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CD Release

第85回 歌詞を読む

はじめに

 アルバム「∞Infinity∞」の初回版には、特典のひとつとして、まーちゃんが「23degrees。」までに自分で歌った歌の中から8曲を選んで、その歌詞を朗読したCDがついてきました。以前、ネット上で「Lucky☆dip」を放送していた時にも、「my song for you」という、同様のコーナーがありましたけど、私はそのコーナーが一番好きだったような気がします。やっぱり、朗読している時と、歌っている時で、どこか伝わり方が違うところがあるのかもしれません。
 今回は、歌詞を読むことについて、ちょっと考えてみようかな、と思います。

飾りを排して

 今回のCDを初めて聞いた時に、例えば「DESTINY」や「ロマンチックだね」でそのひと言ひと言が胸にじんわりと沁みてくるような感じがして、歌で聞いたときとの違いに驚いたって人も多いんじゃないでしょうか。私も、もちろんその中の一人です。歌になって流れてくる時だって、もちろんまーちゃんのヴォーカルが一番目立つようにミキシングしてあるんですが、このCDとは心に入ってくるその度合いが違うんですよね。
 その違いって、どこから来たのかって言うと、多分、飾りの度合いなのかもしれないな、と思います。歌の場合の伴奏だって、もちろん、ヴォーカルをより引き立たせたり、その感情をより増幅させるためのものなんですが、その根本の目的、つまり「何かを伝える」って言うことのためには、副次的な効果(つまりは飾り)でしかないんじゃないか、と。そういうことを言うと、実はメロディだってそうじゃないかっていうところにたどり着くんですね。
 言葉の目的というものを、より突き詰めた場合、それにより近いものは、歌よりも朗読(あるいは語り)であり、だからこそ、このCDを聞いたときに、普段歌で聞いた時よりも心に沁みてくるんじゃないかな、と思います。そうすると、じゃあ歌の目的ってのはなんだろうってことになりますけど、それについてはまたいずれ。

読んでみて気がつくこと

 ところで、普通に発売される歌曲のCDには大体ライナーノートに歌詞が書いてありますが、皆さんはどれくらいそれを見ているでしょうか? 私は、CDを買って、最初に聞くときにはなるべく見ながら聞くようにしてます。やっぱり、音楽は耳から入ってくるものとは言え、時には聞き取りにくいところもあったり、耳だけで感じようとしてもなかなかつかめないこともありますしね。
 例えば、「やさしい右手」以降、まーちゃんは時々歌詞の中で句読点を使って表現をしていますが、それはさすがに、耳で聞いているだけではなかなか分かりません(笑)。でも、まーちゃんとしてはそこにも何らかの意味を持たせていますし、そういったところまでちゃんと感じるには、歌詞を読んでみないとどうにもなりません。あと、当て字をしてるところも、こういう範疇に入りますかね。「オレンジと観覧車」とか。
 それ以外の時にも、ちょっと気になったときに歌詞を見てみることで、けっこう改めて気がつくことがあったりもしますね。例えば、普段何気なしに聞いていて、ちょっと聞き逃し気味だった部分が「いつもの帰り道」にあったんですが、いつだったか、ふっと歌詞を見ていたら、「1回ごとにきちんと違うんだ」ってところがあって、改めて感心したってところがありました。あるいは、洋楽に限らず、英語の歌詞を聞いていると、単語を時々飛ばして歌ってたりして、それをちゃんと聞き取って、意味を通すために、歌詞を見るなんてこともありました(最近だと、メロキュアの「birthday girl」)。あと、聞きながら見てて、「こんな歌い方してたの?」ってのもあったなぁ(同じく、メロキュアの「Pop Step Jump!」)
 やっぱり、歌詞はたまにはちゃんと見ておかないと、だめみたいですね。

最後に

 ということで、歌詞を読むことについて、ちょっと考えて見ましたが、いかがでしょうか? 音楽はメロディとして耳から入ってくるものとは言っても、時には目で見たり、メロディを外して聞いてみたりってやってみると、新しく気がつくことが多いみたいですね。時には自分でやってみてもいいのかもしれません。


 さて、次はアルバムの曲をひとつ取り上げて見ましょうか。「0%」でいってみようと思います。

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