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Strawberry Start 2016
2016.01.03 @ 神奈川県横浜市・新横浜NEW SIDE BEACH!!
年が明ける前に思うこと
夏のライブの時に、今回のライブの発表はあったけど、詳細があまり分からないまま迎えた年末(まぁ、ライブなんだからそれほど事前に情報も出さないだろうけど)。タイトルが「Strawberry Start」っていうことになって、この間のFCイベントの時、そこで何か新しい動きが発表できそうなことが聞こえてきたわけで。
そういう状況で迎える今回のライブ、やっぱり、そうしたまーちゃんの意識というか決意を改めて感じさせるようなものになりそうな予感。まーちゃんの場合、そうしたところは本当にまじめに向かい合って作ってくるからね。だから、自分にもそうした気持ちを新たにしつつ、客席側にも楽しんで、そういう気持ちになってもらおうっていうライブになるのかな…と思う。
ただ、そうした狙いでライブを作るにしても、やり方はいろいろとあるんだろうからね。歌詞でそんな気持ちを表すっていうのも手段だし、自分にとって何らかの契機になった曲でっていうのも方法だから。個人的には、後者でやってもらえると「かたおもい」とか「MELODY」とかが入りそうだから、バリエーション豊かになって面白いと思うんだけどね。さて、どうなることやら。
思い返すこと、今のこと
普段通りのライブの開幕を告げるメロディから一転、ストリングスを中心とした穏やかな旋律が流れ始める。「完ペキなスマイル」をアレンジしたものをメンバーが奏でる中、水色を基調としたドレスを着たまーちゃんが入場。そのまま曲に入るかと思ったら、一度音が切れた。
改めて、ライブのスタートを告げるために、キーボードが「ミントと口笛」へと誘っていく。しばらくぶりになるおなじみの曲なのと、ライブのスタートということが相まって、会場の温度が上がっていく。そして、「ストロベリーキャンドル」、「月と帰り道」と進んでいく中、出だしから会場の雰囲気は高まっていった。
3曲終わったところで最初のMC。年明け最初のイベントなので、もちろん『今年もよろしく』という挨拶で始める。それから今回のライブのタイトルに込めた想いを話す。それぞれの始まりの頃を思い出したり、どの曲がどの時に、といったことを思いながら聴いてほしいという話だった。
そして、まーちゃんが言うとおりに相当久しぶりになる(振り返ってみたら、バースデイライブの1回目、2001年以来)の「天使のパラダイス」を穏やかに歌っていく。まーちゃんの曲にはなかなかない雰囲気なので、客席もじっくり聴こうかな、という感じ。そこから「さんきゅっ」につなげて、今度は今までの感謝も込めて、明るく「さんきゅっ」を歌っていった。
MCの間に、ギターとキーボードがそれぞれ次の曲に向けての準備をしている。ここのところやっていなかった、そしてかなりシンプルな構成のアコースティックで「かたおもい」をじっくりと歌っていく。まーちゃん自身、この曲を初めて聴いた時のことを思いだしたり、今こうやって歌い続けていることへの感謝を感じたり、という時間だったよう。そして、次はこの日の為に、大津美紀さんに書き下ろしてもらった「My Precious」を歌っていく。聴いていながら、自然に今までの事や今の気持ちを思い返せるような、そんなメッセージとメロディだった。そして、「Starry Night」がアコースティックの最後。星空を思い浮かべながら、お互いにじっくりと気持ちをやり取りしているような、そんな雰囲気だった。
そして、明日に向けて
まーちゃんはここで一度退出。着替えている間はバンドメンバーの紹介も兼ねた、インストゥルメンタルの時間。「LET'S!!」をアレンジしたメロディで、客席側とも掛け合いをやったりして、まーちゃん不在の間もテンションが下がらないようにしている。
その時間が終わり、照明が暗くなった中、まーちゃんが戻ってくる。さっきまでの元気に溢れたサウンドとは一転、ピアノが静かにイントロダクションを奏でていく。そこから静かに、それでいて決意を込めた「SENTIMELODY」で再スタート。まーちゃんの秘めた想いの確かさが見えてくるようで、その姿が大きく見えていた。続いて「PI PO PA」。和装の上着に、ミニのフリルのスカートという姿で踊るこの曲は、またどこか新鮮(と言っても、この曲の振りを通して見たのは夏のシングルのイベントの時以来だから、そう回数はないんだけど^_^;)。どこか楽しい雰囲気に会場を包んで、MCに入っていく。
「飯塚家のお正月」みたいな話のあと、スタートへの決意を込めた「0%」、コミカルに女の子の素顔を歌った「赤い靴のカウボーイ」と、テンションが高まる曲を続けて歌っていく。さらにみんなとずっと先への願いを込めて「∞Infinty∞」で会場の一体感を出していた。まぁ、曲の発表から10年以上経っているということで、少し振りの解説もこの後のMCでしてたけど。
時間は流れているということで、まーちゃんのライブ衣装には欠かせないはずの靴で苦労する話もしてから、いよいよライブも終盤戦。「君Color」から「僕のパートナー」で、会場を一気に一つにまとめていった。そして、最後になるMCで、次に会える日までの願いと意思を込めて、という話をして、「キミと逢いたい明日のために」。お互いにその時への気持ちを送りあって、メインステージは終わりとなった。
始まりのプレゼント
アンコールに応えて、青のライブTにカラフルなリボン付きのデニム、白のニット帽という姿で戻ってきたまーちゃん。今年の目標として、「いつも明るくいきたい」という話をした後、メンバーを呼び込む。それぞれに「16年に思うこと」を話してもらってから、不意に思い出してブログ用の写真を撮影。ケータイが変わっても相変わらずのカメラの連写ぶりに、客席側が少し和んでいたりもする。
アンコールの最初の曲は「大好きな君だから」。穏やかに気持ちを込めて歌ってから、再度MC。年末のファンクラブイベントからほのめかしていた告知をここで行う。4月27日発売になるシングルの発表だった。その嬉しい知らせに客席が沸き上がる。まーちゃん自身の想いと、待っていてくれてる皆の想いがあって、それがスタッフを動かしてこういう喜びになるのかな、と思えるMCだった。
そして、次の曲は「DESTINY」。始まりの頃からずっとみんなで想いを重ねていった曲を歌って、お互いに気持ちを高めていき、感想に入った時に、思いもかけないまーちゃんとみんなへのプレゼントが待っていた。「フリ☆フリ Strawberry Summer 2012」以来になる長谷川智樹氏の登場。久しぶりになる「DESTINY」のギターソロに、客席は一気に盛り上がって、一方のまーちゃんは感極まってしまっていた。それでも、精いっぱいの気持ちを込めて、涙混じりながらも曲の残りを歌い切った。
曲が終わると、まーちゃんのバースデイケーキが入場。感極まっているからなかなかローソクを吹き消せないけど、精いっぱいに誕生日の祝福を受けていた。そして、長谷川氏も交えて、まーちゃんのMC。涙で言葉にしきれない時もありつつ、最初の頃を振り返って、これからへ向かおうとするまーちゃんに、長谷川氏も暖かく言葉をかけていたし、客席も暖かく見守っていた。10年を最初の目標にしてきて、今は20年目が見え始めているまーちゃんを信じて、見守っていこうと思っているのが、会場中から分かるような、そんな時間だった。
ライブの本当に最後のナンバーは「『またね。』」。再会を願って、長谷川氏もギターで参加して、皆と約束を交わす、そんな時間を最後に過ごして、2016年の始まりは暖かく終わっていった。
感想
想像以上に、気持ちの振幅が大きかったライブだったな、というのが正直な感想。始まりの時点を曲の面から振り返って、今の気持ちも見ていってというのは想像通りだったんだけど、普段やっていなかったような曲を持ってきてたり、あるいは新曲を用意していたり、ということで、いろんな驚きがあったから、そんな感じになったんだと思う。
だから、単純に昔の頃から今までを見返すっていうだけじゃなくて、それがこの先に向けての力になっていくような雰囲気を強く感じられるようなライブになっていたんじゃないか、と思う。もちろん、長谷川氏の登場っていうのは印象が強くて、それがさらにそうした気持ちを増幅させた面はあるけど、仮になかったとしても、その印象は変わらないんだろうな、と。
本当に、年明けに、そして「Start」と銘打ったライブとして、相応しい内容だったと思うし、展開だったと思う。いろんなことが綺麗に気持ちの中で「Start」っていう言葉に収まったと言えるライブだった。
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