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CD Release

第102回 ユニフォーム

はじめに

 普段、何気なく過ごしていても、時には昔のことがフッと思い出されることはけっこうあるんだと思います。それは、その頃の光景に似た何かを見たときだったり、あるいはラジオから懐かしい曲が聞こえたときだったり、主にはそんなときでしょう。
 ただ、そうしたことばかりじゃなくて、たまには新しいものでもそこに感じるなにかに記憶を呼び覚まされる時もあるわけで…。今回は、最初に聞いたときにそんな感じになっていた「ユニフォーム」について、いろいろ思い出してみようかな、と。

心の表現

 前にちょっと書いたことはありますが、私の場合はこの曲の状況そのままだったりします(苦笑)。詞を書いた本人との性別の違いはあるにせよ、やってることはホントにね…。そうしたことを思い出しながら、改めてこの曲の物語を思い出してみると、もしかしたら気持ちの表し方をわからないのかもしれないな、とも思います。
 どうしたら、好きな気持ちを相手にわかってもらえるのかわかんないから、偶然を装ってボールを投げ返せるような所に行って見たり、あるいは単に挨拶をしたり、そういうことで(言葉は悪いけど)相手の気を引こうとするんでしょう。でも、今だからこんなちょっと皮肉っぽい書き方しちゃったけど、そうして「さんきゅー」でも「おはよう」でも、返してもらえた時っていうのは本当にうれしいですからね。
 そうした一面もある一方で、もっと大きいのはやっぱり相手の役に立ちたいっていうところで、ボールを投げ返すだけのことでもいいんですよね。相手が喜んでいてくれれば、それを見るこちらもうれしいですし。だから、たぶん明白な言葉にしては出さないにせよ、「私にできることはいりませんか」っていうような感覚になりますよね。そこまで考えてるかどうかはわかんないけど(私はそう思ってた節もあるけど)、そうしているうちに相手の心に自分が少し大きくなってくれたらな…ってところもありますかねぇ。言ってみれば、「かたおもい」よりもうちょっとだけ積極的な感じなんでしょうか。

時は経って

 曲の中では、引き出しの第2ボタンを見ながら昔のことを思い出してますけどね。やっぱり、そうしたときに思うのは「何をしているの?」とかっていうことと同時に、「元気でいてほしい」ってことでもあるでしょうね。喧嘩別れしたとか、嫌いになったとかじゃないですし(だったらボタンなんてはなっからもらってないか)、相手のことを大事に思ってた、それが証でもありますし。でも、会ってないから当然なんですが、そうした時には昔の姿のままで浮かんでくるんですよね。それがもどかしいところでしょうか。
 で、今の姿を確認できるのは、同窓会っていうことになるんですけどね。小学生だか中学生だかの頃に聞いたラジオを思い出すんですよ。「昔に告白した人と同窓会で会うけど、どうしたらいいのかな?」ってこと。多分、この曲の女の子もそうしたことを思うんじゃないかな、と思うけど…。
 結論からいうと、普段どおりでかまわないみたいですけど。告白されて断った場合って、あまりそうしたことを気にしてないんじゃないかと。だから、「Still...〜ちぎれそうな同窓会〜」でも以前とそんなに変わんないような感じで話をしてるんだと思います。自分の中に渦巻いている気持ちはともかく、なんですけどね。

最後に

 まーちゃんが高校の頃を思い出しながら書いたのがこの曲なんですが、「あんた女子高だったでしょ」っていうツッコミはなしってことで(笑)。ともあれ、これも甘いかたおもい…なんでしょう。こうした気持ち、あるいはいつまでも持ち続けていてもしかたないものなのかも知れませんが、でも大切にしておきたい気持ちなんですよね。


 次回は、アコースティックで私が聞いてみたい曲を挙げてみようかな、と思います。別にライブに限ったことじゃなしに、です。

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