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20周年記念スペシャルイベント 飯塚雅弓アニバーサリー・トークショー&ミニライブ 〜1日限りの「飯塚雅弓のMEGA-TONスマイル!!」+ミニライブ
2017.08.27 @ 東京都世田谷区・下北沢VOICE FACTORY
第2部
会場に入ると、以前に番組で作ったCDが流れている。この時は「36g」。懐かしいジングルとかに感慨を覚えながら聴いているうちに、開演時間。と、いきなり妙なナレーション。なんか聞き覚えあるな…と思ってたら、「瞳Fall in love」の20周年バージョン。思わず、「そっちかい!」と心中ツッコミを入れている間に、三重野瞳さん登場。自身のライブ宜しく、黄色のポンポンをもって、浴衣を着て、夏祭りモードで楽しく歌っていく。冒頭のサビが終わって、前奏の部分でようやく浴衣姿のまーちゃんが小さいポンポンを持って入場。どっちがメインでどっちがゲストなんだ、という光景に、Vステならではのフリーダムな感じを味わっていた。
1曲終わったところで、二人で軽くトーク。三重野さんのポンポンはず〜っと使い続けてるって話。確かに、年期はだいぶ入ってそうだけど。そうこうしているうちに、テーブルと椅子が用意されて、本格的にトークのスタート。出会った頃の話や、三重野さんがイラストを描いていたいくつかのものについての話がメイン。開演前に、三重野さんに対する質問を募っているので、そっちも交えながら。「イベントで岩田(光央)さんたちが下ネタトークをしている間、まーちゃんはどう思っていたと思いますか?」…って、そりゃ、確かにまーちゃんには訊けない(笑)。まーちゃん自身は、「興味がないとまるっきり耳に入ってこない」って言ってたけどね。
そこからごく自然(?)な流れで、「帰ってきた○塚」のコーナーへ。本当は、事前にメールを募集していたんだけど、三重野さんのノリで進行。出てきたのはD塚アッシュ、I塚棒子、F塚健作、O塚ネネ、X塚JAPAN、G塚メルヘン、H塚不二子…ってあたり。今でもちょっとした設定を見るだけで演じられるあたりが、さすがに経験だなぁ…なんて思いつつ。最後に、三重野さんが一言。「雑なコーナーやってたね(笑)」だって。ま、面白いからいいんだけどね。
トークパートのラストに、10年後の自分、あるいはまーちゃんへのメッセージをいくつか紹介。その頃どうなってるかはともかく、その時もまーちゃんと一緒に楽しんでいたいっていう声が多いのは、やっぱりこの場だから。そして、挨拶をして、三重野さんは下がっていって、まーちゃんもその後の準備のために一度裏に帰っていった。
ミニライブの1曲目は「恋の色」。ライブでは何度もやっている曲だけど、メガスマのイベントだからかどうか、感じ方が少し違ったりもしてね。客席全体では、いつも通りなのかもしれないけど、少なくとも、私個人に関してはそうだった。だからと言って、普段通りに乗っかってるところはしっかり乗っかってるんだけどね。2曲目は意外なところで「アクセル」。メガスマよりさらにさかのぼった時の曲ではあるけど、ずっと聴いていてくれてる人たちへのお礼の意味もあったのかもしれない。懐かしく感じながらも、一緒に楽しく全体で空気を作り上げていた。そして、今日この場へ来てくれた人たちへのお礼とこれからへの意思を伝えて、イベントの本編を終了させた。
まーちゃんの準備が整うと、出入り口前でまーちゃんのお見送り。それぞれにまーちゃんと言葉を交わして、帰途に就いていく。私は、何気にメガスマのイベントは初めてだって話。大阪にはなかなか行けない頃だったしね。でも、これだけ楽しいイベントなんだって感想を伝えておいた。
第3部
1時間ほどの間を置いて、再び入場。今度の番組CDは「live あっと! 軽井沢」。「聴かせてよ君の声」の収録風景などを懐かしく聴いているうちに開演。最初はまーちゃんが裏から話す。かつてのラジオのように、メッセージを読み上げてから番組(?)スタート。「聴かせてよ君の声」をBGMにまーちゃん入場。今回は普通に洋服での登場だった。
挨拶に続いて、今回のイベントを作るにあたって呼んできたスタッフを軽く紹介してから、第3部のゲストを呼び込む。ここではスタッフサイドから、現ラジオ大阪東京支局長の兼田健一郎氏。狭い楽屋からのドアを開けて入ってきた。
初期のVステやそのイベントの現場をよく知っているから、興味深い話が多い。國府田マリ子さん、宮村優子さんときて、まーちゃんっていう感覚的な位置づけだとか、イベントでのまーちゃんのファンの特徴(基本トロいらしい…。良く言うと悠揚としてる?)とか。そこから発展して、今のパーソナリティに話していることや、当時と今の状況の違い、あるいはまーちゃんのライブでの話なんかも出てきていた。この辺り、音源が残ってたらフルテキスト化したら、業界の内部にとっても面白いものになるかも…ってのは、後から思い返すとあるんだよね。
トークの最後に、それぞれの10年先へのメッセージ。最初に、第2部で出演した三重野瞳さん。お花を探しに行った時のことにも触れて、今度は白い花をもってお祝いに来たいな、と。初代作家の正岡氏は、「1、2回目だけ書いて、20周年のイベントを書いて…。また10年後も書きたい」っていう話。兼田氏は、「10年後は社長になって、3000円で『社長の椅子に座れる権利を売っているでしょう』」と自分へのメッセージだった。最後に、まーちゃん…かと思いきや、まーちゃんの分は10年封印。みんなの分と一緒に箱に入れて、10年経ったら読もうね、と。
最後に、久しぶりの「まいたんの時間」。まーちゃんが静かに考えてること、思っていることを話すから、みんなが真剣にそれを受け止める、そんな時間。まーちゃんはラジオやこのイベントに際してのことを話していた。そして、ここでも参加者からのメッセージを紹介。10年後へのことや、あるいはここを迎えられたことへの想いがまーちゃんに伝えられていた。
まーちゃんが一度下がってから、ミニライブへと進んでいく。最初に、番組のために作った「聴かせてよ君の声」。こういうミニライブの場所でも、いつものようにまーちゃんがみんなを促して一緒に歌っていくところからスタート。距離も近いし、一緒に歌えるし、ということで会場の一体感が一気に高まっていく。2曲目は「DESTINY」。何かがあっても、最終的にはここに戻ってくるのかも…ってことを、曲を盛り上げながら感じもする時間だった。
ミニライブが終わると、告知と挨拶をしてから、まーちゃんが舞台裏に下がっていく。と、そこで自然と沸いてくるアンコール。多分、予定にはなかったんだろうけど、ここでもう一度まーちゃん登場。この日のことやこれまでのことに対するお礼や、この先への意思を込めて話して、イベントを締めくくった。
ここでも、これまでと同様にまーちゃんのお見送りとポストカードの受け渡し。それぞれに感じたことをまーちゃんに伝えるための時間。私は、個人的なことを。そして、まーちゃんからも言葉を返してもらって、充実した気分で会場を後にした。
感想
アーティストデビュー20周年を記念してのイベントだったわけだけど。その間、まーちゃんの中で大きな役割を果たしたのがラジオ、特に「メガスマ」だったんだろうな…と。なんか、みんなが楽しく作ってて、まーちゃんも素顔で話してて、その伝わってくる空気が心地いいから、地上波で(ここ大事)6年っていう長い間、続いていたんだろうってことが自然と伝わってくる、そんなイベント。まーちゃんとの実際の物理的な距離も近かったんだけど、気持ちの上での距離も近いから、まーちゃん、あるいはゲスト陣と客席がある程度会話しちゃうような空気にもなるんだろうしね。こうやって、今ラジオのイベントに参加してみて改めて思うんだけど、番組持ってないのがもったいないってぐらい。「メガスマ」復活、かどうかはともかく、何か1本持ってほしいって思う。
ミニライブは、こういうタイミングでのイベントだから、アルバム「Peace Ring」から何曲か持ってくるかと思ったら、当時により関わってくる選曲だったな、と(第1部は分からないけど)。その分、当時のことをより想い出せるようなものでもあったわけだから、それはそれで楽しいんだけどね。だから、番組が終わってから十棲年経つけど、当時のまま、あるいはより強化された雰囲気を味わうことができたんじゃないかな。
だから、20周年っていう記念のタイミングで、大事な時間と空間を今一度思い返して、それを先に進むためのチカラにしていこうっていうようなイベントだったってことだろうね。そして、その狙いはまーちゃんサイドにとっても、こちらにとっても成功したんじゃないかな、と。10年先、まーちゃんがあのメッセージを読む時までちゃんとやっていこうって思えたわけだから。それを励みに、お互いやっていきましょう、って思えるイベントだった。
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