当時、雰囲気を大事にしてレコーディングしていたから、広いスタジオの照明を消してもらって、真っ暗な中でやってたら、入り込みすぎて、泣きそうになったので中断。フラットに戻してから歌ったので、けっこう時間がかかった。このときのピュアな自分が詰まってる曲。

お昼にレコーディングの予定だったのを、夜に変更してスポットの明かりだけで、もみの木を見てレコーディングした。

X'masという特別な日に、あったかい気持ちで眠りにつきたいな…という感じで、こういうクリスマスを過ごしたいな、という気持ちはやっぱり本人にもあるようです。だから、自分で何度聞いてもどきっとするようで、レコーディング当時、｢大人の世界だな｣って思いながら歌ってたけど、今でもこの曲に｢追いつき追いこせ｣みたいな気持ちだとか。

まーちゃんが、クリスマスプレゼントみたいなことも思ってたからか、アルバム発売前に、一番みんなの反応を気にしていた曲。作る時に、X'mas Songってことでけっこう緊張していたこともあるのかな（ちなみに、スタジオの照明を消して、外にあるツリーのライトを見ながら歌ってたそうです）？　ともあれ、それだけ、大事に思えた曲ということですね。だから、みんなにとっては意外な選曲に思えても、後に「berry best」にも入ってくるわけですし（クリスマスじゃなくても聞いてほしいっていうこともあるみたいです）。ちなみに、冒頭の部分を歌なしで言ってみたらやっぱり恥ずかしかったとのこと（でも、初めて聞いたときは「なんて大人…」って思ったらしいけど）。

雪が積もると、音が雪にすいこまれて、とても静かな世界になります。そんな中で始まったロマンスが、大きく広がっていきます。その世界は、きっと他人には入ることのできない、二人の聖なる世界です。スケールの大きな静けさが、そんな感じを生み出しているんでしょうね。