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CD Release

第51回 A Place in the Sun〜陽のあたる場所〜

はじめに

 「いつか心に巡る場所になるように……」
 3月1日のメガスマの「まいたんの時間」で、まーちゃんはこう言って(……このとき、ちょうど雑音が入ってたから、聞き取れない部分がありまして…。違ってたらすいません)この「A Place in the Sun〜陽のあたる場所〜」をかけていました。そのとき、ラジオを聞いていながらこの曲に対する気持ちが強くなるのを感じてましたね。
 そういうわけで、今回はこの歌について、いろいろと思っていることなんかを書いてみようと思っています。

闇の中の信号

 進んでいきたい方向、言ってしまえばなりたい自分というものが見えているのに、そこへどうやって行っていいのか分からない…そんな経験はきっと誰でもがするんだと思います。そんな時は、闇のかなたにぼんやりと光が見えるように感じたり、道が霞んでいるように感じるでしょう。で、そこで動けなくなっちゃうんですよね。
 そういう状況に陥ってしまった時に、進み方を教えてくれるのは歩き続けている誰かの姿なのかもしれません。私事だし、繰り返しになる部分もあるんですが、「Strawberry Land」でのメドレーの時、「For you」やこの曲で腿を握った拳であざができるほど叩いていた時、がんばっているまーちゃんやバンドメンバーの力を確かに心に刻み込もうとしていたのかもしれません。
 また、競馬の方から例を持ってくれば、菊花賞でGIを獲ったナリタトップロードが、その後テイエムオペラオーやマンハッタンカフェ、シンボリクリスエスといった強敵に再度のGI奪取を阻まれ続けていても、あるいは大舞台の時に苦手な雨にたたられようとも、もう一度GIの栄光を求めてひたすらに走り続けていたから、彼の姿を見て励まされ、引退のときには涙を流す人さえも多かったのでしょう。
 陽の光は見えているわけですから、後はそちらに向かって歩き出すだけ。だけど、道は遠くて先が見えないときには、どこまでもまっすぐに歩いている人の姿が、あるいは声が進み方を教えてくれるんじゃないでしょうか。

不安と力と

 作品紹介の方でも書いているんですが、この曲や「My wish」、「ひまわり」、それに「あこがれ」といったあたりの曲では、最初の部分ではか弱く、不安気に聞こえる声がサビの部分に向けて力強さを増し、そこでは大きな強さを感じさせるという、そんな歌い方をしています。それが聞く側には「まーちゃんだって、不安はあるのかもしれないけど、それに負けないで歩いていこうとしているんだ」という気持ちを伝えてくれるんでしょう。それほどいろんな人の歌を聞いているわけでもないんですけど、やっぱりこういったやり方ってのはまーちゃん独特のものなんじゃないかなっていうように思っています。
 実際、まーちゃんの場合、ラジオなんかでもそのとき抱えている不安や当たっている壁なんかについても率直に話してくれるんですが、それでも最後にはきっちりとこっちの目や耳にそれを乗り越えた結果を届けてくれるから、この曲のようなメッセージが素直に入ってくるんじゃないかな、と。
 ただ、そうした力はまーちゃんからの一方通行じゃないことは、まーちゃん自身が「みんなに励まされた」ってけっこう言っていることからも分かりますね。まーちゃんが話してくれた不安に対する直接の励ましや対処方法なんてのもあるでしょうし、直接は関係なくても、がんばっていることが読み取れる手紙やメールっていうのにも励まされるでしょうし。
 力を与えてくれる人がいるからがんばれる、不安があっても歩いていける……そんな気持ちをお互いにやり取りした日々がこの歌になっているのかもしれません。

最後に

 さて、今回は「A Place in the Sun〜陽のあたる場所〜」について、自分の思っていることを書いてみましたが、いかがだったでしょうか。最近けっこう思いますが、なかなかうまく心の中を表現するのは難しいですね。
 ともあれ、今回、この曲を聞いてもらった気持ちを失わないようにして、いつでも歩いていけるだけの心の体力を持っていないとな、と思っています。


 さて、次は春になっていろいろな花も咲いてくる頃ですので、歌に出てくるいろんな花でも探してみようかな、というところですね。4月19日の更新予定です。

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