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第82回 Eternity〜ひとひらのlove song〜
はじめに
今月の22日に、まーちゃんの8枚目のアルバム「∞Infinity∞」が発売になります。まーちゃんがいろんなところで言っている通り、今回のアルバムは「無限」をテーマにして作っています。ただ、それは今までまるっきり考えていなかったわけではなく、おぼろげながらに常にどこかにあったのを、今回はメインのテーマにして作っている、ということのようです。
そうしたことを読んでいて、ふと思い出したのが、「Eternity〜ひとひらのlove song〜」でした。「無限」と「永遠」はイコールではないにせよ、どこか近い雰囲気を持っています。なので、今回は「∞Infinity∞」の予習(?)として、この曲をキーに色々考えてみようかな、と思っています。
永遠に変わらないもの、変わっていくもの
永遠を信じて、いつもありったけを注いでいこう。この気持ちはきっと変わらないから……っていうのが、この曲の主になる気持ちでしょう。でも、変わらないのは、多分その気持ちの底にあるものを単純に一言で言った、その言葉だけかもね、っていう気もしないじゃないです。
まぁ、とりあえず冷めるということは考えないことにしますが(笑)、ずっとお互いに気持ちを交わし続けているうちには、きっと、その気持ちのあり方、現れ方っていうのも変わっていくんじゃないでしょうか。どういうふうになるかは、もちろんケースバイケースで違いはあるんでしょうけど、より深い気持ち、より心に染みこんだ気持ちっていうのを、雰囲気として漂わせるようになると思うんですけどね。
それでも、やっぱり「ずっと変わらないできたね」って後になって言えるといいなっていうのは、みんな思うんでしょうね。それは、そうした長い時間っていうのが、なかなか人の身としては想像しにくいからかもしれません。考えてみて、結局素敵だと思うのは、いい方向に変わったのを認識しつつ、「変わらないね」って言えるってことかもしれません。
手に届きえないものに手を届かせるには
さっきもちょっと書きましたけど、永遠っていうのは人の身としては想像しにくいんですよね。そして、きっとその終わりを見ることは、どんな人にも無理でしょう。だからこそ、永遠っていうものに魅力を感じるんでしょう。そして、それはたぶん無限にも通じるんではないでしょうか。
でも、もしかしたら、手に届くかもしれない方法はまーちゃんは認識していて、それが「今を一生懸命生きること」。まーちゃんが、どういう経緯でここに思い至るようになったのかは分かんないですが、「かたおもい」の頃にはアルバムを8本出せるなんてことは想像の外だったかもしれないのが、今現実になってますしね。あるいは、今は出演してませんけど、まーちゃんの名前は、少なくとも「ポケットモンスター」が続く限り、多分、きっとそれよりもずっと長く残るでしょう。結局のところ、「ポケモン」は俗に言う「名作アニメ」として残るでしょうから、まーちゃんが世を去っても、「カスミ:飯塚雅弓」っていうのは残るような気はしますね。そして、それはまーちゃんにしてみれば、永遠と同義語でしょう。
で、まーちゃん自身の意識としては、別にそれをめざしてやってきたわけじゃないんだと思います。まぁ、CDに関しては、まずは10本目標でやってますが、それでも、次の保証はまるっきりない以上、そのときそのときにできることをしっかりやってただけでしょう。そして、それは「ポケモン」に関してもカスミとしてしっかり演じ続けてきたのが、こういう形になったんでしょうね。
そうしたことを全てではないにせよ、心にいつの間にか染みこませてたから、「今を一生懸命生きる」っていうことが導かれてきたんでしょうね。その一方で、それが一番難しいってことは、まーちゃんにも分かってるし、こっちにも分かるんですけどね。
最後に
ふと思い出しましたけど、この曲って、「ブルーのストーリー」、「DESTINY」を意識して作ってましたね。「ブルーのストーリー」はちょっとシチュエーションが違うんでともかく、「DESTINY」の頃に感じた気持ちをずっと大事にしてたら、この曲になった……っていうようにも感じます。
ともあれ、何かをずっと懸命にやっていくっていうのは大変なことなんですが、その先に何かがあると信じていきたいものです。その励ましになってくれる人が、きっとどこかにいるでしょうしね。
さて、次回はアルバムも発売されますし、そっちで…というのもいいですけど、でも、更新がライブ初日ですからね。やっぱ、どの曲をどう使ってくるか、考えて見ますか。
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