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第17回 あったかい歌
はじめに
前回、「秋もそうとう深くなってきて」とか書いたばっかりなのに、もうそこかしこで暖房が入ったり、服をどんどん厚くしたりして、心の中も外も冬に向かってまっしぐらという感じがします。
体が寒い時なんですし、こういうときにはやっぱりいろいろな手を使ってあったまらないと。そういうことで、耳からあったまってみてもいいんじゃないか、と。
では、「あったかい歌」にいってみましょう。
思いついたのは…
そういうことで、いろいろと考え始めてみたわけです。で、なんで一番最初に出てくるのが「caress」なわけ(笑)? そりゃあ、この歌が「暖かくない」なんて言う気はないけど、なんで寒さも感じる歌が出てくるんでしょうね?
その後も、いろいろと考えてたけど、「X'mas time Hold me tight」とか、「CHRISTMAS TIME FOREVER」とか、「BELIEVE」とか、「SNOW CRYSTAL」みんな冷たい空気をも感じるような歌ばかり…。おーい、どうなってんだぁ?
視点を変えて
Starryの掲示板に、今回のタイトルで書きこみをしたら、「ひまわり」とか、「春を感じさせるような歌」というレスが返ってきました。
それを見て思ったのが、「なんか違うかな…」ってこと。僕の中だと、「ひまわり」、「SALAD DAYS」なんてあたりの曲は「温かい」より「爽やか」のような感じがします。確かに、春を感じさせる暖かさってのもあるのかもしれないけど、その辺だとずれてくる…。
どうしてかな…と考えて、気がつきました。
「よーするに、鍋だ」(笑)
夏の暑い盛りに、あるいはあったかくなってきた春に鍋を食べようとはなかなか思わないですよね。暑い時に熱いものを食べても、快くはならないわけで。やっぱり、冬の寒い時に食べるから、体が温かくなっておいしい鍋になる…そういうことでしょうね。
それと同じことなんじゃないでしょうか? 周りが寒いから、つないだ手の暖かさを感じていたくて、「夜が明けるまでは…」ってなるんでしょう。あるいは、身を切るような寒さの中にいるから、なおさら心の暖かさを感じて、気持ちが満たされるんでしょう。そういうことを表現するから、「あったかい歌」は、どこかで同時に空気の寒さも感じるものになるんじゃないでしょうか。
開き直り
そうと分かれば、そういう曲はいくらでも出てきそうですね。
まずまーちゃんの他のところから行けば、寒い夜に寂しくなって帰ってきたところを慰めてくれる「グッピー」。昔感じた温もりを懐かしく思い出す「はつこい」。
他の人なら、片想いの彼のために、精一杯気持ちをこめて手袋を編む「世界でひとつしかない手袋」。世界を丸ごと優しい気持ちで包むような「世界にMerry X'mas」、大事な人が傍にいる温もりや驚きをずっと感じていたい「冬がはじまるよ」、大事な人への感謝や今日の光を伝える「Gift」…。
このぐらいはどあっさり出てきますね。やっぱり、寒い時だからこそ、寒さも感じながら、温もりを求めるってことが多くなるんでしょう、きっと。
あ、そうそう、もうひとつおまけ。体があったまってそうな曲なら、サザンオールスターズの「いとしのフィート」。朝から番まで樽酒飲んでりゃ、体は火照るだろ、きっと(笑)。こういう曲って、なかなかないのね。当然って言えば当然かもしれないけど。
最後に
これからどんどん寒くなりますが、こたつむりになっていても仕方ないし、こんな暖かい歌でも聞きながら、外に出てみるのもいいかもしれませんね(え? 彼女の温もりを感じてるほうがずっといい? そりゃそーだ)。
その場合でも、風邪には十分気をつけて。そのせいで布団の中であったまってても空しいだけですので(笑)。
さて、次回は、DVD/VCも発売になるので、夏のライブを改めて振り返ってみようかな…と思っています。「Strawberyy Story 2001〜ひまわりのように〜」、私は、DVDを見て、改めて思ったことが主になるので、渋谷のライブを初めて見た方の感想を特にお待ちしております。12月8日までにお願いします。
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