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CD Release

第80回 くもりのちはれ

はじめに

 私のところもとうの昔にそうなりましたが、今、日本のかなりのところが梅雨入りしていますね。なので、毎日雨が降りそうで降らなかったり、あるいは降ってもなんだかはっきりしない降り方だったり、太陽も雲の向こうからなかなか顔を出さないというような、どこかもどかしい天気が続いていることと思います。そんな時はついつい気分も湿りがちになってしまいますが、そうした状況が続くと悪循環で気持ちが沈みきってしまいかねませんね。
 そうなる前に、こんな歌でも聞いて、気持ちを少しでもすっきりさせるのもいいんじゃないでしょうか。というわけで、今回は「くもりのちはれ」について、雑感を記してみたいな、と思っています。

信じていたいこと

 地球上に住んでいる以上、嫌な天気になることはあります。雨が降ったり、雪が降ったり、あるいは逆にやってられないほど暑くなったり。だけど、そうした天気が永遠に続くわけはないんですよね。それこそ、ごくたまにではありますけど、砂漠に雨が降ることだってないわけじゃないんですし。
 だから、今日はどんよりと重い雲がかかってても、それがもたらす気持ちに耐えて、日々を頑張ってやっていけば、きっと晴れる日っていうのは来るんですよ。まぁ、耐えるっていうとちょっと言葉的に嫌かもしれないんで、空が曇ってても、気持ちを明るく持って、ってぐらいに言っておきましょうか。実際、気分を滅入らせてやっていくより、楽しい気持ちを持っていたほうが乗り切るのも楽でしょうしね。
 でも、こういうことを言うのもなんですけど、人間、生きている以上はいつかは死んでしまうわけで、それがいつ来るかなんてことを予想するのは、きっと誰にもできないですよね。だから、本当は明日晴れても、その太陽を自分の目で見られるって保証はないんですけど…。それでも、それだからこそ、曇っている時には、明日の青空を信じて、それを見ようとする努力が必要なのかもしれません。実際に青い空をみて、耐えたことへの喜びなんかをより大きく感じるために、ですね。

でも、忘れちゃいけないこと

 だけど、この歌の場合、晴れる日が来るのを待ってるんじゃないんですよね。晴れた空を見られるところを、自分(たち二人)で探しに行ってます。その途中ではかなしいコトがあるかもしれないし、つまづくことだって(もしかしなくてもたくさん)あるんでしょう。だけど、その先にはまだ見たことのない未来が待っていることを信じて歩いていきます。こういう姿勢を、忘れちゃいけないんだろうなって思います。
 ちょっとこの歌の場合、全体論で話してるんで、具体例を挙げるんなら、「宿題」っていう分厚い雲があって、それをしないでいたら翌日学校にいって怒られるのは自分なんですよね。逆に、宿題をきっちりやっていれば、少なくともカミナリを食らうことはなくなりますし、もしかしたら「よくがんばったな」って褒められるかもしれませんしね。
 あるいは、まーちゃんだって、毎年毎年アルバムを作るに際して、詞を書くのには何度も書き直したりして、苦しい時を過ごしているんですが、でも、そうしてできた歌がみんなに受け入れられて、ライブでの盛り上がりにつながっていっているんですから、苦しい状況の先には何か楽しさが待っているってことを、ちゃんとわかっているんでしょう。この曲が入っているアルバム「ひまわり」から、まーちゃんは詞にたいしてなんか吹っ切れたように自作詞の数が多くなってますしね。
 とにかく、私なんかはちょっと苦しいと脇に逃げちゃうところがありますが、そうじゃなくて、乗り越えようとしていかないとだめなんでしょうね。それを忘れないようにしていかないと…。

最後に

 今回は、「くもりのちはれ」について思うことを見てみました。信じたいことと忘れちゃいけないこと、その両方をちゃんと自分の中に持ち続けていければな、って思います。
 それにしても、2週前の私事近況でああいうことを書いたんで、今回は自分に「それを忘れないでいられる?」とか、「それは心で感じてる?」って自問自答を繰り返してたところがけっこうあります。こういう作業は必要なんですけど、けっこう辛いところはありますね(苦笑)。でも、その分自分の中に刻みつけられたんじゃないかな…と思います。刻み目を時間で風化させないようにってことにも気をつけないといけないんですが。


 さて、次は「Dream」でいってみましょうか。いや、特に理由はないんですけど。更新は6月27日の予定です。

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