でしょうね。実際、まーちゃんの発想の基はそこにあったみたいですけど。
 今回は、「メープルの空」からいろいろと思ったことを書いてみたいと思います。

より素直に、より素顔を

 曲の全体のことじゃないから、作品紹介でのコメントには書かなかったんだけど、実は最初の歌詞でかなり驚いてたりもします。まーちゃんは、かつてラジオで「たとえやさしいものであっても、ウソをつくのはどうかな」と言ったことがあります。その彼女が「小さなウソをつく」って言ったのに驚いたんですね。でも、多分、ここでのうそって言うのは、最初から言おうと意図したものじゃなくて、普段何気なく話しているうちにとっさに出てしまったものなんじゃないか、と思います。
 でも、嘘をつくことっていうのは、多分誰しもやったことがあるだろうし、それでいい目を見たり後悔したりって、気持ちが動くものでしょう。だからこそ、シチュエーションはどうあれ、いろんな曲で「ウソ」を扱ってる部分があるわけですし。もう逢わないと決めてても、嘘をついてでも行きたくなる岡崎律子さんの「最愛」とか、もう、自分の気持ちがホントなのか嘘なのかわかんなくなってきてるような堀江由衣さんの「恋ごころ」なんてあたりをちょっと思い出しますね。  ともあれ、そうしたことがまーちゃんの裡にも秘められているのがこうして表現されているのは他になかったはずですから、それがやっぱり新鮮だったし、またひとつ、まーちゃんの素の部分を見られたようで、驚きと戸惑いと同時にまーちゃんとの距離がまた少しなくなったような気にもなってます。

夕暮れのソラ

 この歌はイズミカワソラさんが曲を書いているわけですけど、何か彼女が書いてる夕暮れの曲にはいいのが多いんですよね。自分で詞を書いたものにせよ、あるいは人に詞をつけてもらってるにせよ。ぱっと思いつくだけでも、本人歌唱で「あかね色」、DAUGHTERの「夕暮れメロウ」と「此所から」、パステルの「夕暮れのうた」ぐらいは出てきます。
 昔のことを思い出していたり、過ぎ去っていく時間を惜しんだり、あるいは「今」を受け止めてその先への意思を確かにしたりと、それぞれに状況は違っているんですが、でもどれもいい曲だよな、と思いながら聞いてます。
 もともと、インディーズにうつってからのソラさんのオリジナルの曲には、どんな曲にもどこかにやるせなさが少し入っているような気がして、そこに惹かれてるところはあるように思います。そして、それが「夕暮れ時」という、1日の終わりでやはりどこか切なくもなるような時間と組み合わされると、相乗効果でよりそのあたりを心に届けてくるんじゃないか、と。
 まぁ、まーちゃん自身は詞を書いて渡したときにはもっと明るい曲調をイメージしていたようですが、この詞だとやっぱ読んだときに切ないものに感じるでしょ、そりゃ。だから、ある意味ソラさんが(多分)得意なようなパターンで書けて、いいのができたんじゃないかな、とも思いますね、やっぱり。

最後に

 いつものように、好き勝手に書きました。
 ともあれ、ふと目にした夕暮れの空に、いろんなことを思い出してるのがこの曲ですけどね。そういう時って、どっか暖かい気持ちになりますよね。でも、この曲の場合はそれが切なさをも呼び起こして、それが夕焼けにマッチしてるのが、いいんじゃないかな、と。


 次は、クリスマスのライブで思ったことをちょっと書いてみようかな、と思ってます。

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