第76回　新緑の頃に

はじめに

　今、NHKのニュースなんか見てると青森あたりの桜の知らせが入ってきていますが、もう関東から西のほうでは新緑が目にまぶしくなってきている頃じゃないでしょうか?　実際、昨日今日の競馬中継を見てても、芝生はやっぱり緑が鮮やかですしね。
　今回は、そんな季節に聴いてみたいな、なんて思う歌をちょっと見てみようかな、と思ってます。

緑を感じる時には…

　この間、メガスマでまーちゃんが「春の歌」っていってかけたのは「My wish」でした。その冒頭で何をしてるかって言うと、草の上に寝転んでるんですね。また、そのカップリングに入っている「とぼうよ!」でもそんなような描写があります。やっぱり、柔らかな緑が目に入ってくると、その上で寝転びたくなるのが人情っていうものなんでしょうか（笑）?　この季節だとちょっと早いかもしれませんけど、「ひだまりのオルゴール」なんていう曲もありますしね。
　草の上に寝転んで、その上を渡っていく風を感じて、草の香りを吸い込んで…って言うのが、この季節には最高の方法でしょうけど、それ以外にも方法はあるもので、例えば「ミントと口笛」のPVだと、林の中とか、草原の中の道を自転車で駆け抜けてます。やっぱり、これも気持ちいいものなんで、他の人でも渡辺美里さんが「グリーン・グリーン」で似たような情景を歌ってます。
　やっぱり、この季節は冬の間に固まっていた体が暖かさと日の光と風を求めてくるんでしょうかねぇ?　だから、他にこの時期に似合うんじゃないかっていう曲には、「ロマンチックだね」とか、「For you」みたいにそうしたものを周りに感じて動き出していこうっていうような曲が多いように思うんですけど…強引かなぁ…そんなこともないと思うけど。

まーちゃんの好み

　実際、「かたおもい」からまーちゃんの曲をずっと聴いてますけど、「AERIS」ぐらいまでの頃って、まーちゃんの歌にこうした「緑の風」っていうのがけっこうあって、そこに特に親近感を持ってたんですね。上に挙げたもの以外にいくつか書くと前回やった「SALAD DAYS」とか、季節は違うけど「Babyblue」とか、「Steal on Sunday」あたりも入ってくるかなぁ…。それに、アルバムのライナーノートの写真を見ても、草の上で風を感じるっていうのがずっとありましてね。そうしたのも私の中でのまーちゃんのイメージをそっち方向に固める一因になったんですけど。
　でも、まーちゃん自身は高原と海辺って言われたら海辺を選ぶ人だから（もちろん、高原の風が嫌いなわけじゃないはずだけれど）、自分で詞を書くようになった「ひまわり」以降はなかなかそういうのがなくって淋しいな、と。実際、「ひまわり」以降でこうした風を感じられるのって……ぱっと思いつかないなぁ。面白いことに、それ以降のアルバムのライナーノートを見ても、やっぱり緑の中っていうのが少なくなってるんですね。イギリスで撮影した「SMILE×SMILE」の何ページかぐらいだったりします。
　今のまーちゃんの歌もいいなって思ってますが、また緑の風を感じることができる歌も歌って欲しいな、っていうのが正直なところなんですね。

最後に

　まぁ、私がそれほどいろんな人の歌を聞いてるわけじゃないんですけど、今回、探してみてもあまり見つからなかったんですね。夏には太陽と海の歌がたくさんあるし、冬には雪を歌った歌がやっぱりたくさんあって、秋はまぁ…失恋の歌がけっこうあるのかな?　どういうわけか、春…って言うか、今ぐらいの時期ってなかなか歌がないんですね。そんな中で、いくつかあげてみましたけど、そう外してはないんじゃないでしょうかね。

　さて、この間ファンクラブイベントで京都に行ってきたわけですが、その帰りにこの歌を聴いていて、ふと思ったことがありましたので、そのことを書いてみたいと思います。「風のKiss」です（それにしても、ほんと飯塚−イズミカワコンビに弱いなぁ）。