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Strawberry Kiss 2015
2015.08.15 @ 神奈川県横浜市・新横浜NEW SIDE BEACH!!
開始を明日に控えて思うこと
去年やってないから、夏のライブは1年ぶりになるし、シングル「PI PO PA」が発売されたし、ということで、今までの夏のライブでよくあったような、「新曲を織り込みながら、みんなで熱くなれるライブ」になりそうな予感の、「Strawberry Kiss 2015」。
開催前にタイトルから想像できるのは、ラブソングが多くなりそうな、そんなライブなんだけど。もちろん、そういう組み方でも新曲の「PI PO PA」もあるし、定番の「恋の色」、バラードで「公園通り」…っていう感じで、バラエティに富んだセットリストは組めそうだけどね。さすがに、まーちゃんも200曲弱の曲をだてに持ってるわけじゃないってことがこれでわかる。
話を戻して。
そういうことではあるんだけど、やっぱりそれだけだと終わった時に物足りなくなるんじゃないかなって気はする。まーちゃんの場合、「ラブソング」って受け取れる曲でも、応援歌としての意味合いの方が強かったり、みんなと一緒にっていう意図で創ってるのがあるからね。そうしたところに、「君といたmemory」だとか「LOVE」、「優しい約束〜TO MY FRIEND〜」みたいな、定番だったり、ポイントで歌ってほしいものだったりっていうものがあるからね。そうしたところのバランスをどう持ってくるのかな、っていうところは興味としてあるね。
サウンド面では、コーラスを同期で済ませるんじゃなくてちゃんと入れていってほしいなっていうのは、ここ何回かずっと思ってるところなんだけどね。特に、新曲の「PI PO PA」なんかは、そこの部分の面白さっていうのは大きいんだしね。コーラスの復活っていうのは、ずっと願っていたいところ。
そうしたところを期待しつつ、私は最終公演を待っていましょうかって状況なんだよね。
夏はやっぱり活動的に
客席の照明が暗くなって、ライブの開幕を告げるいつものサックスの音が響くと、かいっ場内に緊張感と楽しみな感じとが共存しているような雰囲気になる。その中、バンドメンバーが入ってきて、それぞれにスタンバイを進める。そして、まーちゃんが登場すると、ひときわ歓声が大きくなって、BGMが止まる。
緊張した空気の中から、まず「とびたつ季節」で突っ走り始める。夏の始まりを爽快に走り抜けた後「飛ばせ!!」でさらに空気を熱くした後、「キミと逢いたい明日のために」で会場と客席の気持ちを合わせていっていた。
3曲終わったところで最初のMC。開演の挨拶から始まったトークは、夏のライブが2年ぶりということもあって、その間に重なったいろんな想いをどこか噛みしめるように、大事に話している印象だった。その中で、新加入のドラムのメンバーを紹介したり、ちょっと笑えるような話もしていたり、和やかな時間が過ぎていた。
そこから「チャンス!!」で再び夏の元気を弾けさせる。今回、サビのコーラスにバンドの男性陣も入ってるから、音の厚みが通常比数倍になって、曲の持つ力がよりダイレクトに伝わってくる。そうしてパワーを分けあった後、「Sincerely」で穏やかかつ爽やかな夏の空気を感じさせていった。
まーちゃんがマイクを交換する間、バンドのメンバーでしばしトーク。この時間、ステージ上に男性しかいなくなるし、客席にも女子は少ないし、ということで若干男子トーク気味。ほどなくしてヘッドセットを装着して戻ってきたまーちゃんに、「もう少し上品な話をお願いしますね」なんてことも言われてたり。
そして、準備ができたところでしばらくぶりに夏のメドレー。「It's Summer!!」、「Yeah! Yeah! Yeah!」のサンバのリズムで夏のお祭り感を演出してから「Shining Shining」、「LET'S!!」でパワーを伝え合う。4曲全てに客席との掛け合いがあるから、なおさら盛り上がる。そんなように、動きと声で力を盛り上げていった時間だった。
MCでメドレーについての話から名前の話などをしてから、前半最後の2曲、「瞬き」と「君の笑顔は僕の宝物」を歌う。穏やかな曲の中に確かな意思を感じさせていた。
新しいものを得て、キラメク日々へ
まーちゃんがどんな衣装に着替えてくるのかを会場が楽しみに待っている間、バンドは「がんばって!」を基にしたメロディを奏でている。その中に、それぞれが思い思いに弾く時間もたくさん設けて、そうした部分もみんなで楽しんでいる感じだった。
やがて音が切れた時に戻ってきたまーちゃんは「PI PO PA」のジャケット写真のスタイル。そして、マイクスタンドの前に立つと「PI PO PA」をMVそのままの仕草で歌う。まーちゃんのソロで1曲まるまるのダンス(?)ってあったっけ…って感じだから、なおさら新鮮だった。そこから、今度はc/wの「君Color」。前の曲とは変わって、今度はまーちゃんがいろいろと歩いて、みんなにメッセージを届けに行く感じだった。
ここでMC。ライブも新曲もなかった去年から、この夏までの音楽活動の気持ちと裏話を楽しくしていく。そんな中に、生真面目なまーちゃんの根元の部分も垣間見えてたりもして、興味深い時間だったりする。
夏のライブの再開を「remember」に託してから、終盤に向けての流れがスタートする。再びパワーを分けあうように「Power to Power」、「僕のパートナー」で客席と一緒に会場の雰囲気を熱くする。
MCでこれからの時間の使い方の話に続いて、次の冬の約束を、ということで年明け1月3日のライブを発表。客席が喜びに沸いたところで「君といたmemory」でこの日をしっかりと刻み付けた。そして、終演前の挨拶。この先に繋がるキラメクところに、年明けに繋がるように、ということで締めて、最後の曲は「キラメク」。今年の年明けから繋げてきた気持ちをさらに先に…という願いを込めて、最後の場面を終了させた。
夏の終わりに
アンコールに応えて、白のライブTシャツに着替えてきたまーちゃんの進行で、バンドメンバーが一人ずつ呼び込まれる。今回は、特にお題を設けたりはせずに、普通に一言ずつ言ってもらう形。それぞれの言葉にちょっとまーちゃんが返したりもして、和やかな時間。そこから、いつもの通りに写真をブログ用だったり、会報用に撮影してから、アンコールの曲に入る。
まずは「ロマンチックだね」で会場と一緒に飛び立つような空気を作って、短いMCから「キミとヒカリ」。この先も光にあふれた日々になるように、という願いを曲に込めた。そして、「自分を信じて、みんなを信じて」という言葉でアンコールが終了。まーちゃんとバンドメンバーが再び下がっていった。
しばらくしてダブルアンコール。まーちゃんが「もう1曲歌ってもいいかな?」ということで、本当の最後は「DESTINY」。大事な曲で気持ちを重ねて、会場の空気も熱くして、ついにライブが完全に終了。バンドメンバーとまーちゃんが会場に挨拶して、舞台裏に下がっていくのを見送った。
感想
なんとなく、新鮮に感じる部分が多かったライブだったな、と思った。具体的に言えば、「チャンス!!」のコーラスだったり、「PI PO PA」でのダンスっていったところ。そうしたところの印象が強いから、全体としても何か新しいものを入れつつ、大事なところは変わらないで、前に進んでいってるっていうような印象になる。
みんなと一緒に楽しむっていうところは、今まで通りに力を入れてるのは、例えば「Power to Power」とか「僕のパートナー」、「とびたつ季節」、「DESTINY」っていうところで感じられる通り。それに加えて、さっき書いたようなところを加えていくことで、この先も続けていけるだけのパワーを持ち続けていけるのかな、と思う。
まーちゃんももう長いことやってるけど、こうやってまた新しいことを取り込んでいけるわけだから、この先に対する意気込みと実践の両方を見せることができて、有意義な夏のライブだったんじゃないかと。これからのまーちゃんを楽しみにできる、そんなステージだったと思う。
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