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CD Release

第11回 ひまわり

お断り

 今回、「チャンス トライアングルセッション」の話が入ってきます。なるべく、これからビデオで見る方の興を削がないようにはしますが、それでもネタバレがいやだという方は、今回は申し訳ありませんが回避して下さい。

はじめに

 「Strawberry Story 2001〜ひまわりのように〜」や、アルバム「ひまわり」など、今年の飯塚雅弓さんの夏は、本当にひまわりに彩られた夏になったと思います。そこで、今回はその中心にあった曲「ひまわり」にいろいろ関連付けて書いてみたいと思います。それではどうぞ。

ある夜の出来事

 8月25日になったばかりのとき、僕は、渋谷公会堂からの帰り道で、自転車を引いて、上り坂を登っていました(さすがに、自転車で登れる傾斜には限度っていうものがありますからね)。と、カーブの頂点で目に入ってきたのは、一輪のひまわり。もう真夜中なのに、そのひまわりは、自分を照らしてくれている街灯のほうを向いて、精一杯自分を主張しているように見えました。帰りの電車の中で、かなり立っていたこともあり、疲れが出てきてたのが、そのひまわりを見たとき、気持ちがすっとしましたね。

雨に濡れても…

 「チャンス トライアングルセッション」を見た方は、第6話「Memory」、第7話「Resonance」を思い出してみてください。アカリの周りであることが起きて、彼女はものすごく落ちこんでしまいました。そこから、アカリが立ち直り、前に進んでいけるようになるまでの間、教会の庭に咲くひまわりが象徴的に使われていたのを覚えているでしょう。
 雨に打たれて、うつむいているように見えるひまわりが、雨が上がると、太陽の方に顔を向けて、暑さに負けずにもう一回り大きくなる…。そんなひまわりがアカリを、あるいはユウキやノゾミをも(この二人にしても、つらいことは作中にあるわけで)象徴しているように見えました。

そして、歌について

 ひまわりは、しゃべれるわけじゃないし、動けるわけでもないんですよね(上に伸びてくことはできますけど)。それでも、精一杯、自分を照らしてくれる光の方へと顔を向けて、それを掴み取ろうとする、そういう強さがあります。あるいは、光と一緒に笑っていようとする優しさもあるんでしょうね。
 そういう静かな強さや静かな優しさをお手本にして、自分もそういうふうになりたいってのが、この「ひまわり」って曲のテーマなんですが、雅弓さん、最初っからこれを狙って書いていたわけじゃないんですよね。以前にメガスマで言ってましたが、心から出てくる言葉を自然に書いていたら、こういう曲になったし、「ひまわり」って言葉も、そうしているうちに出てきたそうですしね。

サウンドを聞いていて

 で、曲を聞いていると、爽やかなサウンドの中に、自分の足元を確かに踏みしめるようなアクセントのある音も入っています。なんて言うかな…。道標があるから、歩いていく方向が分からなくなって落ちこむことはないし、自分の足元もしっかりしているでしょうからね。だから、きっとその光が差してくる未来へと歩いて行ける…そんな感じがするサウンドなんじゃないかな、と思いますね。

最後に

 小学生の頃見たひまわりは、本当に見上げるように大きかったのに、今見るひまわりって、そういう大きなのがないなぁ……なんて思ってたりするんですけどね。でも、この「ひまわり」という曲を聞いて、僕の心の中に描かれるひまわりは、小さな頃に見た、あの大きくて、しっかりお日様の方を見ているひまわりなんですよ。それこそ、「ロマンチックだね」のクリップに出てくるような、ああいうひまわり。
 この曲を聞いて浮かんでくる、そういうひまわりをお手本にして歩いていければ、そのうちに強くて優しい人になれるのかな…なんてことを思ってたりします。


 さて、次回なんですけど、アルバム「ひまわり」で5つの曲に関わっている「泉川そら」さんについて、紹介やら、好きな曲やら書いてみようと思います。

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