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CD Release

第52回 歌で花見を…

はじめに

 私のいるところは、さすがに平野部と比べると春の訪れが遅いんですが、もう今は桜が咲いていて、春が着たんだな、ということがよく分かります。まあ、悲しいのは「気がついたら咲いていた」という感じになってしまっていることなんですが…(忙殺されたくないとはいつでも思っているんですけどねぇ…)。
 ともあれ、無彩色にも見える季節が終わって、色鮮やかになってくる季節ですので、今回はいろいろと歌に出てくる花でも探してみようかな…と思っています。

お花見って言ったら…

 本当は桜なんですが、まーちゃんの歌だと桜が出てくるのがないんですよねぇ(苦笑)。ただ、「Eternity〜ひとひらのlove song〜」に「ひとひらの愛を花びらにのせて」ってフレーズが出てきますが、まーちゃんのイメージ的な部分からか、この「花びら」ってのは白い花びら…もしかしたら桜ってこともあるかな、っていうような気がしますね。
 それ以外だと…。やっぱり春に咲く花ということだと「ストロベリーキャンドル」だと思うんですけどね(まーちゃんは、「寒い頃に咲く」ってなことをラジオで言ってましたが、それは開花調整の賜物じゃないかと…。園芸の本を見ると開花時期は4〜6月ってなってますし)。この曲の場合、心が体を離れて空を飛んで、星空や白い雲の中を散歩するって感じですからねぇ。あんまり「イチゴのキャンドル」も目立ってないんですが(苦笑)。
 夏になれば、いろんなところでひまわりが咲きます。それを見て、そこに自分の理想を映し出したのが、「ひまわり」という曲なんですよね。なもんで、ひまわりの様子を活写するというよりは自分の心の中を覗き込んで、そこからわきあがった思いを歌にしているって感じなんですね。そのわりに鼻のイメージが強いのは理想像として描かれていることと、後はクリップ…って言うか渋谷公会堂のときの背景映像の力でしょうか(笑)?

どう花を見るか

 また桜に戻って、今度は他の人の歌を見に行くと、どうしても「さくらの花の咲くころに」っていうのが出てきます。桜が咲くころってのはどうしても人と別れてからしばらく経ったころになるので(ま、房総や鹿児島っていう暖かいところはちょうど別れのころでしょうけど)、桜を見て懐かしい人を思い出すっていう人も多いんでしょうね。これはちょうどそんな曲です。
 ともあれ、実際のところ花が出てくるときでもけっこうフレーバー的に出てくるんで、背景においてあるような感じですよねぇ。「あじさいのうた」とか、けっこうそんな感じがするんですけど。だから、もっと直接的に花を歌っている歌を探すとなると、どうしても童謡とか唱歌のほうになるんでしょうね。「さくらさくら」とか「花」とか、いろいろと浮かんでくると思いますが。
 一方で、さっき書いたように花に自分の理想なんかを託すってこともけっこうあって、例えば「―赤い華―You're gonna change to the flower」>だと、自分らしい生き方を求める表現を「私だけの華」って言ってますしね。「花―Memonto Meri―」でも同様でしょう。また、「赤い赤い花〜THE WILD FLOWER〜」だと存在の証明として、花という言葉が使われています。それと同時に周囲の世界を荒野にたとえて「何か生きてきた意味を残そう」って言っているわけですね。
 結局、自分に合わない季節を土の中で過ごしたり、目を固く閉じて耐え忍んだ後に、色鮮やかな花を咲かせ、やがては実がなるっていうところから、こうした表現は生まれてくるんでしょう。いったいいつごろからこういう表現がされているのかは知りませんけど、人生、全ていい日じゃないことが分かっているから、こうした花の姿が共感を呼ぶんでしょうね。

最後に

 いろんな花の姿を見てみましたが、いかがだったでしょうか? まーちゃんは、自宅の庭にストロベリーキャンドルの種を蒔いているようですが、私の好みは鉢植えよりそういった地面から育っている花のほうですね。まーちゃんちの庭を想像しながら、「ストロベリーキャンドル」を聞いてみるのも面白いかもしれません。


 さて、次は…いろんな歌を聞いていて、ふと目の前に映像が浮かんできた、そんなシーンをいくつか書いてみようかな、と思います。(5月13日更新予定)

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