じっくり聴くと、きゅんと悲しくなってくる曲。だけど、かさぶたははがれれば元通りだから…。

この曲の色に関しては、製作中「紫にしようか、でもそれじゃはまりすぎててなんかやだな」という感じでけっこう悩んで、堂島氏と一緒に考えた結果、「思い出の中の緑にしよう」ということになったそうです。

普通なら、自然にはがれるはずの、心の傷のかさぶたが、なぜか心から離れていかない。そんなふうに胸に残る思い出を歌ったバラードで、テーマカラーは緑です。まあ、そういう曲なんで、ステージで歌う時もけっこう入り込んでしまうし、自分で聞くときも、一度をしっかりと聞き込む、というスタイルになっているようです。

冒頭のハープ（マウスハープってことか？）が、せっかくふさがってたかさぶたを引っかいてまた心の傷が開いてしまうような感じですね。で、歌い方もその傷の痛みを消せないままの笑顔を想像させて、その笑顔がどこかで涙に取って代わられそうなものだから、聞いている側まで切なくなって、最後は悲しみの中で止まってしまうような曲。
まーちゃんがこういう曲（歌詞で表されている気持ちも、サウンドも）を歌うのって、本当に珍しいんだけど、切なさや痛みがどこかかすかに甘美な感じもするんですね。