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CD Release

第5回 雨の歌

はじめに

 梅雨に入ったとはいうものの、山梨は周りの場所に比べて雨が降りにくいんですね。横浜や東京で野球が中止になっても、ここでは降った様子がなかったりってこともあります。だから、今ひとつ気分が出てこなかったんですが、これを書いている今は、雲が空にかかって、どうやら雨が降ってきそうな感じです。今回は、そんな時に聞く歌ということでいってみましょう。

一口に「雨」といっても…

 小雨、小糠雨、霧雨、普通の雨、雷雨、暴風雨…色々ありますからね。それを表す歌だって、一言でまとめきれないぐらいの種類があるのは当たり前です。でも、色々ある中で多いのは、優しい雨の部類の曲でしょうね。よくありそうな表現を使うと、「心に染み込む」だとか、「すべてを洗い流す」っていう表現になると思います。

雅弓さんの雨の歌

 さて、そういうことで雅弓さんの場合です。歌詞の中で「雨」という言葉を使っているのは、「初秋」「センチメンタル」「すきです。」ってところです。「初秋」「すきです。」の二つは、静かな曲の代表例。もともと、雪ほどではないにしても、静かに降る雨っていうのは、周囲の音を吸収して、風景に静寂をもたらしますから。どちらの曲も、冒頭は呟くというか囁くような声で、静けさを増しています。  一方で、「センチメンタル」は、サウンドはどこか南国を思わせるようなところがありますし、「夏の終わりの雨」という表現もあったりで、雰囲気として、スコールとか夕立を感じさせるんですよね。雨の歌ではあるんですが、どこか爽快感も感じるような気がします。

ピアノと雨

 そして、もうひとつ、直接的にではありませんが、「雨」を感じさせるのが「かたおもい」なんですね。なぜかというと、ピアノの刻み。ショパンのピアノの曲に「雨だれ」という曲がありますが、ピアノの音には、どこか雨を連想させるものがあるんですよね。  それで、「かたおもい」なんですが、この曲ももともと静かな曲なので、ピアノの響きが際立ってくるように思います。それに、歌詞に出てくる物語も、青空の下というよりは、雨の中っていう方が似合う話ですから。そうしてかもし出された雰囲気が、相乗作用で歌詞にはない「雨の中の風景」を心に描くように思います。

最後に

 今回は、雨の歌ということで、雅弓さんの曲でそういう雰囲気がある曲を簡単にまとめてみました。今後も、雨の歌っていうのはいくつも出てくるでしょう。その中で、もしかしたら、今までにない「激しい雨の歌」っていうのも出てくるかもしれません。「雨」っていうのは、「青空」よりも表現できる幅が広いようにも思うんで、色々な雨を、雅弓さん風に料理してみてほしいな、とも思います。
 雅弓さん以外では…
  レイニーブルー(徳永英明)
  雨よ降らないで(渡辺美里)
  Rain Story(藤井フミヤ)
  あじさいのうた(原由子)
  ONE DAY(KUWATABAND)
 っていうところですか。ちょっと(いや、大分)選曲が昔の方に偏ってますが、そのあたりはご勘弁下さい。でも、これだけ聴くと一口に「雨の歌」といっても、その降り方や心情によって、色々あることがよくわかると思いますよ。


 で、次回は、ここ数年、ときどき話題になる「癒し」についてやってみようかと思っています。どんな曲が癒しの曲なのか、あるいは、「雅弓さんのこの曲を聞くと癒される」といった話をお待ちしております。22日までに、メールもしくは投書箱の方までお願いします。

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