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セットリスト
永遠のうた
ロマンチックだね
センチメンタル
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キミとヒカリ
CANDY SKY
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瞬き
SENTIMELODY
キミと逢いたい
 明日のために
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Milky Way
Shining Shining
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まゆみ
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とびたつ季節
恋の色
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君といたmemory
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It's Summer!!
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僕のパートナー

Event Report

センチメンタルCANDY Pre-Release Live

2013.08.11 @ 東京都豊島区・池袋Black Hall

導入は慣れたところから

 今回、普段のライブとちょっと違った形式ということで、どんな感じになるんだろうと思っていたり、初めての会場の雰囲気を眺めていたりすると、やがて客席の照明が落とされる。それに応じて高まっていく会場の雰囲気をどこか穏やかにしつつ、それでいて盛り上げていくように、ストリングスのメロディが流れていく。その中を、バンドメンバーが、そして胸に銀のラメをあしらった白いドレスのまーちゃんが入場してくると、客席から歓声が沸きあがる。
 その中を、何かの始まりを期待させるようにキーボードが奏でるストリングスの音から、「永遠のうた」でライブがスタートする。今までに慣れ親しんだ曲でのスタートということで、まずはすんなりと気持ちがライブの中に入っていった。そこから一言挨拶をしてからの「ロマンチックだね」でひときわ盛り上げていった後、少し新曲に向けて気持ちを静めるためか、はたまたライブタイトルに合わせてということか、「センチメンタル」を穏やかにうたって、ライブの導入部を締めくくった。

アルバム「センチメンタルCANDY」

 3曲終わったところで、一度時間をとってのMC。アルバム制作が終了し、無事にこのライブを迎えることになった今の気持ちから話していく。そして、ここでバンドメンバーを紹介。今回のライブについての意気込みを話してもらう。今回、ギターには初めて加藤みちあきさんが参加しているのだが、今まで発売記念のミニライブで弾いてもらっていることもあるので、なんとなく親しんだ感じもしていたり。その彼がひとしきり会場を沸きあがらせたところで、今度はアルバムのいきさつやコンセプト、願いを話していった。
 そんな感じで開演から2〜30分ぐらい経ったところで、今回のメインイベント、アルバム「センチメンタルCANDY」の初披露へと移っていく。事前に発表された曲順どおり、まずは「キミとヒカリ」と「CANDY SKY」を歌う。曲に振りがついているところもあるけれど、昼に一度聴いていく人たちはともかく、まずはじっくりと聴いている人たちも多いのが印象的だった。一方で、まーちゃんの方は曲にこめた気持ちをしっかり伝えようとかみ締めながら歌っている様子だった。
 2曲終わって再度MC。先ほど歌った2曲に関することを話していく。それに関連して、歌い始めたころのことにも触れていると、やはり16年の時間というのを感じないではいられずに、ちょっと胸にこみ上げてくるものがあった時間だった。そして、アルバムの中で続く3曲、「瞬き」、「SENTIMELODY」、「キミと逢いたい明日のために」と3曲を続けて歌っていく。ある意味で、このアルバムのメインと言ってもいいような部分だけに、サウンド面でも、あるいはまーちゃんの歌う姿でも、今までとはまた違った部分があった。「SENTIMELODY」でどこか感情をぶつけるように歌う姿、あるいは「キミと逢いたい明日のために」の流れるようなストリングスのメロディと力強いバックのリズムの融合、そうした場面に触れると、環境が変わって新しいものを吸収しだしているということを感じられて、興味深く感じられた。
 MCでは、アルバムの曲選びの過程や「SENTIMELODY」の製作過程のこと。そこから、事前に募集しておいた質問にまーちゃんが答える、初めての試み。以下、簡単に箇条書き。
・アルバムの曲順の決め方:曲を決めた段階で、ある程度考える。今回で言えば、「瞬き」〜「キミと逢いたい明日のために」は作りながら決まった。
・「まゆみ」について:センチメンタルな感じでまとめてくれた。
・「まゆみ」をカラオケで歌うコツ:私(まーちゃん)のために…(笑)。自分で歌ってるときは、誰かに語りかけつつ自分にも…というような不思議な気持ち。
・次への気持ち(笑):目標は、その先の季節。今までを振り返ってみると、出会いの曲が多いから、桜の季節?
・センチメンタルな感じの食べ物(笑):コンビニで迷って選んだカップ麺が…。
 ……というようなところ。質問コーナーにひとつ段落をつけたところで、次に歌う2曲、「これからも自分のスタイルで上昇していける」という気持ちの「Milky Way」、みんなでパワーを交わしていけるものになったらいいと思う「Shining Shining」を簡単に紹介してから、歌に入っていく。そして、「Milky Way」の気持ちを受け取ったり、「Shining Shining」で声を交し合ったりと、それぞれの極の時間の最初を踏み出していった。
 アルバム初披露も次で最後の曲。KANの「まゆみ」をカバーするに至った経緯、そしてその曲に長い間積み重ねてきた思いをかみ締めるように話してから、曲を歌う。学生時代から今まで、ずっと大事にしてきた想いが伝わるからか、客席もそれを受け止めるようにじっと聴いていた。歌い上げると、再び静かにこれから先へと向かう想いを話してから、衣装を換えに下がっていった。

夏の始まり

 まーちゃんが着替えている間は、久しぶりに渡良瀬遊水地で撮影した「キミとヒカリ」のMVを上映する。見ていながら、いつしか「ミントと口笛」のMVと背後の光景を比べていたのは私だけじゃないんじゃないかと(笑)。もちろん、その間に15年の時間が流れているとは言っても、背景に映示された断片的な映像だけだとどうしたって差異は分からないんだけど。MVが終わったところで、舞台前方に下がっていた幕が再び開いて、ライブ本編が再開される。
 今度は全体に銀のラメがちりばめられた肩を出した白の上着に、淡めの水色とピンクのふりふりスカートといった姿のまーちゃんが戻ってきて最初に歌うのは「とびたつ季節」。新曲も加わって、気持ちも新たに歩き出す、そんなタイミングだからか、より一緒に動くほうにも気持ちが入っていった。そこから「恋の色」を歌う。そこで動きすぎて、衣装のストラップが両方肩から落ちたとか落ちなかったとか(笑)。衣装自体は落ちないようになってるらしいけど……って、当たり前か。MCでそんなことを話した後、アルバムを作るにあたっての気持ちの持ち方でアドバイスされたことを話す。そして、最後にこの日への、そしてこの日からの想いを込めて「君といたmemory」でみんなと気持ちを交し合って、ライブのメインプログラムを終了させた。
 一度まーちゃんやバンドメンバーが舞台から下がっている間、客席はアンコールをしながらじっと待っている時間。やがて舞台の照明が明るくなってまーちゃんが戻ってくると、客席から歓声が湧き上がる。今度は、すそが網に加工されたピンクのライブTシャツに水色のスカート、ピンクのリボンという姿に着替えている。軽くファッションを紹介してから、メンバーを呼び込み、携帯でブログ用の写真を撮影する。そして、まずは暑い夏を刻み込むかのように「It's Summer!!」。サンバのリズムに乗せて、思い思いに動いたり、あるいはまーちゃんと掛け合いを楽しんだりしていた。曲が終わると「今日が夏開幕の気分」などと話しながら、今後の告知。舞台や次回のライブ、アルバムの発売日などに加えて、ついに某変身ものでそうできそうな役をもらっていることを話すと、客席が盛り上がってたり。ま、ミユキさんの時は肩透かしだったしねぇ(苦笑)。  そんなふうに、今後いろいろありそうなまーちゃんの知らせを喜んでから、「僕のパートナー」でみんなが一緒になって盛り上がった空気を作って、ライブのすべての曲目を終了させた。最後に、まーちゃん以下バンドメンバーが舞台前方に出てきて一例すると、客席から拍手が沸きあがる。その中を一同が楽屋へ引き上げていって、幕が下ろされた。それでも立ち去りがたく思っている一同に向けて、袖辺りにいるまーちゃんからもう一度メッセージが送られて、ライブが閉幕した。

感想

 今回、アルバム「センチメンタルCANDY」の曲の初披露がメインだったわけだけど、さすがにそれだけだと時間が余るから、ほかの曲もやるんだろうなとは思ってた。ただ、告知段階で「トーク&ライブ」と銘打っていたから、これだけほかの曲が多くなるのが意外だったといえばそう。だから、もうちょっとアルバムのそれぞれの曲について話す時間をとってみてもよかったような気がするし、質問コーナーにもう少し時間を割いてもよかったんじゃないかとも思うんだけどね。その一方で、アルバム自体の気持ちの振幅がだいぶ大きいし、以前の曲も盛り上がり一辺倒って言うわけじゃなかったから、曲を聴くことで気持ちはいろいろな方向に動いて、そうしたところでの満足感はだいぶあったんじゃないかと思う。
 で、サウンドやライブでの歌い方といった表現の方だと、今までのまーちゃんのライブで親しんだものもありつつ、「SENTIMELODY」や「キミと逢いたい明日のために」だと新しい側面も見えたりして、これからに向けてまた一段上がって言ったんじゃないかというのが感じ取れた。それが、アルバムや今後への期待ということにつながっているわけだから、こうやって新曲や今までの曲を伝えようとした成果はあったんじゃないか、と思う。そして、今回見せた新しいところが馴染んでくれば、さらにいろいろと見せられるようになるんじゃないかと思う。
 客席のほうでは、私が行ったのは夜だったから、感覚としてなれ始めてきているというところはあったけど、やっぱり普段よりはじっくり聴こうという面も感じられた。それが、どこか普段の暑さというよりは暖かさというところになってたように思う。
 まとめると、構成面ではもう少しバランスを見る必要があったかもしれないけど、メッセージを初めて送って、受け止めてという段階にはふさわしい雰囲気だったんじゃないかと。曲の最初の一歩をじっくりとしっかりと踏み出せた、そんなライブとして刻み込まれたと思う。

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