・MVは1枚に収まった時に違う見え方をさせたいというのがあって、前作の「Clock Hands」が外ロケで自然体で歌っているという映像だったので、「絶対愛至上主義」とも違う、「PI PO PA」とも違う、じゃあ次どういう切り口?　となった時に、360度カメラに囲まれたシスターを撮りたいという意見で、私的には「なんかそれって、これだけかめらがあるなかで！？という恐怖心も少々覚えながら（笑）。でも考えてみれば、20年歌ってきた場面場面が自分の心の中にはいろんな映像として残っているし、それってその瞬間瞬間の映像を自分の心に切り取って保存しているという感じ。
・「ロマンチックだね」のMVから20年、今回の「シャッターLOVE」は、ひまわりを持った子供たちからスタートするんだけど、ある時に街中でふとあの頃の想い出がよみがえってきて、思わず指で作ったレンズの輪から過去だったり未来なのかもしれないし、それを覗くというところからスタート。時はずっと繋がってるって、感じながら撮影していた。

　サウンドは、まーちゃんの曲の中でも一番にきらめいている方じゃないか、と思うし、まーちゃんの声のトーンも明るいから、聴いててすごく光に満ちてる感じがある。その中で、今までの流れを大事にして、この先へ向かっていこうっていう、覚悟って言ってもいいぐらいの気持ちを伝えてくるから、すごく清々しい印象になるんだよね。それが聴く側の気持ちをすっきり明るくしてくれるし、「一緒に」ってメッセージに、自然に頷きたくなるような力があるんだと思う。

　MVは、「ロマンチックだね」を思い起こさせるような始まりなんだけどね。そこから一変、たくさんのカメラがある中で歌うまーちゃんって作り。それぞれのカメラが一度に移すのは、ほんの一瞬の様子だから、それがいろんな中から一つを選ぶことに繋がってくるのかな…なんて思う。そして、その中でまーちゃんが光を放ち続けてるのは、これからどれだけみられる機会があっても、魅力的でいたいな…っていう意識の表れなのかな、と。