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第8回 夏の歌
はじめに
さて、前回をアップして、そう経たないうちに梅雨が明けて、「本当の夏が来た」っていうところです(それも雅弓さんの歌じゃないだろう)。ドライブやら何やらの時に、開放的な気分にまかせて、いい曲を聞くことも多くなる季節だと思います。今回は「夏の歌」についてみてみましょう。
夏の選択
いきなりな質問です。「本格的な夏になりました。あなたは何を食べますか?」
1.軽くてさっぱりしたものがほしい。だから「冷し中華」
2.食欲を増進させるには辛いものが一番。なので「辛口カレー」
あるいは、こんな質問を。「夏、暑さをよけるのに、あなたはどこへ行きますか?」
1.やっぱり、全身で涼しさを感じたい。「山」へ向かう。
2.気温は高いけど、水が快いところへ。「海」へまっしぐら。
この二つの質問、どちらを選んでも、十分気持ちいいんですよね。その人の考え方によって、多少の変化はあるかもしれませんけど。冷し中華がさっぱりすることは言うまでもないし、汗をかきながら食べる劇辛カレーだっておいしいから、この時期に「LEE×30」なんてレトルトカレーがコンビニに並ぶんですよね。海と山に関しては、いまさら何も言うまでもないでしょう。
夏に聞く音楽に関しても、こうしたことがあるように思います。大雑把に分ければ、全体で涼しげなサウンドを聞かせる曲もありますし、ビートを利かせて、その中にどこか涼しさや快さがある曲もあります。そのどちらも、「夏の歌」なんですよね。。
雅弓さんの夏
で、雅弓さんの曲の話になるわけですが、雅弓さんの歌って、もともと気持ちいい風を感じさせるサウンドだと思っています。「My wis」とか「ミントと口笛」なんてあたりを聞けばわかると思いますが。
そんななかの1曲で、ものすごく涼しい雰囲気で包んでくれるのが、「Babyblue」です。木漏れ日や葉ずれを思わせるような伴奏に、風を思わせるようなコーラスやウィンドチャイム(直訳すれば風鈴。歌が入る直前に鳴ってるさらさらした音)。そして、それに加えて雅弓さんのクリアな声。こうしたものが歌詞の世界を増幅させて、どこかの森の中の遊歩道を歩いているような雰囲気をかもし出します。それ以外の曲では、「ひだまりのオルゴール」が、長野県の野辺山あたりのような感じがしますね。
これが、高原の風じゃなくって、海辺の風っていうことになれば、「My happy day」なんてあたりも出てきますね。歌詞には「夏」って出てこないですが、海辺にドライブに行くんならやっぱり夏でしょうと言うことで。ちょっと固定観念入ってますかね? でもまあ、歌詞のほうで韻を踏んでいるところも軽やかだし、サウンドも軽く吹いている風って気がするし、いいんじゃないでしょうか。
で、パンチのあるサウンドを使った夏の曲って方なんですが、こっちはこの人あまりないんですよね。だいたい「完ペキなスマイル」や「ロマンチックだね」ってあたりになると思いますが、この辺の曲にしても「夏」って明示しているわけじゃないですからね。まあ、「ロマンチックだね」に関しては、クリップの方でひまわり使ったりしてるんで、夏と断言してもいいと思いますけど。まあ、この2曲に関しても、どこかに心地いい風が吹いているような感じがとってもします(もしかしたら東京人飯塚雅弓さんの自然の風に対する憧れかしら?)。。
夏は?
さて、「夏は?」と聞かれたら、僕なんかは条件反射で「サザン、以上」って言いたくなります。あるいは渡辺美里さんとか。ここら辺でネタばらしをしますが、前回の最後に使ったのは、「夏の歌」の、今回の冒頭で使っているのは「夏が来た!」の歌詞です。
このお二方に関しては、夏の歌だったらもういろいろとあるので、手当たり次第に聞いてみてください。いろいろといいのが見つかりますから(「サマータイム ブルース」とか、「センチメンタル カンガルー」とか、「一瞬の夏」とか、「Oh! クラウディア」とか、「愛の言霊〜Spiritual Message〜」とか、「真夏の果実」とか)。
それ以外にも、夏になると元気になるアーティストは多いので、「こんなのがいいよ」ってのがありましたら、どうぞお聞かせ下さい。
最後に
暑いからと言って、ぼーっとしてるだけじゃ、よけい暑さにやられますからね。暑さを吹き飛ばしたり、和らげたりする工夫は必要でしょうね。そんな助けのひとつが、こうした曲たちじゃあないでしょうか。
さて、次回は、ここに何も書かなくても、いろいろと話が届きそうな気がしますが…。ともあれ、ここでこれをやらないわけにはいかないでしょう。次回は「アルバム『ひまわり』」について、皆さんの感想をお待ちしております。なお、作品紹介のほうにも皆さんの感想をアップしたいので、奮ってどうぞ。締切はStrawberry Storyの初日、8月5日です。6日のアップを予定しています。
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