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CD Release

第24回 旅立ちの歌

はじめに

 早いもので、もう3月になりました。で、3月といえば、卒業や異動のシーズンですね。これまでの努力が実って、見事卒業されることになった皆さん、おめでとうございます。あるいは、新しい部署に異動になった方は、これからのご活躍をお祈り致します。
 こうした時期なので、今回は「新しい環境に踏み出す時の歌」、言ってしまえば、「旅立ちの歌」について、見てみようと思います。

一番端的なのは…

 人生を送る上において、何度かそれまでの環境から別れ、新しい環境に踏み込む時というのがあります。そういう機会の中で、一番多く経験する上に、成長期にもあたるので、一番印象に残りやすいのが「卒業(式)」でしょうね。なので、「卒業(式)」をテーマにした楽曲は、探すまでもなく、いろいろと出てきます。ただ、そうした歌が、全部「新しい環境に踏み出す」ことをテーマにしているかっていったら、それはそうじゃないんですけどね。
 例えば、片思いのまま分かれる切なさを歌った「卒業」、大人が決めた節目になんの意味があるのかっていう「ギザギザハートの子守唄」ってあたりなんかは当然外れてきますしね。こうした歌だっていい歌だし、好きなんですけど。
 ただ、まーちゃんの場合は、「出会い」をとても大切にする人だからか、その対極の「別れ」を端的に示す場でもある「卒業」をテーマにさせると、本当にいいものを送り出してきています。
 「It's a beautiful day〜永遠に続く日々〜」では、ふさぎこんでいたり、不安におびえてしまったことも、自分の胸に抱いて、しっかりと歩き出していこうっていうことを見事に歌っていますし、「いつもの帰り道」の場合は、確かに、今別れてしまうかもしれない場所でも、そこで得たものまでが消えるわけじゃないし、戻れる場所にはなっているんだから、勇気を持って、精一杯新しい環境に踏み込んでいこうっていう曲になっています。

日常において

 まあ、「旅立ち」を改めて意識するのは、当然のことながら何らかの原因で環境が激変する時が多いわけですが、別に、そういうときじゃなくても、環境は日々変わっているはずなんですよね。だから、まーちゃんは「everyday」で「めぐる毎日は繰り返しじゃな」いって言っているわけですし。
 そうした観点から見ると、「今日も気分を新たに頑張ろう」って曲や、なにかで新鮮な気分になって、そのことを胸に刻んで歩き出そうって曲だって、「旅立ちの歌」の中には入ると思うんですよね。
 で、そのような曲にどういったのがあるかっていうと、前者では「完ペキなスマイル」、後者では「ロマンチックだね」なんかが入ってきますかね。
 さらに言えば、普段過ごしている中で、誰かの気持ちや言葉に触れて、それでまた「前を向いて歩いていこう」っていうのだって、立派な旅立ちなんじゃないかと思います。
 これまたまーちゃんの曲で言えば、「タフで負けない君を見てたら勇気が騒い」で、捨てられない夢をもう一度追いかけ始める「がんばって!」とか、大事な人の態度や言葉に触れて、自分のあこがれを現実にするための心を作る「あこがれ」、あるいは、好きな人とは別れるけれど、振り向かずにまっすぐ歩いていこうっていう「大好きな君だから」なんかは、こうした意味での旅立ちの歌なんじゃないか、と思います。

最後に

 今回、こうして書いていて、自分でも意外だったのは、やっていくうちに、バラードが多くなってきてたことですね。まあ、ここの文章を書く時には、キーワードっていうか、キーになる文章を1つ2つ決めて、それをどう膨らませるかっていうやり方をしてるんですが、最初の段階で「こうなるんじゃないか」って予想していたのから、これだけ別の方向にいったっていうのも、ちょっと珍しいかな、と思います。それでも、的外れなことを書いたわけでもないですし、自分にとっても新しい発見っていうところですね。
 それはともかく、「旅立ちの歌」っていうのは、別に陽気…っていうか、しっかりしたリズムとパンチを持った曲だけじゃなくって、バラードで、しっとりと心の中に入ってくるようなものもありなんだな、というのは、本当に発見ですね。まあ、前向きなバラードを歌うまーちゃんならではのものかもしれませんけど。


 さて、次回なんですけれど、そろそろ時期的には春ということになってきます。そこで、「春の歌」ということでいってみようかな、と思います。今度は3月16日までで、何かあったらお願いします。

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