思い出ばかりに捕われて、なかなか一歩を譜店だない人の心の曲。その先にはきらめく日々が待っているんだと思って歌っていた。

意外と共感してもらえる部分が多いな、と。心の叫びというか、「ほんとは…」という部分を届けたい、というのがあった。

作詞に一番悩んだ曲。いろんな別れがある中で、どこかに光の見える、思いが残ってるものにしたくって、「好きだから離れて」っていうのはあるかもしれない、と思いついた。

「好きだから～」は、書いててちょっと不安なところもあったから、ここに共感してもらえるのは嬉しい。

PVは心の中の叫びを映像にした。

・アルバムの中で、一番心にずしんと響くような曲じゃないか、と。
・切なすぎず、先の再会が浮かぶような別れを描きたくて、悩みながら書いていたらこういう曲になっていた。
・作曲の堂島孝平氏に詞を渡したら、「こんな切ない切り口があるんだね」とびっくりしてた。そして、それにそのまま曲をつけた感じ。
・アレンジも心臓の鼓動が聞こえるような感じ。歌い方やミックスはサビで広がるような感じで、自分の新しい面を見つけてもらった。
・一番想いを込めたのは、「切なく笑う」のフレーズ。
・PVは心から好きな人との別れの心境。

PVは軽井沢の山の中の廃墟での撮影。ライトをつけて、その中で歌ってるんだけど、夜は冷えるし、窓は開いてるしと寒い中で、切ない想いを歌ってきた。
だけど、夜空は満点の星で、雰囲気のいい中での撮影だったとか。

PVの方は、冒頭をはじめとして、所々に出てくる水紋が、全体のイメージを支配しているような映像になってる。その中心にまーちゃんがいる映像を見ると、切ないざわめきとか、そうしたものをより感じるんだよね。しかも、全体がモノクロームだから、さらにその辺の感情が強く感じられるし。
で、なんか、まーちゃんの表情が笑顔と涙のギリギリのところのような気がして、それを見てると胸に迫ってくるものがある。
いろんな所で、見てて切なさを感じるPVになってるんじゃないか、と。

まーちゃんがいうには「別れ」の曲なんだけど、その瞬間じゃなくて、少し時間が経った後だよね。にしても、そこで時間が止まったバラードって、まーちゃんには珍しいね。
その瞬間の、相手の小さな動きをはっきりと覚えているのは、自分が本当に相手のことを好きで、傷つけたくなかったけど、傷つけてしまった、その自覚と後悔があるから、なおさら「忘れられない」のかもね。
だから、できればやり直したくて、いろんな足跡を求めたり、思い出したりしてるんだと思う。
そんな切なさや痛みが、共感を呼んで、どこか魅力的にも聴こえてくる、そんなバラード。