とにかく、最後の最後まで悩んで、録音するのも最後になった曲。新しいものを作り出したかった、というのもその背景にはあった模様。
曲を聞いていて、弦とピアノのメロディが「切ないけど祝福」っていう感じに聞こえてきたから、それってどんなのかな…「結婚かぁ」って最後には思いついた。でも、（自分が結婚した経験もないし）結婚式に出た経験もほとんどないから、どんな光景が見えてるのかわかんなくって、ユーミンやドリカムの歌をいろいろ聞いてみたり、いろんなキーワードを出してみたり、結婚した友達に話を聞いてみたり、紙吹雪を自分で作って散らしたりして、妄想を（……おい）膨らませながら書いていったとか。
で、結局最終的には、周りで結婚してく友達を祝福したり、自分がするときに感じるんじゃないかっていう気持ちを書いてみたりしているよう。外から見ていく表現もありながら、さびでは二人の気持ちになってたり、って感じだそうで。「願い」は、誓いの時の一番の願い、つまり、二人でずっと手を取り合っていこうっていう、そのことじゃないかな、と。
（おまけ：「周りが結婚して…」という話を回りにしたら、「ちょっとは焦れ」と言われたとか何とか）

こういう曲を聞くといつも思うのは、「感情は深いほど穏やかに表れるんだろうな」ってこと。そして、そのぐらい深い気持ちを持てるっていうのは、素敵なことなんだと思います。
二人はきっと長い時間をかけて、お互いを思う気持ちを心の底にまで染みこませていったんでしょう。だから、穏やかだけど、その芯には侵しがたいほどに確かな愛情を互いに知って信じて、きっとずっと歩いていけると確信させる、そんな歌になっているんじゃないでしょうか。